通巻第463号
表紙：特急「あさかぜ」　【撮影：松下正夫氏】
　　　　東京～博多間をゆききしている「あさかぜ」は、その名にふさわしく、さわやかなブルーの車体で私の好き
　　　　な色の１つです。冬はほのぼのとした温かい色彩、夏は涼味をさそう色と、四季おりおりに衣替えをしてく
　　　　れたら、旅もより楽しいものになるだろう、などと考えるのは私一人の夢だろうか。（本文から抜粋）
頁数：680
価格：150円
参考：国鉄初乗区間2等10円、1等20円。
　　　 東京～大阪：3930円（特別急行1等）、1980円（特別急行2等）
　　　 東京～伊丹（航空機）：6000円
当時の出来事(昭和39年9月）：9/1ホテルニューオータニ、東京プリンスホテル開業。9/17東京モノレール開業

読みどころ：

国鉄関連（今月のお知らせ）

お出かけには便利な臨時列車で！

全国ダイヤ改正のお知らせ
（以下本文抜粋）
待望の東海道新幹線開業をはじめ、山陽線下関までの全線電化、北陸線富山まで、中央線は上諏訪までの電化完成を機会に、全国ダイヤ改正が10月1日から行われます。
新設される超特急・特急のうち、主なものは次のとおりです。
☆東海道新幹線
　▶運転本数：東京－新大阪間直通、超特急"ひかり"13往復、特急"こだま"13往復、他に区間特急4往復
　▶所要時間：超特急約4時間、特急約5時間
　▶運転時間：始発6時、終着24時（この間約30分間隔）
　▶編　　成：12両（1等2両、2等8両、2等ビュッフェ合造2両）
☆東海道・山陽・九州
　▶東京－大分間、新大阪から下関、博多、熊本、大分間にそれぞれ1往復新設
☆東北・奥羽・北海道線
　▶上野－青森間、上野－山形間、函館－網走・釧路間にそれぞれ1往復新設
☆東海道・北陸線（12月から運転予定）
　▶大阪－富山間、名古屋－富山間（米原経由）にそれぞれ1往復新設

以上のほか、普通急行、準急列車の新設、運転区間延長等が各線区に行われて、ご旅行は一段と便利になります。
10月改正号は、ご旅行計画の便宜をおはかりして、平月より早めに発行の予定です。
 

航空関連（時刻表掲載の航空会社と主な営業路線）

前々号から掲載順番が大手航空会社からとなった。
①日本航空：東京～札幌、大阪、福岡、沖縄を結ぶ幹線
②全日本空輸：東京を中心に全国の地方空港を結ぶ路線（大島、八丈島を含む）
③中日本航空：名古屋・大阪～金沢・富山　※大阪～名古屋50分、1,900円
④関汽エアーラインズ（ヘリコプター）：大分～別府～阿蘇～熊本
⑤日本国内航空
　（旧北日本航空路線）：道内路線（利尻～稚内は冬期運休中）、札幌～八戸～東京、札幌～函館～秋田
　（旧日東航空路線）：大阪～徳島・高知・新居浜・別府・白浜・串本・志摩・名古屋
　（旧富士航空路線）：佐渡～新潟、東京～大分・鹿児島、鹿児島～種子島
⑥東亜航空：広島～松山・高知・大分・米子・防府・北九州、鹿児島離島路線など
 

会社線（私鉄・バス・船舶・その他）

長距離急行バス案内（一部抜粋）※距離、運賃、所要時間は最終目的地までのもの
前々号から見開き2頁となり、とても見やすくなった。掲載順も変更となった。
①東京～会津若松（東北急行バス）800円、7時間35分。同～山形930円、10時間。
②新橋～日立（常盤急行バス）400円、4時間15分
③東京～渋川・伊香保（東武）350円、4時間25分
④東京～前橋・水上・谷川岳（東武）470円、6時間10分
⑤東京～横浜・小田原・箱根町（箱根登山鉄道）350円、4時間30分
　同上区間（国際自動車）350円、4時間30分
⑥東京～横浜・江の島・小涌園（藤田観光バス）450円、3時間30分
⑦東京～江の島（京浜急行バス）180円、2時間00分
⑧渋谷～軽井沢・長野（東急）230.0㎞、700円、7時間　※善光寺号・信濃路号⑨上野～湯田中・丸池（長野電鉄）　935円（冬季950円）※下り：奥信濃号・志賀高原号、上り：武蔵野号・千代田号
⑨西武新宿～軽井沢・鬼押し出し（西武）176.2㎞　600円、5時間20分　※第1･2あさま号
ほか
 

