JTB時刻表を集める「哲」のサイト 哲×鉄

時刻表と旅をする。近くに、遠くに。過去へ、未来へ。

1980年10月号

JTB時刻表1980.10

通巻第656

表紙の写真
函館本線 札幌駅にて
ニコンF3、35~70mmズーム、絞りf8、1/30秒、コダクローム64(牧重人)


頁数:676  ※前々号より8ページ増、668→676頁
価格:600円 ※前々号より改定500円→600円

参考:国鉄初乗区間 100円 
    東京~新大阪:  9,900円(普通車) 
    東京~岡 山:12,000円(普通車)
    東京~博 多:16,000円(普通車) 

※航空路線:ジェット機就航路線に「ジェット特別料金」(大人900円・小人450円)適用

    東京~伊丹:14,100円(ジェット特別料金適用)  
    東京~岡山:16,700円(YS11使用便)※1日2往復 
    東京~福岡:24,800円(ジェット特別料金適用)  

当時の出来事(昭和55年10月):山口百恵、日本武道館でラストコンサート。翌月挙式。

読みどころ

今月のトピックス ※今号より見出し名称が変更 「お知らせ」→「今月のトピックス」

10月1日から全国ダイヤ大改正
◎新幹線
◇「ひかり」の増発
◇三原~博多間の速度制限解除により、16分のスピードアップ。東京~博多間は6時間40分。
◇東海地区と東京を結ぶ”東海ビジネスひかり”が朝夕に新設、日帰り出張が楽に。
◇「ひかり」が新たに小田原・浜松・豊橋・岐阜羽島に停車。
◇「ひかり」の普通車が11月以降、逐次リクライニングシートへ変更
◇「ひかり」の1号車に禁煙車が誕生。「こだま」の禁煙車(16号車)は10月1日から1号車に変更。

◎在来線
◇千歳・室蘭・紀勢・鹿児島・日豊・長崎・佐世保線などでエル特急を増発し、都市間輸送を改善。◇北海道では、千歳・室蘭線の電化を機に旭川~札幌~室蘭間にエル特急「ライラック」新設。
◇空港に直結した千歳空港駅が開業、空港駅・札幌間特急で35分。
◇道内の優等列車網は、従来の本州直通主体から札幌中心に切り換え。
◇首都圏では東海道・横須賀線の分離と増発。
◇横浜線は町田~淵野辺間の線増完成に伴い、東神奈川~町田間を中心に増発。
◇横須賀・総武快速線の直通運転を開始


9月30日発の夜行列車ご利用の方は移行ダイヤを!

指定券-1ヵ月前発売に変更
10月1日から指定券(特急券・寝台券・グリーン券・指定席券)の前売制度が改正されました。従来の1週間前発売は、すべての発売箇所で、1ヵ月前発売に統一されました。

10月1日から”秋の臨時列車”全国の主要線区に運転!

新幹線 11月26日は工事のため東京~新大阪間半日運休


巻頭特集(カラー・グラビア)25~28頁


美濃から秋たけなわの飛騨路へ
写真:①金華山・岐阜城、②鏡池からのぞむ槍ヶ岳、③竹原文楽・下呂温泉合掌村、④飛騨古川、⑤下呂温泉、⑥白川郷、⑦秋の高山祭、⑧宇津江四十八滝

国鉄と旅行会社のコンピューター
8月から国鉄の座席予約システムと日本交通公社、日本旅行及び近畿日本ツーリスト各社の予約システムが結合されました。それぞれ異なったメーカーが開発した、異種のコンピューターをオンライン結合したことは、世界的にもめずらしいことです。
この結合により、駅の旅行センターでは、乗車券と旅行会社のコンピューターに収容している旅館やバスなどをセットにした、総合的な旅行商品が発売できるようになりました。
写真:①国鉄コンピューターの予約端末機(T型)、②国鉄のコンピューターと旅行会社のコンピューターとをコントロールする制御盤、③国鉄の中央装置、一日あたり100万座席を収容できます、④日本交通公社の端末機(トリップスⅢ)、⑤日本旅行の端末機(QRⅢ)、⑥近畿日本ツーリストの端末機(システムⅢ)、⑦駅の旅行センターの案内標

 

車両シリーズ 22

50系一般形客車

写真:函館本線 江別~豊幌間の50系(51形)一般形客車
車両見取図:オハフ50形、オハ50形、オハフ51形、オハ51形
解説
図:50系形一般形客車の走る区間

黄色のページ

■国鉄ダイヤ改正のあらまし1⃣~3⃣

■訂正表4⃣~5⃣

■9月30日発 夜行特急・急行列車の時刻表⑥~⑬

■11月26日新幹線時刻表1⃣~3⃣

■ダイヤ改正移行ダイヤのご案内⑭~⑯
 

緑色のページ

■新幹線 45~50

■新幹線と在来線との乗りかえに必要な標準時分 50

■エル特急 51~56

■寝台特急 57~60

■連絡早見表 61~76

 

