JTB時刻表を集める「哲」のサイト 哲×鉄

時刻表と旅をする。近くに、遠くに。過去へ、未来へ。

1964年3月号

JTB時刻表1964.3

通巻第457号
表紙:特急「つばさ」のヘッドを広角レンズで【撮影:松下正夫氏】
最近の国鉄の車両は鉄色のトレードマークから脱皮し、線と色の構成をうまくマッチさせて、私達の目と心
をたのしませてくれている。その一つの特急”つばさ”のヘッドを、局部的に広角レンズでとらえたのがこれで
ある。(本文から抜粋)
頁数:680
価格:150円
参考:国鉄初乗区間2等10円、1等20円。
東京~大阪:3930円(特別急行1等)、1980円(特別急行2等)
東京~伊丹(航空機):6000円
当時の出来事(昭和39年3月):シャープ(当時の早川電気工業)が世界初の「電卓」を発表。

読みどころ:

国鉄関連(今月のお知らせ)~便利なスキー・スケート・早春の臨時列車をご利用ください~

(本文抜粋)
東北・上越・信越・中央線方面及び北海道地区には、スキー・スケートに行かれる方の便をはかるため、また東京・品川から小田原間には、土・日曜のお出かけに、便利な臨時列車が引き続いて運転されております。
なお、東京から東北・上・信越・中央線方面のスキー場へは、座席指定・旅館予約の座って行かれる「スキーモデル列車」が運転されております。いずれの列車も、とじ込み付録といたしましたからご利用ください。

①3/20ダイヤ改正
全国的に春のダイヤ改正が行われ4月号に収録するが、特急・急行等指定券の3週間前発売に関係のある主な列車を、本号綴じ込み付録とした。

航空関連(時刻表掲載の航空会社と主な営業路線)

①北日本航空:道内路線(利尻~稚内は冬期運休中)、札幌~八戸~東京、札幌~函館~秋田
②全日本空輸:東京~大島、八丈島(※先月号まで藤田航空が運航していたが、墜落事故を起こした)
③日東航空:大阪~徳島・高知・新居浜・別府・白浜・串本・志摩・名古屋
④富士航空:佐渡~新潟(冬期運休中)、東京~大分・鹿児島、鹿児島~種子島
⑤東亜国内航空:広島~松山・高知・大分・米子・防府・北九州、鹿児島離島路線など
⑥全日本空輸:東京を中心に全国の地方空港を結ぶ路線
⑦日本航空:東京~札幌、大阪、福岡、沖縄を結ぶ幹線
⑧関汽エアーラインズ(運休中)
⑨中日本航空:名古屋・大阪~金沢・富山 ※大阪~名古屋50分、1,900円

会社線(私鉄・バス・船舶・その他)

①長距離急行バス案内(一部抜粋)※距離、運賃、所要時間は最終目的地までのもの
渋谷~軽井沢・長野(東急)230.0㎞、700円、7時間 ※善光寺号・信濃路号
上野~湯田中・丸池(長野電鉄) 935円(冬季950円)※下り:奥信濃号・志賀高原号、上り:武蔵野号・千代田号
西武新宿~軽井沢・鬼押し出し(西武)176.2㎞ 600円、5時間20分 ※第1・2あさま号
東京~横浜・小田原・箱根町(箱根登山)350円、4時間30分
東京~会津若松(東北急行バス)800円、7時間35分
東京~前橋・水上・谷川岳(東武)470円、6時間10分
東京~渋川・伊香保(東武)350円、4時間25分

【巻頭特集】

今月の窓~春の九州へ~

九州を紹介。「太陽の島」「火の国」と呼んで私たちを驚かす…国立公園が4つ、国定公園が4つ。一通り見て歩くと1週間や10日はすぐたってしまう。
日南海岸や佐世保の夜景、島原の海、阿蘇、桜島、飯田高原、佐田岬、高千穂峡、指宿の食用サボテンなど、白黒ながら写真をふんだんに使用して名所を紹介している。

資料(見開き2頁):「春暖の九州路へ」として、6泊7日(うち車中2泊)のモデルコースを紹介。
東京から長崎、雲仙、熊本、日南海岸、阿蘇、別府を周遊。
費用、季節、コースの追加、絵になる風景、出発前の知識などを説明。
 

特急・急行・準急列車早わかり

特急列車は24本。うち特急寝台列車は「さくら」「みずほ」「あさかぜ」「はやぶさ」の4本。

哲×鉄が選んだ「広告シリーズ」

ビュッフェ №8

☆ビュッフェ
東京都杉並区の大学生読者から投稿。大の鉄道マニアであることの自己紹介、2月号付録にあった時刻表ファンの生態、心理、性格等を解剖した「あなたは何型ですか」の感想、クイズコーナーの誤解答があったことを綴っている。この御方は、後に日本の鉄道研究家として今日もご活躍。
☆季節停車~運賃計算の「特定区間」について~
☆編集後記(本文抜粋・原文のまま)
前月号のとじ込み付録の"おたのしみページ"は、大変ご好評をいただきました。特にクイズコーナーに人気があって、「時刻表マニアには日頃の実力を発揮するに恰好の問題であった」そうですが、手違いで解答に誤りを出したことは申しわけありませんでした。
すでに幾つものクイズの問題を寄せられた協力者が現れて、感謝しております。少々もの足りない「びぅふぇ」欄を増頁してご期待にそいたいと研究している折から、大変心強く思っております。今後とも広くご投稿をお待ちしております。
次号はいよいよ春のダイヤ改正号です。改正ダイヤは本号「国鉄ニュース」で、そのあらましをお知らせのように、特急の延長、急行の増発運転、スピード・アップ等々をはじめ、輸送の改善が春の旅行シーズンにますます便利さを提供してくれるものと思います。
発行日も平月よりずっと繰り上げる予定のため、年に数回訪れる、編集スタッフのかき入れ時ということです。 (佐藤)

国鉄の営業案内

読者のページ 巻頭付録7~8頁(前号から登場欄)

・クイズコーナー
・愛称名ものがたり その1回「とき」