時刻表神社

カテゴリー:⑪番線:哲×鉄 車内放送 2016年3月26日 03:33

本日、仮想空間上に「時刻表神社」を公開いたしました。

北海道から九州までが、新幹線で結ばれた鉄道史に残る日に合わせ、日本初の「時刻表神社」を創建できましたこと、嬉しく思います。

小学1年生のときに、時刻表の使い方を父から教わり40年余り。
初めは単に行きたい場所への手段を調べる1冊の本でしたが、そこから同じ目的地へ行くにも、色々な選択肢があり、それぞれに愉しさがあることを実感いたしました。

ときに、その選択で苦難や苦労があっても、そこから学ぶ「糧」を得ることができました。

時刻表から「生き方」を学ぶことに気付いたとき、ふと、時刻表の中に神様が宿っていると思うようになりました。

日本は古来より「八百万の神」が御座(おわ)すと信じられており、この想いは、ごく自然な成り立ちでした。
そして、その個人的な「信じる」想いは、時刻表への「感謝」と、時間を大切にする「心持ち」、今後の旅や人生の「安全」を願うことにもつながっております。

ここに、その想いの結実として、時刻表神社という「形」にできたことは、無上の感慨です。

このような成り立ちの神社ですが、多くの方々にお立ち寄りいただければ幸いです。

なお、神社内では、おみくじをご用意いたしました。
その日の運試しに、列車名に因んだくじを引いていただき、お楽しみいただければと思います。

「大吉」が出る確率はかなり低いですが、出た時の喜びは一入(ひとしお)です。
 

コメント(2件)

たくちゃんさんからのコメント(2016年3月28日 08:01投稿)

こちらにはご無沙汰です。保線担当です。

今回の造営工事は、デザインからアップまで実質72時間という、
大変タイトな工事となりましたが、
無事、期日に間に合い、ほっとしております。

ここからまた新しい世界が広がることを祈念しつつ
本日もワタクシの持ち場で奮闘いたすことにします。

本日は、「中吉」
いいことがありそうな予感がします。

車掌長さんからのコメント(2016年3月28日 19:16投稿)

たくちゃん 様

毎度ご乗車ありがとうございます。

このたびの、時刻表神社創建の大工事、誠にありがとうございました。
実質72時間とのことですが、たくちゃんさんの仕事密度の濃密さは重々存じておりますので、相当なご苦労だったことをお察しいたします。

北海道新幹線開業日に間に合わせていただいたご尽力に、心からのお礼を申し上げます。

ぜひ、遠くない日に保線区&車掌区で「打ち上げ」をしましょう!

それにしましても、たくちゃんさんの「土木工事」並びに「保線」はさすがですネ!
車掌長はたくちゃんさんの仕事の大ファンであります。
今後も末永く、よろしくお願いいたします。

また、時刻表神社の仮想上の御社を制作してくださったA様に、この場を借りてお礼申し上げます。

緻密な線画での制作に、多大な時間をかけて下さったとお察しいたします。
A様にもお忙しい中、時刻表神社創建に、お力をいただき誠にありがとうございました。

話は変わりますが…
おみくじで「中吉」が出たとのこと、おめでとうございます!

「中吉」が出る確率は、豪華寝台列車「ななつ星」の抽選に当たるよりも難しいのです。

車掌長は、3日連続して「平」ばかりです…

いつの日か、「大吉」を引き当ててみたいものです。

ちなみに「大吉」が出る確率は、たくちゃんさんはご存知ですが、これをお読みの皆様には、各自のご想像にお任せしたいと思います。

なお、「末吉」に設定した8本の列車も個人的には好きです。

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哲×鉄ブログ本線車内放送⑫

カテゴリー:⑪番線:哲×鉄 車内放送 2016年3月25日 04:39

明日、北海道新幹線が開業します。

北海道から九州まで、新幹線で結ばれることになります。
無論、新函館北斗から鹿児島中央駅まで直行する列車はありません。

しかし、乗換時間を考えず、単純に所要時間を合算すると、10時間ほどで行くことができます。
上野から青森まで、在来線特急で9時間近くを要していた時代を知る者にとっては、隔世の感があります。

