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1987年4月号

JTB時刻表1987.4

通巻第734

4月1日JR旅客鉄道会社開業記念号

表紙の写真
100系新幹線と桜
撮影データなし (小川金治)

頁数:870  
価格:740円 

参考:JR幹線初乗区間 140円 
    JR地方交通線初乗区間 140円
    ※幹線と地方交通線とを乗り継ぐ場合、地方交通線の営業キロを換算キロに直し、
      幹線の営業キロと合算する「運賃計算キロ」を用いる。

    東京~新大阪:13,100円(普通車) 
    東京~岡  山:15,600円(普通車)
    東京~博  多:20,700円(普通車) 
     上野~仙  台:  9,900円(普通車) 
    上野~盛  岡:13,000円(普通車)
    上野~ 新  潟:  9,600円(普通車)

参考:新幹線競合区間の航空運賃
    東京~伊丹:15,600円(ジェット特別料金適用)  
    東京~岡山:21,700円(YS11使用便)※1日2往復  (ANA)
    東京~福岡:27,100円(ジェット特別料金適用)
    東京~仙台:12,200円(ジェット特別料金適用)※1985年6月号より記載なし(廃止)
    東京~花巻:18,000円(ジェット特別料金適用)※1985年8月号より記載なし(廃止)
    東京~新潟:13,600円(ジェット特別料金適用)※1983年12月号より記載なし(廃止)

※航空路線:ジェット機就航路線に「ジェット特別料金」(大人900円・小人450円)適用
※1985年11月号より「特別席料金」設定。全日空B-747SR機2階席に「スーパーシート」として初登場。
※1985年4月号より、日本航空B-747SR機にも登場。
 1985年6月号より、日本航空DC-10機設置。
 1986年12月号より、日本航空B-767機設置。
 航空運賃とは別に搭乗区間ごとに特別席料金(大人・小人同額)が必要
 (特別席料金)
 普通大人片道運賃 10,000~20,000円未満 → 6,000円
              20,000~30,000円未満 → 7,000円(東京~札幌など)
              30,000~40,000円未満 → 8,000円(東京~沖縄など)
                40,000~50,000円未満 → 9,000円(福岡~札幌)
                50,000円以上           → 10,000円(沖縄~札幌)

当時の出来事(昭和62年4月):4/1、国鉄が分割・民営化されJRグループ7社が発足。
 

読みどころ

今月のトピックス 

4月1日、JR旅客会社・貨物会社スタート
国鉄は3月31日(火)をもって、明治5年以来続いた115年の歴史にピリオドをうち、4月1日(水)に、北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州のから、国鉄は北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州の6つの旅客会社と、1つの貨物鉄道会社に生れ変ります。
国鉄から旅客会社への移行にあたっては、営業制・運賃制度など、当面、そのまま引き継がれます。各旅客会社の境界については、12・13ページの地図をご覧ください。また、付録1⃣ページには、新生旅客会社に関するご案内を掲載してあります。

”春の臨時列車”運転中

3月23日、四国各線がダイヤ改正
3月23日(月)、高松~坂出・多度津~観音寺・多度津~琴平間が電化開業します。これに伴い、四国の国鉄各線のダイヤが改正されます。改正時刻は本文242~259ページに掲載してあります。


「ゆうずる」に2人用A個室寝台車が連結
寝台特急「ゆうずる」に、オーディオとビデオ装置を設けた2人用A個室寝台が連結されます。使用開始は、「ゆうずる」4号が3月21日(土)青森発、同3号が3月22日(日)上野発、同2号が3月23日(月)青森発、同5号が3月24日(火)上野発からです。一方、3月14日(土)から九州特急「あさかぜ」1・4号に連結されている2人用B個室寝台車(愛称名「デュエット」)が人気を博しています。シャワールームとミニロビーも備わっております。

人気商品「ナイスミディパス」発売開始

地方交通線の転換について
国鉄地方交通線のうち、次の各線がバスおよび地方鉄道に転換します。3月20日(金)勇網線がバスに、3月23日(月)士幌線がバスに、3月27日(金)伊勢線が伊勢鉄道に、3月28日(土)佐賀線・志布志線がバスに、そして3月30日(月)羽幌線がバスに転換し、それぞれ再出発します。

巻頭集(カラー・グラビア)1~8頁 

四月の行事暦 4月の祭り・行事・イベント
写真:
①京都市祇園都をどり 4/1~4/30 ”都をどりはヨーイヤサァ”で始まる華やかな総おどり
②長浜八幡宮曳山祭 4/14~16
③岐阜古川町気多若宮神社古川祭 4/19~20
④高山市日枝神社山王祭(高山祭) 4/15
⑤長崎市凧揚げ 4月第一日曜、4/29、5/5、10月第4日曜
⑥世界古城博覧会(滋賀県彦根城域一帯) 3/28~5/31 彦根城築城380記念
⑦葵博-岡崎’87(岡崎市岡町) 3/21~5/17 夢のリニアモーターカーHSST試乗
⑧なごやHAPPYフェア(名古屋市東山動植物園) 3/21~5/31 開園50周年記念
ほか

