島影は北方領土「国後島」 夏期に1日2便の路線バス
念願の湯に入る悦び…
温泉に出かける前、誰もがその「夢の時間」に想いを馳せるだろう。
辿り着いてこの目で見た風景の広がりや奥行き、或いは入った湯の感触が想像を超えた時、満足感が頂点を迎える。
羅臼から道道87号線を走り、行き止まりとなる少し手前に看板がある。
湯浴みをするには管理している地元の方に一声かける。
入浴は無料だが「清掃協力金」を任意で払う箱が置いてあるので寸志を納めた。
満潮時は水没するため、維持管理のご苦労を察する。
岩組みされた湯舟には、海中野天風呂らしく昆布や海藻が浮いていた。熱めの湯が海水でほどよくなり、気分は有頂天!
仰げば真っ青な空。起き上がれば水平線と空の境が「青」と「蒼」の違いでわかる壮大な光景。
近くに見える島影は北方領土である「国後島」と知り、距離以上の遠さを実感した。
(「温泉達人会・会報vol2」の車掌長が投稿した記事から一部抜粋)