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1974年3月号

JTB時刻表1974.3

通巻第577号
表紙の写真
山陰本線 倉吉~松崎間を走る特急「まつかぜ」
ゼンザブロニカ、ニッコール75mm、絞りF8、1/125秒、エクタクロームEX使用(河野豊)

頁数:560
価格:250円
参考:国鉄初乗区間30円
    東京~新大阪:4,130円(新幹線ひかり普通車)、3,730円(新幹線こだま普通車)
    東京~岡山:4,860円(ひかり号普通車)
          4,460円(こだま号普通車)※東京~名古屋間をこだま号利用の場合

    東京~伊丹:7,300円(ジェット運賃)
          4,900円(深夜便:YS11使用)
    東京~岡山:10,200円(YS11使用便)※1日1往復
            ※使用機種   B1/B2:JETボーイング727(定員129・178名)
          B3:JETボーイング737(定員115名)
          D:ダグラスDC8(定員130名)
          DC:JETダグラス8-61(定員234名)
           O :オリンピア(YS-11)定員60名

     ※B-747:ジャンボ(定員490名)※東京~沖縄で使用 ※前々号よりジャンボ定員増
      東京10:45発 JAL903便→沖縄13:15着/14:40発 JAL904便→東京17:00着

     ※L-1011:トライスター(定員306名)※今号より東京~沖縄で掲載
      東京09:00発 ANA01便→沖縄11:30着/12:20発 ANA08便→東京14:40着
      

    当時の出来事(昭和49年3月):3/30、「8時だヨ!全員集合」荒井注脱退&志村けん正式加入発表。
 

読みどころ

国鉄関連 今月のお知らせ(みどりのページ) ※四角や丸内の数字は参照頁

①春の臨時列車のご案内

②国鉄「予土線」が開業します
3月1日から、四国の宇和島線の終点江川崎と中村線の若井を結ぶ新線(42.7キロ)が開業します。この新線と現在の宇和島線をあわせて、北宇和島~岩井間(76.3キロ)を「予土線」と呼ぶことになりました。この開業により予讃線と土讃線を結ぶ循環線が完成し、大変便利になります。この時刻は本文186ページをご覧ください。なお、この開業に伴い、国鉄バス窪川線の江川崎~窪川間は廃止されます。

③日豊線幸崎~南宮崎間の電化が完成します-」4月10日時刻改正
日豊線の幸崎~南宮崎間(190.7キロ)の電化工事が近く完成します。これで日豊線は全線の3/4が電化されることになります。これに伴い、来る4月10日から同線及び関連線区のダイヤが改正されます。この改正により、電車化・電気機関車けん引化が進められるほか、列車の増発や関西対九州間に二段式の新型B寝台車が登場するなどいろいろな輸送改善が行われます。この概要は<みどり7ページ>をご覧ください。

④「みどりの窓口」のある駅がふえました
新たに総武本線の小岩、上越線の沼田、信越本線の戸倉、大阪環状線の福島、山陽本線の兵庫及び大竹の各駅にも「みどりの窓口」が開設されました。

■目次・線名索引2⃣~4⃣

■のりかえ案内地図凡例4⃣

■特急列車索引5⃣

■便利なスキー列車のご案内・訂正表6⃣

■日豊線輸送改善の概要・早春エックのごあんない・記念きっぷ発売のお知らせ7⃣
来る4月10日に、日豊線を中心に関連線区のダイヤが改正が行われます。この改正により、日豊線の南宮崎までの列車は非電化区間に直通するものを除き、電車化や電気機関車けん引化が進められるほか、列車の増発をはじめ、二段式の新型B寝台車の登場などいろいろな輸送改善が行われます。以下その概要をご紹介します。

◎特急列車の新設
新大阪~宮崎間に寝台特急「彗星」、同~熊本間に「あかつき」が各1往復増発されます。
博多~宮崎間に現行急行「えびの」(下り2号、上り3号)にかわって、肥薩・吉都線経由の気動車特急「おおよど」1往復が新設されます。

◎特急列車の運転区間の延長(いずれも大分~宮崎間延長運転)
現行「みどり」2号 1往復 
現行「彗星」(下り3号・上り4号)
現行「にちりん」2号 1往復 

◎気動車特急列車の電車化
現行気動車特急「日向」が電車になります

◎二段式B寝台車の誕生
関西対九州間の寝台特急列車のダイヤが一部改正され、新大阪~長崎・大分・熊本間寝台特急各1往復(「あかつき」2往復・「彗星」1往復)は新型二段式B寝台車となります。

☆日豊線電化のあゆみ
昭和41.10 小倉~新田原間(30.2キロ)
昭和42.10 新田原~幸崎間(121.7キロ)
昭和49.4   幸崎~南宮崎間(190.7キロ)

■主要駅の国電標準時刻表8⃣
 

巻頭特集

信州の春

信州には美しい自然美を持つ山河とともに、遠い昔から伝えられるゆかしい祭事が数多く残されています。
風土に根ざした地方色ゆたかな祭りは、民族文化を象徴し、訪れる人々に限りない愛着を感じさせてくれるでしょう。
心のふるさと信州、一度は訪ねtみたいもの
全国に1万余の末社をもつ諏訪社の総本社で7年に一度の御柱祭が今年盛大に行われる
写真:①諏訪大社に建てられた御柱、②建御柱の風景、③御柱の川越え、④壮観な木落し、⑤八島高原、⑥女神湖、⑦坪庭

予讃線・土讃線を結ぶ 予土線開業

予土線が3月1日から開業します。この新しい線は、現在の宇和島線の終端江川崎と中村線の若井を結ぶ短絡線で、この開業により予讃・土讃両線を結ぶ四国の新しい観光循環ルートが誕生します。なお、これに伴い、現在の宇和島線を含め、北宇和島・若井間は通して予土線と呼ぶことになります。
写真:①半家~十川間第6四万十橋梁

読者ページ(476頁)

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編集兼発行人

松田清