通巻第529号
表紙:万国博会場
頁数:512
価格:200円
参考:国鉄初乗区間30円
東京~新大阪:4130円(新幹線超特急ひかり普通車)、3730円(新幹線特急こだま普通車)
東京~伊丹(B727:定員129名、B737:定員115名):6800円(ジェット運賃)
当時の出来事(昭和45年3月):日本万国博覧会開幕(3/15~9/13)
①万国博へ臨時列車大増発!春の臨時列車も、あわせてたくさん運転します
3月下旬から始まる学校の春休みや5月初めのゴールデンウイークを中心に、例年春は、旅行者の非常に多い時にあたります。今年は特に3月15日から、いよいよ万国博がオープンになりますので、たくさんの季節列車や臨時列車が運転されるほか、全国各地から関西地区に向けて、万国博旅行に便利な列車が大増発となります。
増発臨時列車は、いずれも本文時刻表に掲載しました。
②春のダイヤ改正が行われます
2月下旬から3月上旬にわたって、各線で春のダイヤ改正が行われますが、次のように新線・新駅開業なども行われました。
◆新しくできる路線と駅
盛線(3月1日から)
盛~陸前赤崎~綾里
根岸線(3月17日から)
磯子~新杉田~洋光台
③万国博観覧のご案内
万国博のオープンも、いよいよ3月15日に迫りました。「観覧のご案内」を本号も引きつづいて、この水色の4~8頁に特集しましたからご覧ください。
■万国博覧会のあらまし
万国博覧会は、すでに100年以上も前から、ヨーロッパやアメリカの各地で開催された歴史をもつ大博覧会で、そのたびに多くの発明品を世に送り出し、人類の進歩に大きくこうけんをしてきました。
3月15日から大阪で開かれる日本万国博覧会は「人類の進歩と調和」をテーマに、アジアではじめて開かれるもので、海外からの参加国もすでに70を超え、史上最大の規模のものとなるでしょう。
■開催期間
3月15日~9月13日
■開閉場時間
(イ)3月15日~4月28日 開門9時30分 開館10時 閉館21時 閉門22時
(ロ)4月29日~9月13日 開門9時 開館9時30分 閉館21時30分 閉門22時30分
★費用はどのくらいかかるでしょうか
東京から日帰りの場合を例にとると、新幹線で東京・新大阪往復と入場料だけで約1万円ですから、これに会場内で支払う観覧料や乗りものなどを入れると、最低1万2千円くらいはかかるとみなければならないでしょう。
1泊ともなれば宿泊料を加えたものになります。宿泊料は限られた地域に多くの人が押しかけるのですから、どうしても割り高となり、1泊5千円くらいということになるでしょう。つまり1泊で観覧すれば、こづかい、食費、雑費を除いて1万7千円くらいはかかることになるわけです。
★いちばん気楽に安心して行ける方法は
簡単にいうと万国博だけをみる目的でしたら<万国博記念セット><万博会記念エック>が便利です。
またこれを機会に旅行をなさる方は、<万国博団体旅行>を申し込みになるのが便利です。
これらには種々バラエティに富んだコースが組まれており、往復の乗りものも、宿泊も全く心配はありません。
■万国博旅行に便利なきっぷのかずかず
<万国博記念回数券>
<万国博記念セット>
<万国博記念エック>
<万国博記念乗車券>
<万国博記念新幹線回数券>
<万国博団体旅行>
<万国博プレック>
■時間はどのくらいあったらよいでしょう
ていねいに見て歩けば主要展示館だけでも2日。催し物を楽しんだり、ジェットコースターに乗ったりすれば1週間くらいは必要かもしれません。
しかし、主なところをざっと見るなら日帰りも可能です。交通公社で組んだ1日コースのモデルを例にとると、メインゲートから入場し、モノレールと動く歩道でシンボルゾーンを回れば、昼食時間を加えて約9時間かかります。このようなモデルコースをいくつか用意してありますが、これにいくつかの展示館を加えて、自分でコースを組みたてるのも楽しいでしょう。たとえば、下表のようなモデルコースもありますが、詳細は万国博コーナーへお出かけください。