国鉄営業案内 

【ピンクページ】
運賃・料金・営業制度のご案内(営業案内の詳細目次は381ページをご覧ください)
新幹線のご案内
ひかり&プッシュホン…400
ひかり&ホテル…401
ひかり&食堂車…402
ひかり&テレホン…402   
周遊券…406~413
駅の旅行センター…413
指定席・寝台の席番ご案内…415
列車の編成ご案内…416~425
主な駅のご案内…426~430
線名索引…432・433
記念スタンプ設置駅一覧…434
記念きっぷ発売のお知らせ…435
国鉄指定券電話予約申込書…436
 

国鉄バス・会社線(バス・鉄道・航路・航空)時刻表 

◇国鉄ハイウェイバス
東名高速線…438
名神高速線…440
中国高速船…440

◇会社線
北海道地方…442~447
東北地方…447~456
関東地方…457~472
中部地方…473~490
近畿地方…490~500
中国地方…500~509
四国地方…509~513
九州地方…513~522
奄美・沖縄地方…522~524
長距離フェリー…525
エースバス紀行・定期観光バス526~538
航空…539~545

①日本航空(JAL)、全日空(ANA)、東亜国内航空(TDA)、日本近距離航空(WJ)、南西航空(NU)の国内路線を、幹線相互区間(東京・大阪・名古屋・札幌・福岡・沖縄・成田)を冒頭に掲載し、北海道から沖縄までの各区間を掲載。
②集合時刻:出発時刻の20分前迄。
③航空会社使用機種
  D:DC-8-50(定員132名)
  D8:DC-8-61(定員213~234名)
  D10:DC-10-40(定員310名)
  B:B-727-100(定員128名)
  B2:B-727-200(定員178名)
  B3:B-737(定員119~130名)
  SR:B-747SR(定員498名)
  LR:B-747LR(定員361~383名)
  TR:L-1011(定員306名)
  YS:YS-11(定員64名)
  DH:DHC-6(定員19名)

会社線(私鉄・バス・船舶・その他)

 

往時を偲ぶ広告・ナショナルヘアードライヤー「うすドラ」  定価:5,200円


本号から巻頭広告に今まで見られなかった企業が顔をのぞかせるようになった。
これまではホテル・旅館の指定席であったこのコーナーに、放送局、金融機関、日本専売公社(現JT)が登場し、時代の変化が感じ取れる。中でもユニークだったものを今後単発的に紹介したい。

初回は出張族を対象にした商品。
コピーには「太ったドライヤーでは、出張族のアタッシュケースは閉まらない。スマートでなければ厳しいビジネス最前線は越えられない。男の出張には〈うすドラ〉」とある。
更に「整髪力は充分な300W」、「半世紀に近いナショナルドライヤーづくりのすべてを小型・高性能化に結集」とのコピーが踊り、渾身の商品であったことがうかがえる。
掌に収まるサイズはまさに画期的であったのだろう。

 

たいむ・たいむ・てぇぶる №18(610頁) ※前々号より602頁から610頁へ移動

◆55.10ダイヤ改正記念<日本一周早回り>懸賞クイズ
◆読者からのイラスト
◆読者投稿欄
◆Q&Aコーナー
◆壇上完爾のぼやき節(1)

◆編集部から一言
編集部には、クイズの解答、投稿、ご意見、ご質問を合わせて、毎日数百通の郵便物が届きます。(大型のクイズの解答が1万通を超えた月は、それだけで1日平均450通ですぞ!)これを業務の合間に分類、処理してゆくわけですが、その中で気がついた点を3つほど…
まず、宛名に「御中」がついていません。宛名が個人名の時は「様」をつけますが、そうでない時は「御中」を使います。30代以上の方を除いて、ほとんどの方がご存じないようですね。何もつけていないハガキが最も多く、様、殿、行、宛、係、内、へ、直通と続きます。御中は少数派です。手紙のマナーとして覚えておきましょう。
当社の社名と住所も間違いがよく見受けられます。神田鍛冶町の交通交社出版事務局になっていませんか?左のページとよ~く見比べてください。
そらから、小・中学生で「学生」と書いてある方、学生ということばは大学生以上を指します。小学生は児童、中学・高校は生徒です。新聞、テレビ等でもはっきりと使い分けていますから、注意して見ておいてくださいね。
それでは、恒例の早回りクイズに、多数の応募をお待ち申し上げます。過去最高の11,631通(54年8月号)を上回る、新記録の達成を期待して-。

いま読み返すと、社会人としての大切な指摘だと感じる。
たいむたいむてぇぶるの読者として若年者が多いことを裏付けている。車掌長も中学時代、ユースホステル宿泊申し込みを往復葉書でしたところ、返信葉書にペアレント(経営者)から往信の宛名に「御中」を付けるよう指導されたのが懐かしい。
 

◆編集長から(平井清一)

◆スタッフ一あとがき
(敬称略)
石野哲、木村昭夫、宮崎こずえ、瀬谷いづみ、金森早苗、小原斎

発行人

宮越茂夫 

編集人

平井清一