列車見ごろ旅ごろ・日本100選シリーズ(1) 桜の名所100選 桜を追って2,500㎞
桜前線が気になる季節になった。早くも1月には沖縄で濃い紅色の緋寒桜が花をみせる。九州・四国で3月下旬、順次北上する桜前線が、5~6月ころ北海道に千島桜を咲かせるまで約6か月。この間、日本列島のどこかで桜の花が咲いている。旅の途中で桜見物としゃれるのも一興だ。

■時刻表編集部が選んだ桜の名所100選を掲載

憧れのヒーローたち SL特急から、リニアモーターカーへの旅
「つばめ」や「はと」など、SL牽引の各特急は旅する者にとって、まさしく憧れのであった。
高度経済成長を経て、特急も電化・ディーゼル化が進み、ビジネス特急などとも呼ばれるようになったが、新幹線から、リニアモーターカーの時代になっても特急はヒーローでありつづけるに違いない。
写真①:「ゆうずる」、最後のSL特急として、SLブームの火付け役となった。
写真②:「おおぞら」、地方幹線やローカル線ではディーゼル特急が活躍。北海道の原野をひた走る
写真③:「とき」、豪雪に対する特別仕様の車体で上越国境を駆け抜け、新潟方面への力強い足として親しまれた。
写真④:「はやぶさ」、東京から西鹿児島まで1493.6㎞。日本最長距離を走る特急として活躍している
写真⑤「はくつる」、”月光型”の独特な面がまえと俊足が自慢。青函連絡船に乗り継ぐロマンあふれる旅が楽しめる
写真⑥:「やまびこ」、上野~盛岡間を2時間45分で結ぶ最高速度240㎞の日本一速い特急
写真⑦:「ひかり」、ロングノーズの先頭車と、二階建てグリーン車・食堂車が人気のニュー新幹線
写真⑧:「リニアモーターカー」、有人走行実験で、ついに時速400㎞を超える世界記録を樹立。
 

新シリーズ 駅弁細見(1) 小鯛雀寿し 和歌山駅

◎小鯛雀寿し 5個入り 1500円
◎雀寿し 8個入り1000円、6個入り800円
◎調整元:㈱水了軒
 
 

黄色のページ(付録頁)

■トクトクニュース1⃣~4⃣
◎3月23日、国鉄四国ダイヤ改正
◎国鉄→新会社 移行時のきっぷ取扱い

◎国鉄→新会社記念ビッグイベント2題
3月31日をもって100年を超える歴史を閉じる国鉄-感無量ですが、それは”4月1日から21世紀に向けて新たに飛躍する鉄道”ということでもありますから大いに期待したいと思います。
その日を中心にして、全国各地でいろいろな記念行事や催し物が用意されていますが、中でも二つは、多分、前代未聞のビッグイベントといえるのではないでしょうか。


<国鉄発→新旅客会社行列車に特別ご招待>
3月31日(火)から4月1日(水)にかけて、国鉄から新しい旅客会社に向けて、特別仕立ての列車が運転されます。
この列車の使命は、国鉄総裁が6つの旅客会社の社長さんにあてたメッセージを運ぶこと。
国鉄では、メッセンジャーのお仲間として、一般の方々の参加も呼びかけています。
列車名・運転時刻等
列車名・運転区間・時刻、メッセンジャーの定員等は下表のとおりです。

「JR旅立ち号」運転計画
・「旅立ちJR北海道号」 上野13:30発→札幌9:02着 60名
 お座敷列車「ふれあいみちのく」(上野~青森)、
 青函航路101便(青森~函館)、
 お座敷気動車「くつろぎ」(函館~札幌)

・「旅立ちJR東日本号」 上野23:50発→仙台8:30着 70名 お座敷列車

・「旅立ちJR東海号」  東京23:00発→名古屋7:27着 70名 お座敷列車

・「旅立ちJR西日本号」 東京22:13発→大阪7:33着 100名
 旧展望車(マイテ49+12系客車4両)、お座敷列車「いこい」1両

・「旅立ちJR四国号」  東京20:00発→高松9:38着 80名 欧風客車「ゆうゆうサロン岡山」

・「旅立ちJR九州号」  東京16:45発→博多9:17着 70名 お座敷列車


<「謝恩フリーきっぷ」の発売>
ビッグイベントの二つ目は、国鉄からの”謝恩フリーきっぷ”の発売です。
仕様:謝恩フリーきっぷは特大サイズ。駅で貼られているポスター1枚分の大きさです。
図柄:6つの旅客会社に色分けされた全国鉄道路線図。この地図の横に”謝恩フリーきっぷ”がついています
ねだん:大人6,000円、こども3,000円
発売枚数:全国で10万枚の限定発売

