20年前の今日
カテゴリー:⑥番線:温泉方面 2016年5月18日 04:28
20年前の今日、温泉達人会が発足した。
場所は東京麻布十番温泉2階大広間。
当時の写真を見ると、みな若い…車掌長も28歳の頃だ。
発足のきっかけは、故野口悦男さんと現温泉達人会代表の飯出敏夫さんの呼びかけ。
テレビ東京人気番組「TVチャンピオン」の、第1回~第4回"温泉通"に出場した面々の同窓会、という趣旨だった。
あれから20年…
温泉も多くの人が色々な形で楽しむ文化に育ったと思う。
当時は、書店に並ぶ温泉のガイドや雑誌、TV番組も今ほど多くはなかった。
また、更に遡って、車掌長が小学生時代から巡り始めた当時の温泉は、事前に収集できる情報に乏しかったが、それゆえ、現地で出逢った感動もひときわ大きかったことが懐かしい…
車掌長が訪れた温泉地は、数を優先していないため、千も二千も…とはいかないが、1つ1つの想い出は濃厚のように思う。
日本は世界に冠たる温泉大国。
じっくり入るなら、一生かけても入りきれないだろう。
自分自身の感性に合った温泉との巡り逢いを楽しみながら、鈍行列車のような湯浴みの旅を続けてゆきたいと思う。
花火~人の夢は儚きこそ美しい~
カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2016年5月16日 20:38
眼前に朝凪の穏やかな海が目に映る…
前の晩、夜空を彩った幾つもの大輪が幻影だったように…
日の出の早いこの季節、まだ眠っている温泉街を、気の早い太陽が照らし始めた。
そして、もう一人、日の出の早まりに連動して早起きの車掌見習が、一日の行動を始め出した。
車掌長は、そんな太陽と車掌見習を見ながら、目を細め穏やかな心持ちでいた。
先週末、「哲×鉄」車掌区と保線区と合同で、時刻表神社創建の打ち上げを行った。
場所は熱海、花火大会のある日に「打ち上げ」を掛け合わせた。
懇意にしている旅行会社経由で、部屋から花火観賞できるホテルを取っておいた。
通常、花火開催日は宿泊代も高騰するが、365日同一料金のホテルなので叶った夢だった。
保線区のメンバーも多忙の中、予定を繰り合わせ当地で会うことができた。
心より感謝申し上げたい。
車掌見習は、遊び相手になってくれるお二人を慕い、ご満悦の様子。
それを見て専務車掌が、「あぁ楽だわ…」と呟き、これまた安堵の様相。
日頃、目の離せない車掌見習の動きからしばし開放され、保線区メンバーに感謝。
宿には早目にチェックインし、夕食までの間、それぞれに寛ぎのひとときを過ごす。
車掌区はサンビーチのレインボーデッキへ足を運び、車掌見習が目下夢中のストライダーに興じた。
保線区はホテルの温泉で湯浴みをしていたようで、日頃の本業の疲労を癒せたなら幸いだ。
夕食は17時開始と早かったが、争奪戦のようなドタバタの食事であった。
これもまた一興…
食後、いよいよお目当ての花火大会だが、車掌見習には知らせず、寝かしつけることにした。
ホテルは打ち上げ場所からの距離も近く、温泉街背後の山々に反響する、熱海独特な轟音と震動に、車掌見習はきっと驚いて泣くだろうと案じた次第であった。
そんな親心を見透かされたか、珍しくなかなか寝付かず焦ったが、打ち上げ5分前に撃沈。
20:20から花火大会の幕は切って落とされた。
視界いっぱいに広がる花火と、腹の底に響くと同時に、一発ごと胸のすく想いが心を満たす…
1つの1つの花火は、鮮やかに花を開かせては消える、そんな「儚さ」が美しいのだろう。
人の夢も、きっと、叶った瞬間こそが、美しい…
そして、永続しないからこそ、人はまた、何かを打ち上げ、花開くときを待つのかもしれない。
ただ、そのためには丹精込めて、打ち上げる「花火玉」を作らなければならない。
保線区メンバーとは、そんな大輪の花を共に愛でる楽しみをいつまでも持ち続けたい。
熱海の花火を観て、そんな想いを抱いた。
数年後、次はどんな大玉を打ち上げましょうか…と、心の中で呟いてみたりする。