【巻頭特集】

古都をさぐる　初秋の京都あるき

（本文抜粋）
1200年の歴史をちりばめた京都。あのワンマンマン政治家、平清盛が築いた栄華の都は、幾多の戦火にあいながらも、文化はひとときも断たれることなく現代の中にしっかり伝えられている。京おんなの美しさ、庭石の造形のきびしさもそうした1200年の伝統の中から生まれたものなのだろう。
写真で清水寺、金閣寺、銀閣寺、竜安寺石庭、大原寂光院を掲載。

ホームで買える名産と弁当～その2回　山陽本線の巻～

資料（見開き2頁）：神戸から下関までのイラスト入り沿線図で名産品と駅弁を料金も紹介
神戸：瓦せんべい100円
岡山：白桃・果物時価
広島：もみじ饅頭100円
下関：ふぐめし150円
ほか

国鉄写真ニュース～開業近づく新幹線～

世紀の新幹線10月1日開業
（本文抜粋）
☆新幹線の超特急「ひかり」特急「こだま」をご利用になれば東京－大阪間は日帰りで出張できます。観光地もグンと近くなります。
☆商用にもレジャーにも、中距離でも長距離でも、世界で一番速い新幹線の安全・正確・迅速・快適な「ひかり」・「こだま」をご利用ください。
※途中駅は新横浜、小田原。熱海、静岡、浜松、豊橋、名古屋、岐阜羽島、米原、京都の10駅です。
※座席は全部指定で従来通り駅・交通公社の窓口で発売します。
（資料として下記3つの料金表を掲載）
・4時間超特急「ひかり」料金表
・5時間特急「こだま」料金表
・将来の3時間超特急料金表
 

特急・急行・準急列車早わかり

特急列車は24本。うち特急寝台列車は「さくら」「みずほ」「あさかぜ」「はやぶさ」の4本。

哲×鉄が選んだ「広告シリーズ」

ビュッフェ　№14

☆ビュッフェ
東京都杉並区の男性読者から投稿。時刻表は利用するものであるが、自分はあえて愛読書という。新幹線開業をひかえ、よりいっそう、一般の人に簡単に利用でき、もっともっと愛される書物にと願い、編集者一同のご健闘を祈るとのこと。
☆季節停車～乗車駅着席券について～
列車始発駅において、発駅着席券を発行し座席を確保してくれる列車があることを紹介。
そしてこのような列車を利用するのも、上手な旅の仕方と指南。
料金は1等100円、2等50円。列車始発駅と、これと同一都区内または市内所在の交通公社営業所で発売。発駅着席券の発売されている列車を全て掲載。
☆編集後記（本文抜粋・原文のまま）
▶9月の声は聞いても残暑はきびしく、爽涼の秋はまだまだといったところ。だが、8月下旬から9月にかけては、観光地は例年、比較的すいてくるようです。楽しい旅の思い出を、この時期に残すのも旅行じょうずの一つではないでしょうか。
▶夏季輸送のピンチヒッター"夏臨"は、海、山、帰省など人手の最も多い8月中に大活躍しました。9月にはいっても、なお引きつづいて中旬から下旬へと運転されるものもありますから、毎度のことながら便利さが売りものの臨時列車で、お出かけのプランをたててください。
▶10月1日からの全国ダイヤ改正も間近に迫まり、編集部一同もっか大奮闘です。東京と大阪を結んで4時間の夢の超特急の出現。わずか5年間で現実となる新幹線も、世紀の開業を待つばかりとなりました。練習運転の軽快な響きが机上に聞こえてくるようなこの頃です。（佐藤）

国鉄の営業案内

読者のページ　付録2頁

☆愛称名ものがたり（その4回）～太平洋からぶどう路へ　準急「富士川」～
☆初秋の京都あるき