JTB時刻表を集める「哲」のサイト 哲×鉄

時刻表と旅をする。近くに、遠くに。過去へ、未来へ。

1974年4月号

JTB時刻表1974.4

通巻第578号
表紙の写真
日豊本線 東都農~美々津間を走る特急電車
マミヤC3、セコール65mm、絞りF6.3、1/125秒、エクタクロームEX使用(山本明)

頁数:560
価格:250円
参考:国鉄初乗区間30円
    東京~新大阪:4,130円(新幹線ひかり普通車)、3,730円(新幹線こだま普通車)
    東京~岡山:4,860円(ひかり号普通車)
          4,460円(こだま号普通車)※東京~名古屋間をこだま号利用の場合

    東京~伊丹:7,300円(ジェット運賃)
          4,900円(深夜便:YS11使用)
    東京~岡山:10,200円(YS11使用便)※1日1往復
            ※使用機種   B1/B2:JETボーイング727(定員129・178名)
          B3:JETボーイング737(定員115名)
          D:ダグラスDC8(定員130名)
          DC:JETダグラス8-61(定員234名)
           O :オリンピア(YS-11)定員60名

     ※B-747:ジャンボ(定員490名)※東京~沖縄で使用 
      東京09:45発 JAL903便→沖縄12:15着/13:45発 JAL904便→東京16:05着

     ※TR:トライスター(定員306名)※前号より東京~沖縄で掲載
      東京08:45発 ANA01便→沖縄11:15着/12:10発 ANA08便→東京14:30着
      

    当時の出来事(昭和49年4月):東京国立博物館、「モナ・リザ展」開催
 

読みどころ

国鉄関連 今月のお知らせ(みどりのページ) ※四角や丸内の数字は参照頁

①日豊線本線などの時刻が改正されます
日豊線の幸崎~南宮崎間の電化完成を機に、4月10日から同線と関連線区のダイヤが改正されます。この改正により、電車化・電気機関車けん引化が進められるほか、列車の増発や関西対九州間に二段式の新型B寝台車が登場するなど、いろいろな輸送改善が行われます。なお、今回改正される線区のうち、時刻の変り方の大きい日豊・肥薩・吉都・高森・妻・高千穂の各線と大島航路については、4月10日からの時刻を本文に、4月9日までの時刻を<みどりの6~14ページ>に収録しました。
また、この改正に伴い、山陽・鹿児島・日豊線の4月9日から10日にわたって運転される夜行列車は、改正ダイヤに移り替るため、列車名・時刻・停車駅・編成などが変ったり、運休するものもありますので本文記事にご注意ください。

②春の臨時列車のご案内

③国鉄の駅名が改称されます
3月31日から内房線の「楢葉」は「袖ヶ浦」に改称されますのでご注意ください。

④能登半島めぐりの定期観光バスにバス急行券が発売されます

⑤上信越高原のバスが運転を始めます

⑥時刻表の寝台マークが変りました

■目次・線名索引2⃣~4⃣

■のりかえ案内地図凡例4⃣

■特急列車索引5⃣

■4月10日実施の輸送改善の概要6⃣
日豊線輸送改善の概要・早春エックのごあんない・記念きっぷ発売のお知らせ7⃣
来る4月10日に、日豊線を中心に関連線区のダイヤが改正が行われます。この改正により、日豊線の南宮崎までの列車は非電化区間に直通するものを除き、電車化や電気機関車けん引化が進められるほか、列車の増発をはじめ、二段式の新型B寝台車の登場などいろいろな輸送改善が行われます。以下その概要をご紹介します。

◎特急列車の新設
新大阪~宮崎間に寝台特急「彗星」、同~熊本間に「あかつき」が各1往復増発されます。
博多~宮崎間に現行急行「えびの」(下り2号、上り3号)にかわって、肥薩・吉都線経由の気動車特急「おおよど」1往復が新設されます。

◎特急列車の運転区間の延長(いずれも大分~宮崎間延長運転)
現行「みどり」2号 1往復 
現行「彗星」(下り3号・上り4号)
現行「にちりん」2号 1往復 

◎気動車特急列車の電車化
現行気動車特急「日向」が電車になります

◎二段式B寝台車の誕生
関西対九州間の寝台特急列車のダイヤが一部改正され、新大阪~長崎・大分・熊本間寝台特急各1往復(「あかつき」2往復・「彗星」1往復)は新型二段式B寝台車となります。

☆日豊線電化のあゆみ
昭和41.10 小倉~新田原間(30.2キロ)
昭和42.10 新田原~幸崎間(121.7キロ)
昭和49.4   幸崎~南宮崎間(190.7キロ)

■4月9日までの各線区時刻表⑥~⑭

■春のエックごあんない・記念きっぷ発売のお知らせ⑮

■主要駅の国電標準時刻表⑯
 

巻頭特集

桜便り 南から北から

「花のいのちは短くて…」と、林芙美子の有名な言葉があるが、桜はその中でももっとも開花期の短い花の一つといえよう。お花見といえば、すぐ桜見物をさすぐらい日本では愛され、国花にもなっている。だがこの短命の桜も、南北に細長い日本では南から北へたどってゆくと、約一月半も楽しむことができる。南九州、南紀では三月下旬、関東関西、北陸では四月上旬・中旬、北海道南部では五月上旬までも見られる
写真:①千光寺・広島県尾道市、②旭ケ丘公園・佐賀県鹿島市、③造幣局構内・大阪市、④金刀比羅宮・香川県琴平町、⑤上野公園・東京都、⑥小諸公園・長野県小諸市、⑦弘前公園・青森県弘前市、⑧松前城・北海道松前町

九州への旅 ゆったり楽しい二段式B寝台車

国鉄では、4月10日から新しいタイプの寝台車を運転いたします。この型式は、寝台の幅が70㎝、長さが195㎝、上下の高さが103㎝(上下共通)の二段式で、従来の三段式にくらべ、ゆったりとした夜の旅をお楽しみいただけます。九州への旅にぜひ一度ご利用ください。
写真:①二段式B寝台

読者ページ(476頁)

◆クイズコーナー
◆全国のおもな桜の名所

編集兼発行人

松田清