JTB時刻表を集める「哲」のサイト 哲×鉄

時刻表と旅をする。近くに、遠くに。過去へ、未来へ。

時刻表との出逢い(小学校時代)

父から時刻表の使い方を教わる

今になって振り返ると、歴史的瞬間をこれほど鮮明に覚えていたことは幸いであった。
小学1年の或る冬の朝。父が読んでいた小さな本に興味を示した。
父はそれが「時刻表」というものであることを教えてくれた。
そして使い方を教えてくれた。
ページは小田急線であった。
使い方の例として、ロマンスカー「さがみ号」が新宿を出て小田原に着く時間を教えてくれた。
それだけのことだった。

しかし、それが時刻表との運命の出逢いだった。
その日から漢字の地名がわからなくても、学校で習った字を手がかりに読み込む面白さを知った。
連鎖的に漢字にも興味を持ち始め、国語で漢字を教わるのが楽しくなった。
また、時刻表上の時間は24時間制で記され、午後1時を12時からそのまま続けて13時とすることも大発見であった。

旧東海道・箱根を歩いてみたくなる

小学4年の冬、授業で江戸時代に整備された「五街道」について学んだ。
日本橋を起点に東海道、甲州街道、中山道、日光街道、奥州街道が整備され、各街道には宿場や一里塚が置かれた。

鉄道好きな子ども心には、この五街道の話が路線や駅と合致し、五街道の支線とも言える「脇往還」にも興味を抱いた。
これらは全国各地から「お伊勢参り」のために整備された伊勢参宮街道の他、熊野や金比羅などへ参るための参詣道や、大名行列が通る東海道を避けて農産物や急ぐ旅人が利用した言わばバイパスのような中原街道など、用途に合わせた街道が整備されたことは凄いと思った。

そんな或る日、箱根に旧東海道がそのまま残っていることを知り、一人小田急ロマンスカーに乗り箱根湯本へ向かった。
着後、箱根登山鉄道に乗り換えたかったが、それでは旧東海道から外れてしまうので、路線バスに乗り換えて芦ノ湖を目指す。
元箱根で下車。そこから国道1号線を少し歩くと、枝分かれする旧東海道の杉並木に出会えた。
うっそうとした杉木立の中、ここを旅人が往来したことをイメージしながらゆっくりと歩いた。
やがて、関所のある場所に出た。
資料館に入ると当時の関所の重要な意味や旅人にとっての関門であることがわかった。

関所を出て芦ノ湖畔に出ると、見事な富士山が出迎えてくれた。
教室で学んだことを、自分の目と肌で確かめる醍醐味を初めて感じた一日だった。

鉄道公安官 ~名曲:Hometown Express~

小学6年生の時、毎週月曜夜8時に大好きなテレビドラマがあった。
石立鉄男さん扮する鉄道公安官が、列車内や駅、沿線の観光地で起きる事件やトラブルを解決するドラマで、各話に新幹線やブルートレイン、SL、在来線特急等が舞台となった。
そして、エンディングで流れるサーカスの「ホームタウン急行」がとっても好きだった。
♪ホームタウンまで切符をちょうだい ちょうど夜明けに着く汽車の…という出だしの歌で、今でもよく聴く名曲。

(ただ今停車中)



 

JTB時刻表愛読の軌跡

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