JTB時刻表を集める「哲」のサイト 哲×鉄

時刻表と旅をする。近くに、遠くに。過去へ、未来へ。

1970年11月号

JTB時刻表1970.11

通巻第537号
表紙:根府川~真鶴間を走る特急「あまぎ」
表紙のことば【記載内容間違い(前月号のまま)】
鹿児島本線の新電化区間、折口海岸を快走する新設電車特急「きりしま」号
ゼンザブロニカ使用、コムラ100mm、F11、1/125秒、エクタクローム、(松下正夫)

頁数:512
価格:200円
参考:国鉄初乗区間30円
    東京~新大阪:4130円(新幹線超特急ひかり普通車)、3730円(新幹線特急こだま普通車)
    東京~伊丹:6,800円(ジェット運賃)※YS11使用便は6,200円
            ※使用機種 B2:JETボーイング727(定員129・178名)
          B3:JETボーイング737(定員115名)
          DC:JETダグラス8-61(定員234名)
           O :オリンピア(YS-11)定員60名
    ※機種の表示していない便はボーイング727かJETコンベアー880(定員124名)      
    
当時の出来事(昭和45年11月):ケンタッキーフライドチキン、日本第1号店を名古屋市に開店。

読みどころ

国鉄関連 今月のお知らせ(みどりのページ)

①国鉄の新線「角館線」が開通しました
11月1日から、国鉄の新線「角館線」角館~松葉間19.2㎞が」開通しました。時刻は本文の277ページに掲げてあります。

②"Discover Japan”のお知らせ
この秋から、国鉄が中心にとなって、日本の風物を見なおす運動が実施されております。
題して"Discover Japan”と言います。このため国鉄では、便利な周遊券や回数キップの発売、記念スタンプの設置、記念入場券の発売、Discover Japan号の運転、機関誌の発行などを行います。
(詳細はみどりの5ページをご覧ください)
 

特集:DISCOVER JAPAN ~美しい日本とわたし~

ディスカバー・ジャパン 日本を再発見しよう。60年代を馬車馬のようにモーレツに働いて、国民総生産を自由世界第2位に押し上げた日本、そして私たち日本人。しかしその間に、都会の空はよごれ、田園にまで及ぼうとしているのです。人も、動物も、虫も、魚も、本来のいきいきとした姿を失っています。それでもなお、私たちは成長と繁栄を謳おうとするのでしょうか。
本当の成長と繁栄は、人間が人間らしい豊かな環境と、豊かな精神に生活の充足感を持った時に生まれるものです。
モーレツからビューティフルへ
私たち日本人はもっともっと母なる日本を愛そうではありませんか。日本には美しい自然があります。美しい歴史、伝統、人々のふれあいがあります。田舎の土臭い一本の道にも、やさしい一本の木にも、そして一人の老婆にも私たちは日本を発見することができます。そして日本の再発見は自分自身の再発見でもあるのです。
ディスカバージャパンを川端康成先生が「美しい日本と私」と命名されたのは、その意味です。だからDISCOVER JAPANは旅のキャンペーンであると同時に、心のキャンペーンでもあり、自由のキャンペーンでもあります。
日本を旅して日本を知ろう。私たちの日本のほんとうの豊かさを求めてDISCOVER JAPANの旅に出ようではありませんか。

③電報のご案内
電報料金           市外   市内
・普通電報   10字まで    60円   30円
        5字増すごと 10円     7円
・翌日配達電報 10字まで    30円
        5字増すごと   7円
・至急電報
 普通電報料金の2倍
・照合電報
 普通電報料金の5割増
・無線電報   10字まで  120円
        3字増すごと 20円
・至急電報無線
 無線電報料の5割増
青函連絡船から発信する場合は無線電報となります。

◎列車中の人へあてる電報のあて先は次のようにお書きください
例 トウキヨウ20:05ジヨウシヤ…乗車駅名および発車時刻
   37レツシヤ…列車番号
   ナゴヤゲシヤ…下車駅名
   ニホンコウツウコウシヤイン…肩書名
   サワダミキオ…受取人名
なお、号車番号・寝台番号がおわかりの方はお書き願います。
◎21時以降受付け、または22時以降到着となる列車内あての普通電報は、翌朝7時から配達となりますから、お急ぎの方は「至急電報」をご利用ください。
◎列車中から電報をお出しになるときは、電報取扱駅(時刻表の記号)でお出しください。また、車掌に委託することもできます。

④車内公衆電話のご案内
超特急「ひかり」及び特急「こだま」の車内と、東京、横浜、名古屋、京都および大阪と通話ができます。
但し「こだま」の東京~新大阪直通以外の区間運転列車の中には電話の取扱を休止している列車があります。
◎車内からのかけかた
ビュッフェにある電話室で、車内の電話係に通話先の電話番号をお申し込みください。
◎車内へのかけかた
次の番号へ申し込んでください
東京都区内から    248-9311
横浜市内から  (03)248-9311
名古屋市内から    971-7584
京都市内から  (06)451-9001
大阪市内から     451-9001

◎通話できる地域と通話料金(3分ごと)
列車の位置         通話先局名  東京・横浜  名古屋  京都・大阪
東京~新丹那トンネル            100円   300円    400円
新丹那トンネル~弁天島付近         200円   200円    300円
弁天島付近~彦根付近            300円   100円    200円
彦根付近~新大阪              400円   200円    100円

⑤一目でわかる電化と複線区間(昭和45年10月1日現在)
 

巻頭特集

DISCOVER JAPAN

写真:①DISCOVER JAPANポスター

新幹線沿線に回数きっぷ誕生

国鉄のきっぷはもちろん、バス、ロープウェイから遊覧船まですべてをセット
写真:①三保の松原 羽衣の松、②舘山寺温泉

奥能登で「ふるさと列車」運転

素朴な能登の風物詩と、去りゆく蒸気機関車への郷愁を味わっていただこうと「ふるさと列車」がデビューしました。
運転期間 10月3日から当分の間毎週土・日曜日(12~2月を除く)
穴水10:06発、珠洲11:36着
珠洲15:55発、穴水17:54着
写真:①郷愁の「ふるさと列車」

黒潮かおる足摺岬へ

10月1日から国鉄中村線が中村まで延長。足摺国定公園への旅行が一層便利になりました。
写真:①足摺岬

哲×鉄が選んだ「広告シリーズ㉝」

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12月31日デラックス新館OPEN!
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〇ドライブのお立ち寄りに又、ハネムーンに!
まったくユニークでゴージャスな洋室が新設されました。
<施設のご案内>
・客室数150室(収容人員650名)
・大小宴会場11室
・遊園地
・ボウリング場(20レーン)
・ロープウェイ
・クラブ ザ・ウェイブス
・つりぼり
大駐車場完備(80台)

読者ページ

汽車ポッポの行くところ<第7回>七尾線

編集兼発行人

松田清