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医療関係勤務時代

医療関係勤務時代は、前編及び後編の構成となる。
両編とも同じ「医療」という枠組みであるが、仕事の中味は180度も違うと言える。

前編の医療機関では、事務系の仕事でありながら、患者さんと接っしたり向き合うことも多々あった。
病院という施設が、入口は1つなのに、出口は2つあるという現実を知ったことも貴重な経験だ。
つまり、傷病によって入院し、無事治って入った玄関から出られる人がいる一方、医師をはじめ多くの医療従事者が施せる最善を尽くしても、そこが終着駅となり、別の出口からお見送りする人もいた。

後編の医療機関では、前編とは正反対の健康な方を対象にした予防医学の分野、いわゆる「健康診断」「人間ドック」での仕事に携わった。
特に、医師と看護師、放射線技師、検査技師他のスタッフとチームを組み、様々な企業や学校、団体に出向いて健康診断を行う「集団健診」は、とてもやりがいのある仕事であった。
また、普段は部外者が入れない会社の中に入り、会議室やオフィスを健診会場に一変させるのも純粋に楽しかった。

両者は全く違った仕事の中味だと言ったが、1つ共通することがあった。
それは、医師がいないと始まらないということだ。
医療は医事法によって規定されており、その中核をなす大きな柱が「医師法」である。

医師は特権階級のように思われがちだが、それ相応いやそれ以上の責任を負う立場に、その免許の重みと信頼がある(期待される)、特別な職種だと言える。
ゆえに、その緊張とストレス、過労は他の業種とは比較にならないことを、身近に接し理解できたつもりだ。

当たり前の話だが、医師ももちろん一人の人間である。
そして、勤務や病院から解放された寸暇(すんか)に垣間見る人柄は、意外にもごく普通の人だ。
特に、前編の医療機関ではよく出張や医局旅行を共にして一緒に飲んだ時に、その先生がどうして医師になったのかという話を伺い、人としての魅力が一層感じることができたのは嬉しかったし、とても勉強になった。
 

前編:医局での仕事


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後編:予防医学の仕事



(ただいま停車中)

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