JTB時刻表を集める「哲」のサイト 哲×鉄

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1968年3月号

JTB時刻表1968.3

通巻第505号
表紙:特急「まつかぜ」(山陰本線:川棚温泉付近)
頁数:494
価格:180円
参考:国鉄初乗区間2等20円、1等40円。
    東京~新大阪:3330円(新幹線超特急ひかり2等)、3030円(新幹線特急こだま2等)
    東京~伊丹(航空機):6800円
当時の出来事(昭和43年3月):アニメ「巨人の星」、日本テレビで放映開始。「スポ根もの」のさきがけ。

読みどころ

国鉄関連

①駅名変更
  和歌山線:和歌山駅→紀和駅(2/1から)
  紀勢本線:東和歌山駅→和歌山駅(3/1から)
  ※当時、現在の和歌山駅を通らずに、田井ノ瀬~紀伊中ノ島~紀和を結ぶ路線の存在が地図から確認可能。
    東京発の夜行急行「大和」(湊町行)の併結車両も王子で分割後、この路線を通り、和歌山市とを結ぶ。
②成田線の電化完成に伴うダイヤ改正(3/28から)
③春の季節列車大増発
  昨年4~6月と比べ、延べ約12000本増。

巻頭特集

都心と成田山が電車で直結

"お不動さん"で知られる成田山新勝寺では、絢爛豪華な本堂の落慶を期して30年ぶりの御開帳を実施。
国鉄では従来の千葉での乗り換えを解消し、快適な"成田詣"を目指し複線電化工事を推進。先ず電化が完成したため、3/28から都心と成田を電車で結ぶことを紹介。
成田駅前の写真もあり、当時の参詣客で賑わう様子がわかる。

春のエック(エコノミークーポン)紹介

椿の大島エック、日本平いちご狩りエックなどを写真掲載で紹介。

周遊券紹介

「交通公社の安くて便利な周遊券」として、裏磐梯、浅間山、鷲羽山、開聞岳を写真で紹介。
周遊券の表紙(絵柄)をランダムに並べ、「普通周遊券」「ことぶき周遊券」「均一周遊券」の3種類を紹介。

哲×鉄が選んだ「広告シリーズ」②

日本航空が"ジャルパック"の名称で販売した海外旅行は「日本を代表するデラックス海外観光団」と呼ばれた。
48種類のコース設定があり、最高値は「日航機で結ぶ世界一周18日間」で699,800円。
当時の大卒初任給が30,950円とあるので、現在の価値だと500万円程度と思われる。
もちろん、為替は1ドル360円の固定相場の時代。外貨持ち出しも1回500ドル迄という制限があった。

国鉄営業案内

ひと目でわかる電化と複線区間(1968.3.1時点)

現在も引き継がれているシリーズ。
当時は東北本線が盛岡までが電化。北海道及び四国は非電化。九州も博多~熊本・大分間が電化という状況。

読者ページ

駅のスタンプめぐり:岡谷駅
読者投稿:「塩谷」のこと
今月の行事:千葉・成田山御開帳、奈良・東大寺お水取り、他