JTB時刻表を集める「哲」のサイト 哲×鉄

時刻表と旅をする。近くに、遠くに。過去へ、未来へ。

1969年5月号

JTB時刻表1969.5

通巻第519号
表紙:紀勢本線田子駅付近を走る特急「くろしお1号」
頁数:504
価格:180円
参考:国鉄初乗区間30円(等級制廃止により今号から値上げ改訂)
    東京~新大阪:4130円(新幹線超特急ひかり普通車)、3730円(新幹線特急こだま普通車)
    東京~伊丹(B727、定員129名):6800円(ジェット運賃)
当時の出来事(昭和44年5月):日本国有鉄道、座席等級制廃止。グリーン車・普通車制を導入。

読みどころ

国鉄関連

①新幹線
■「こだま号」は全列車が三島駅に停車します。これに伴い「こだま号」の東京~新大阪間の所用時間は、一部を除いて4時間10分になります。
■いままでの東京~熱海間の「こだま号」は、全部三島まで延長運転となります。
■新しくできた車両を使って、東京~新大阪間に「ひかり号」2往復と「こだま号」3往復の季節列車が増発されます。

②東海道・伊東線
東京~伊豆急下田間に初めての特急「あまぎ」が3往復新設されます。そのうち定期特急が2往復、季節特急1往復です。

③「なんごく号」の指定券も<みどりの窓口>へ
国鉄バス松山~高知急行線(375頁)の指定券も、5月5日に乗車(4月27日から発売)となるものから、全国の「みどりの窓口」で発売されます。

巻頭特集

国鉄運賃・料金改訂のご案内

◇改正のあらまし
①従来1等と2等の2本建となっていた旅客運賃・料金を、2等を基準とした1本建のものに改めました。
②これに伴って、1等の座席車・寝台車などの名称を改めましたが、連結する列車は、いままでとかわりません。
③新幹線のひかり号とこだま号を名古屋駅で乗り継がれる場合に、こだま号の自由席特急料金を5割引きすることとしたほか、特急・急行列車の乗継割引のお取り扱いを一部改めました。

◇1等車などの「車両・名称」と「乗車券のほかに必要なきっぷの種類」を次のように改めます。
以下、従来の名称と改正の名称および必要なきっぷの種類をわかりやすく一覧表にして掲載。
※グリーン車のマークも表示
また、時刻表の新しい記号も、従来の記号と改正記号を比較できる一覧表を掲載。

◇社線も1等車がグリーン車になります
国鉄と直通運転を行っている伊豆急行線、伊豆箱根鉄道線及び名古屋鉄道線は、このたび、国鉄と同様1等車がグリーン車と名称を改めました。

いますぐ万博旅行をおきめください

来春から開かれる万博の工事は、急ピッチで進んでいます。
国鉄では、全国の皆様に、便利で楽しい万博旅行を味わっていただくため、乗り物の座席からお宿までのすべてをセットした「万博団体旅行(全国から232コース)」を用意しています。
〇ご相談はお早目に、日本交通公社の各営業所へ

写真:①建設進む会場

国鉄東名高速バス…開業間近

間もなく東名高速道路が全通します。
国鉄では、6月から、リクライニングシート、冷暖房、トイレ付というデラックスな高速バスによる定期便をたくさん運転いたします。
このハイウェイバスは、全部の車両が定員制、いずれも国鉄の駅に接続するほか、きっぷは、全国のどこの駅や交通公社の営業所でもお求めいただけます。
〇みどりの4頁にくわしい説明があります。
写真:①日本坂付近は新幹線と平行、②浜名湖付近を走る国鉄バス、③デラックスな車内」

4月8日から中央線複々線化完成 地下鉄東西線全通

中央線荻窪~三鷹間の高架複々線完成と、地下鉄東西線東陽町~西船橋間開通により、通勤輸送力が大巾に改善されました。
これに伴って、国鉄と地下鉄の直通運転区間は荻窪~東陽町間が、三鷹~津田沼間に延長されます。ただし、日曜・祝日及び夏期は三鷹~西船橋間となります。
写真:①第一江戸川鉄橋

哲×鉄が選んだ「広告シリーズ⑮」

旅館の防災には日本信号のスモーク・シグナル
♦昭和44年4月より消防法の改正により、ホテル、旅館、病院等には、火災報知器設備が義務づけられます。
♦スモーク・シグナル(煙感知器)は、消防庁の認定合格品で特に初期の火災発見に威力を発揮します。
♦日本信号の火災報知設備は、すべて永年に渉る信号技術を基礎にしてつくられています。
♦スモーク・シグナルは煙の一定濃度をキャッチして、作動する感知器なので、煙の流れをとらえますから、避難誘導に最適です。
♦其の他、防災センターとしての総合設備の設置もお引受けいたします。

読者ページ

駅のスタンプめぐり:芸備線・三次駅

編集兼発行人

小田乾三