◎春休み新幹線ちびっ子一人旅
◎”春のカートレイン”のお知らせ

■3月8日までの「有明」時刻5⃣

■3月23日(月)からの宇高航路、予讃本線、内子線、土讃本線、中村線、高徳本線、牟岐線⑥~㉓

■東北・上越新幹線発着番線変更表㉔~㉕

■記念きっぷ発売のお知らせ㉖~㉘

■オレンジカード発売のお知らせ㉘~㉚

■3月14日(土)からの日南線・志布志線時刻㉛

■バス転換路線㉜

 

緑色のページ

■新幹線・特急
・東海道・山陽新幹線 55~63
・東北新幹線 64~67
・上越新幹線 68~69
・昼間の特急 70~96
・寝台特急  97~100
・連絡早見表 101~114
・主な駅のご案内 115~118

■新幹線と在来線との乗りかえに必要な標準時分 63

 

JR営業案内 

【ピンクページ】 
運賃・料金・営業制度のご案内
運賃・特急料金早見表 536~556
運賃の計算方法…557~562
特急・急行・寝台・グリーン料金…563~568
きっぷの変更・払いもどし…569~571
定期券・団体乗車券…572~574
各種の割引きっぷ…575~595
プッシュホン予約…596  
レンタカー、車内電話…597~598
レール&ホテル…599
JRバス・連絡船…600~602
列車の編成表…603~614
 

JRバス・地方別会社線(バス・鉄道・航路・航空)時刻表 

◇JRハイウェイバス
東名高速線…632
名神高速線…634
中国高速線…634

◇会社線
北海道地方…636~641
東北地方…641~650
関東地方…651~668
中部地方…668~684
近畿地方…684~694
中国地方…694~703
四国地方…703~707
九州地方…707~716
奄美・沖縄地方…717・718
長距離フェリー…719
定期観光バス720~732
航空…733~739
市内・空港間の交通案内…740~742

①日本航空(JAL)、全日空(ANA)、東亜国内航空(TDA)、日本近距離航空(WJ)、南西航空(NU)、新中央航空(NCA)、長崎航空(NAW)、日本エアコミューター(JAC)、公共航空(PAK)の国内路線を、幹線相互区間(東京・大阪・名古屋・札幌・福岡・沖縄・成田)を冒頭に掲載し、北海道から沖縄までの各区間を掲載。
②集合時刻:出発時刻の20分前迄。
③航空会社使用機種
【JAL】
  D10:DC-10-40(定員348名)
 B6:B-767 (定員235名)
  SR:B-747SR(定員528~563名)
【ANA】
 B2:B-727-200(定員178名)
 B3:B-737(定員126名)
 B6:B-767(定員235名) 
 SR:B-747SR(定員528名)
 TR:L-1011(定員326名)
 YS:YS-11(定員64名)
【TDA】東亜国内航空
  A:A-300(定員281名)
D9:DC-9-80(定員163名) 
   DC-9-41(定員128名)
YS:YS-11(定員60名)
【NKA】日本近距離航空
YS:YS-11(定員60名)
DH:DHC-6(定員19名)
【SWAL】南西航空
B3:B-737(定員130名)
YS:YS-11(定員64名)
DH:DHC-6(定員19名)
【NCA】新中央航空
BN:BN-2(定員9名)
【NAW】長崎航空
BN:BN-2A(定員9名)
GA:GAF2(定員16名)
【JAC】日本エアコミューター
DO:ドルニエDO228(定員19名)
【AAC】朝日航空
BN:BN-2A(定員9名)

会社線(私鉄・バス・船舶・その他)

 

たいむ・たいむ・てぇぶる №96 (804~806頁)

◆クイズコーナー
◆読者からのイラスト
◆読者投稿欄
◆Q&Aコーナー
◆壇上完爾のおか目はち目旅の空(19)

■スタッフあとがき
(敬称略)
山路文子、今玉利琢郎、春川隆、ヒロミ.O、吉田信行、大辺鳴海
 
~編集長から(渋谷邦彦)~
◆4月1日、新旅客鉄道会社スタート。明治5年5月7日(太陽暦1872年6月12日)、鉄道寮(現国鉄)が品川~横浜間で陸蒸気による仮営業を施行。同年9月13日(同10月15日)、新橋~横浜間で本格的な旅客営業を開始。依頼115年、国鉄は日本の動脈として躍動、進展してきました。陸蒸気から新幹線への国鉄の歴史は、文明開化から世界の経済大国へと、日本の発展を支え、かつ牽引してきた偉大な道程でもあるといえます。
◆ダイヤ通りの正確な列車運行、安全性と保安への日夜を問わぬ努力、超高速への夢をリニアモーターカーに結実させようとする高度な技術…。これらは私達が国鉄に寄せる信頼の基であり、国鉄を愛する者の誇りでもあります。新旅客会社のスタートにあたって私達が願ってやまないのは、このように国鉄が永年にわたって育み培ってきた幾多のすばらしさを、新会社が維持・向上させるとともに、21世紀への日本の牽引車として、大いに発展・繁栄されんことです。私達は大いなる期待と希望をもって、心から声援を贈りたい、"新生鉄道会社に幸あれ!!”

 

発行人

木下幸雄 

編集人

渋谷邦彦