記憶にある「これが温泉との出逢い」と言えるのは城崎温泉。
小学2年生の夏、関西の母方の親戚旅行に一人連れてゆかれた。
一の湯にほど近い旅館「大和屋」で3泊か4泊したように思う。
朝から外湯に入り、昼は竹野浜で海水浴。夕方にまた外湯巡り。
夜は食後、温泉街の土産屋や射的場などで遊んだ。
喫茶店で伯母さんにご馳走になった氷イチゴが美味しかった。
銭湯と違い、1つ1つの外湯の趣きに子どもながらに好奇心を見出した。
特に御所の湯や地蔵湯が好きだった。
地蔵湯は近くに山陰本線の踏切があり、7時半頃に東京からの寝台特急「いなば号」(後の出雲3号)が通る時は嬉しかった。前の晩、両親と妹がいる東京を出てきたのだな…と思うと幼心にも郷愁の念を抱いた。
(ただ今停車中)