想い出の駅-1
1981年夏、仙山線の山寺駅に降り立った。
私が初めて、駅舎に特別な想いを抱いた駅だったと想う。
生まれ育った東京では見られないその容姿に、胸にジーンと響くものがあった。
立石寺へ向かう
訪れた目的は、駅を降り立ち正面の山に見える立石寺参拝。
山の麓や中腹、山頂付近にポツポツと寺社が点在しているのがわかる。
向かう途中、渡った川に巨大な石があった。
当時の私は、旅先で見る全てのものが新鮮であり驚きであった。
名句の場に立ち、覚えた感動
中学2年の国語の授業で、松尾芭蕉の「奥の細道」と出逢い、訪れてみたかった。
"閑さや 岩にしみ入る 蝉の声"
名句どおり「蝉時雨」の中で参拝し、この身で実感した感動は、いまも忘れられない…