通巻第460号
表紙:山手線電車モハ101型【撮影:松下正夫氏】
すべての面で騒然たる都会生活。その中で次々とお目見えする色彩鮮やかな電車は、見る人の目を楽し
ませてくれるに充分である。表紙は、ラッシュアワーには2分間隔というダイヤで、通勤の”足”として活躍して
いる山手線電車モハ101型である。(本文から抜粋)
頁数:680
価格:150円
参考:国鉄初乗区間2等10円、1等20円。
東京~大阪:3930円(特別急行1等)、1980円(特別急行2等)
東京~伊丹(航空機):6000円
当時の出来事(昭和39年6月):新潟地震発生(6/16)。太平洋横断海底ケーブル完成。日米首脳初通話。
新しく開業された線
☆根岸線開業(5/19)
桜木町から磯子まで5駅新設。これを機に横浜~磯子間が根岸線となった。
京浜東北線、横浜線の一部が磯子まで直通運転。
新しくできた駅
☆越美北線(5/20~):足羽(六条~越後東郷間)、越前高田(一乗谷~市波間)、越前田野(越前大野~越前富田間)
改称された駅
☆5/1大沼(函館本線)→大沼公園
☆6/1軍川(同)→大沼
お出かけに便利な臨時列車
便利な臨時列車ご案内(6~9月)
中央線中野0:06始発→小海線小海行き8:10着「八ヶ岳高原号」は珍しい。
4/15、北日本航空、日東航空、富士航空が合併し、新たに「日本国内航空」を設立。
4月号から1頁増。
①日本国内航空
(旧北日本航空路線):道内路線(利尻~稚内は冬期運休中)、札幌~八戸~東京、札幌~函館~秋田
(旧日東航空路線):大阪~徳島・高知・新居浜・別府・白浜・串本・志摩・名古屋
(旧富士航空路線):佐渡~新潟、東京~大分・鹿児島、鹿児島~種子島
②東亜航空:広島~松山・高知・大分・米子・防府・北九州、鹿児島離島路線など
③全日本空輸:東京を中心に全国の地方空港を結ぶ路線(大島、八丈島を含む)
④日本航空:東京~札幌、大阪、福岡、沖縄を結ぶ幹線
⑤関汽エアーラインズ(ヘリコプター)
⑥中日本航空:名古屋・大阪~金沢・富山 ※大阪~名古屋50分、1,900円
長距離急行バス案内(一部抜粋)※距離、運賃、所要時間は最終目的地までのもの
①渋谷~軽井沢・長野(東急)230.0㎞、700円、7時間 ※善光寺号・信濃路号
②上野~湯田中・丸池(長野電鉄) 935円(冬季950円)※下り:奥信濃号・志賀高原号、上り:武蔵野号・千代田号
③西武新宿~軽井沢・鬼押し出し(西武)176.2㎞ 600円、5時間20分 ※第1・2あさま号
④東京~横浜・小田原・箱根町(箱根登山)350円、4時間30分
⑤東京~会津若松(東北急行バス)800円、7時間35分
⑥東京~前橋・水上・谷川岳(東武)470円、6時間10分
⑦東京~渋川・伊香保(東武)350円、4時間25分
本州最果ての下北や津軽半島がブームに湧き、山深いみちのくの尾根にも自動車ラッシュが出現し、「新しい歴史」が始まりつつあると紹介。
写真で裏磐梯や陸中海岸公園、男鹿半島、蔵王エコーライン、吾妻バレーラインを掲載。
東北三大まつりの「青森ねぶた」「秋田竿灯」「仙台七夕」も紹介。
資料(見開き2頁):「東北の屋根をゆく」「東北の三大夏まつり」を紹介
▶東北の屋根をゆく
蔵王エコーラインと吾妻バレーラインを紹介
▶東北の三大夏まつり
仙台たなばた、秋田竿灯、青森ねぶたを文章で紹介。
東北観光号のご案内
(本文抜粋)
特急なみの新製車で、デラックスな東北の観光旅行が楽しめます。おひとりでも、団体でもお好きな仲間同志でも、2泊3日、4泊5日でも、または一部のコースでも結構です。
旅の始発から終着まで、列車も、バスも、遊覧船も、宿泊も、一切のサービスが保証されております。座席の心配がありません。スケジュールが合理的に組まれています。従って、費用もぐっと割安になります。
~お申し込み、ご相談は~
お近くの駅または交通公社、旅行案内所などでどうぞ
特急列車は24本。うち特急寝台列車は「さくら」「みずほ」「あさかぜ」「はやぶさ」の4本。
☆ビュッフェ
下関市長府町の女性読者から投稿。官庁勤務で旅費計算をしており、時刻表とソロバンが商売道具。毎号手にするたび、次から次に小さい所に気が配ってあり、新しい号を手にするのが楽しみとのこと。
☆季節停車~車内で圧倒的な夜明けを見た!~
埼玉県北足立郡新座町の読者からの投稿。旅行中に乗車した名古屋23時00分発の「うしお2号」で見た夜明けの光景のエピソードを紹介。
☆編集後記(本文抜粋・原文のまま)
▶長い間白雪におおわれていた北海道内の山々も、初夏の訪れとともに、ようやく地肌をあらわし、しばらく運休を余儀なくされていたバス路線も、エンジンの音も爽快に、活気をとりもどして来ました。そして道北を主とした国鉄各線区及び私鉄・バス路線は全般的にダイヤ改正を行なって、観光シーズン到来の準備はOKというところです。
▶とりわけ、6月1日から運転開始となった札幌-網走間の"美幌"、上川-札幌間の"層雲"そのほかは運転開始が7月からになるが、これら臨時列車の数々は、早くも初夏の道内への旅立ちをかきたてるに充分でしょう。
▶時刻表改善の参考にいたしたいと、5月号にご愛用者の率直なご意見を頂くアンケートを添付しましたところ、連日たくさんのご回答を頂きました。5月号の発売日が4月25日でしたが、その月末までのわずか5日間の中に、8,000を突破するという盛況でした。早速今月上旬から細かい集計作業を行うわけですが、山と積まれた葉書を眺めて、あらためて皆さまのご協力に感謝いたしている次第です。
▶"オリンピック待つくにです駅です美しく"の車内標語がいたるところで、特に関心がひかれるようになった昨今です。そのオリンピック関係の仕事で、もっか連日ご活躍のJOC委員の鈴木良徳氏が、この時刻表の大のファンでおられることは、大方ご存じと思います。月々ご高評とご指導をいただいておりますことを、紙上を借りてあらためてお礼申し上げ、今後のご健闘をお祈りいたします。(佐藤)
クイズコーナー