なお、主要展示館の観覧所要時間は、おおむね次のとおりです。
〇外国展示館
20分
メキシコ、ポルトガル、クェート、アルジェリア、フィリピン、インドネシア、タイ、ビルマ、香港政庁、ニュージーランド、ケベック州、ブリティッシュ・コロンビア州、オンタリオ州
30分
ブルガリア、ベルギー
40分
オランダ、スイス、北欧諸国、インド、中華民国、大韓民国
1時間
カナダ、チェコスロバキア、西ドイツ、イギリス、イタリア、フランス、オーストラリア
2時間
アメリカ
〇国内展示館
5~20分
リコー館
15分
ワコール・リッカーミシン館、鉄鋼館
17~20分
化学工業館
20分
アイビーエム館、モルモン館、地方自治館、虹の塔館、電力館別館
25分
キリスト教館
20~30分
サンヨー館、フジパン・ロボット館、松下館、タカラ・ビューティリオン、三井グループパビリオン
30分
電力館本館、クボタ館、住友童話館、みどり館、ペプシコーラ館、三菱館、自動車館、電気通信館
30~40分
日立グループ館、富士グループパビリオン、東芝・IHI館
40分
サントリー館、せんい館、古河パビリオン
30~45分
ガスパビリオン
1時間:日本民芸館、1時間20分:生活産業館、2時間:日本館
■万国博の開催期間は?
昭和45年3月15日(日曜)から9月13日(日曜)まで
■会場の位置と面積は?
大阪府吹田市千里丘陵一帯で、面積は330万㎡で、甲子園球場の約83倍の広さ。
■入場料金は?
(イ)普通入場券 大人(23才以上)800円 小人(4~14才)400円
(ロ)青年割引入場券(15~22才)600円
(ハ)夜間割引入場券(17時以降の入場者)大人400円 青年300円 小人200円
(ニ)特別割引入場券(身体障害者など)大人300円 青年200円 小人100円
(ホ)回数入場券(5枚綴り込み)大人3,800円 青年2,850円 小人1,900円
(ヘ)一般団体割引入場券 大人700円 青年500円 小人300円
※大人、青年、小人あわせて25人以上の団体に適用します。ただし、日曜・祝日には、この団体割引の取り扱いをいたしません。
(ト)学校行事団体割引入場券 高校200円 中学校・小学校100円
※生徒・児童が25人以上で教職員の引率する学校行事の団体に適用します。幼稚園児もこれに含まれます。
■万国博の歴史は?
1851年…ロンドンで第1回の万国博が開催された
1867年(慶応3年)…パリ万国博、ナポレオン3世の招請を受け、徳川幕府・薩摩藩・鍋島藩が参加
1873年(明治6年)…ウィーン万国博、日本政府として初めて正式に参加
1940年(昭和15年)…日本万国博を東京で開催することに決定したが、世界情勢悪化の為、中止。
1965年(昭和40年)…国際博覧会条約に加盟
1965年5月…1970年に大阪で万国博を開くことをBIE事務局に申請
1966年5月…大阪で万国博を開くことが決定。明治以来の夢であった日本開催が実現する。
万国博に先だって、大阪・新潟間に日本海沿いに走る電車特急が大阪発2月28日、新潟発3月1日から毎日運転を開始します。
写真:①信越本線青海川付近を走る特急「北越」
写真:①大阪城、②猿沢池、③清水寺本堂、④宇治平等院、⑤嵐山渡月橋、⑥琵琶湖大橋、⑦法隆寺
暖かい春の日ざしを いっぱいに受けて 思う存分白銀の世界に跳躍して見ませんか!
写真:①春スキーを楽しむ<八方尾根>
日本交通公社出版事業部 日本著名旅館とホテル(B5判 6,000円)
便利な事典は職場や学校でどんどん買うべきです!
全国5130館を写真入りで掲載。
各旅館ごとに設備、環境、自慢料理、料金を詳細に紹介。
いながらにして全貌がつかめる実用案内書d、これこそ旅館とホテルを網羅した大事典。
駅のスタンプめぐり:常磐線・土浦駅
松田清