JTB時刻表を集める「哲」のサイト 哲×鉄

時刻表と旅をする。近くに、遠くに。過去へ、未来へ。

1968年2月号

JTB時刻表1968.2

通巻第504号
表紙:急行「第2白馬」(大糸線:信濃四ツ谷付近)
裏表紙:キリンビール
頁数:494
価格:180円
編集兼発行人:長谷川小太郎
参考:国鉄初乗区間2等20円、1等40円。
        東京~新大阪(超特急ひかり号):6700円(1等)、3330円(2等) ※所要時間:3時間10分
    東京~新大阪(特急こだま号):6040円(1等)、3030円(2等)   ※所用時間:4時間
    東京~大阪:4260円(急行座席指定1等)、2230円(急行座席指定2等) ※所要時間:8時間前後
    東京~伊丹(航空機):6800円 ※ジェット区間としてジェット料金(600円)を含む。
                       ※JAL便には深夜便有(4400円)※DC-6B(プロペラ機)
当時の出来事(昭和43年2月):沖縄コカコーラボトリング設立により、日本コカコーラボトラー網が完成。

読みどころ:

国鉄関連

①房総東線、西線に臨時列車「なのはな号」「フラワー号」運転。
②スキー・スケート列車案内
③水戸偕楽園への「観梅列車」案内。当地では明治100年梅まつりを開催。

航空関連

①日本航空(JAL)、全日空(ANA)、日本国内航空(JDA)、東亜航空(TAW)の国内路線を掲載。
②集合時刻:出発時刻の20分前(沖縄発便は90分前)迄。
③運航機種:B727、DC-6B、フレンドシップ、バイカウント、YS-11
④JALはDC-6B、JDAはYS-11で夜行便を運航。愛称がとてもロマンチック。
  オーロラ号  (JDA):東京0:01発→札幌02:20着、札幌03:00発→東京05:30着。片道9,500円。
  ムーンライト号(JAL):福岡23:00発→(大阪経由)→東京02:05着
               東京03:00発→(大阪経由)→福岡06:15着。片道8,800円。

会社線(私鉄・バス・船舶・その他)

①バスの駅(停留所)の難読名称に読み仮名を付けてある。

【巻頭特集】

通勤輸送改善の槌音高し

東京・大阪をはじめ、大都市周辺で住宅地が郊外へ郊外へと伸びる傾向にあり、国鉄・私鉄を問わず通勤や通学者が急激な勢いで増加。
そこで国鉄では、少しでも快適に乗っていただくため、第1次、第2次の各5年計画に引き続き、昭和40年から始まった第3次計画の最重点事項に「通勤輸送改善」を取り上げた。
具合的には、地下鉄乗り入れや車両の増備と改善、複線化、複々線化の工事が各地で昼夜を問わず行われ、各地にその槌音が響いた時代であった。

新婚列車と「ことぶき周遊券」

当時の新婚旅行先で一番多かったのは「南九州」。
この春も京都から新婚列車「ことぶき」号を運転。乗客全員が新婚さんという臨時列車。
それに合わせて「ことぶき周遊券」を使って新婚セットを組むと、旅館も新婚向きの部屋がとれて便利との解説。

哲×鉄が選んだ「広告シリーズ①」国鉄のオートエクスプレス

「オーナードライバーのみなさまへ」と題した広告は、自家用車を持つ人向けの"チッキ輸送"の案内。
東京~京都間で設定され、人は新幹線で、車は国鉄の貨物特急の専用貨車で運ぶというもの。
代金は片道6,700円、往復12,000円。東京側の自家用車積み込みは新宿であった。

国鉄の営業案内

リクライニングシートの取扱いかた

1等車(現グリーン車)の座席利用法を図解と文章で説明。
 

【読者ページ】

駅のスタンプめぐり:大船駅
ひとこと紹介:「赤い腕章」
今月の行事:札幌雪まつり、横手「かまくら」他