そんな、日本の鉄道史において大きな節目となる明日、「哲×鉄」もダイヤ改正を実施予定です。
どのような内容になるかは、明日以降、ご確認いただければ幸いです。

車掌長が40年以上にわたって時刻表を愛読し、その時間の蓄積の中で享受した有形無形の心の財産に感謝し、「形」にする試みとも言えそうです。

 

君の歩みは遅くとも

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2016年3月15日 05:31

ひと月ほど前、かつてないほど眼が出血した。

部位は左眼球の鼻寄りの白目で、黒目との境も判別できないほど、赤黒くなった。
この時期、車掌長と会った人は、面識の有無を問わず驚かれたことだろう。

原因は、車掌見習と遊んでいた際、小さな人差し指が、不意に車掌長の眼を突き刺した。
防御もできない咄嗟(とっさ)の出来事だったが、目に指が入った激痛は経験が無いほどだった。

最初は痛みがあったが、徐々に痛みが和らぐと、次第に上述の部位に出血を確認できた。
鏡で見ると、白目のない眼というのは、なんとも不気味だった。

身内の者は、すぐに眼科へ行くことを促したが、車掌長は時間が経てば治まると分かっていた。
これほどの出血は初めてだったが、コンタクトレンズを30年以上装着しているので、眼の多少の充血や出血には独自の心得があった。

ときに、子や孫は「目に入れても痛くない」という。
心情的な可愛らしさで例えれば、その比喩は間違いない。

しかしながら、指1本入っただけで、こんなにも痛いとは露ほどにも思わなかった。

それはさておき、発語が遅れている車掌見習だが、最近は母音が出せるようになった。
「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」、と…

君の声を耳にできたときの喜びは、例えようのない嬉しさであった。

子音はまだまだ壁が高いようだが、母音の組み合わせで「あ・お」と、青いクレヨンを持って拙(つたな)い言葉を発したときは、涙が出る感慨を味わった。

随分前にも乗務日誌で綴ったが、発語の遅れを心配し、発達外来や民間の療育施設に通い始めてから1年以上になる。

先日、専務車掌が療育施設に通った記録を毎回残していて、その数が百回を越えたことを教えてくれた。

この1年の間、晴れや暖かな日ばかりではなく、雨や雪、寒い日もあったことを思うと、感謝の念でいっぱいだ。

車掌見習の成長の歩みは、きわめて、きわめて、ゆっくりだ。

きっと、他の子が新幹線のように、あっという間に「できる」ことを、鈍行列車に乗ったように、同い年の子と引き離され、年下の子に追い越されたりしている。

それでも、或る日、その小さな口から思いがけず発した「音」や、車掌見習が笑うと、「その先」を信じてみたくなる…
無条件に諸手を差し伸べてしまう…

どんなに時間がかかっても、その列車に乗っている限り、必ず目的地へ着くことができる。

鈍行列車の旅のように、新幹線や特急に乗っては一瞬で過ぎ去る「成長という名の景色」を、ゆっくりと共に楽しみながら、車掌見習の旅に寄り添おうと思う。

間もなく、入園の春がやってくる。
 

祝・ANA国際線就航30周年

カテゴリー:②番線:航空、船舶、バス方面 2016年3月 3日 05:50

1986年3月3日、ANAが初の国際線を東京~グアムに就航させた。

ANAは、車掌長が最も好きな航空会社。
子どもの頃、最初に買ってもらったモデルプレーンが全日空だった。

機種はボーイング737だったと思うが、ちょっとずんぐりした機体の垂直尾翼に、ダビンチのヘリコプターが描かれていたのが好きだった。

また、初めて飛行機に乗ったのは高校2年生の修学旅行で、その搭乗機が全日空。
以降、北海道や沖縄へ初めて飛行機で行った時も、偶然だが全日空だった。

そんな初めて尽くしの想い出が重なったのも、好きになった理由かもしれない…

現在2代目の塗装となる「トリトンブルー」は、車掌長が数ある色彩で最も好きな綺麗な青。
このロゴカラーの濃い青色は、大空を羽ばたく機体で世界一美しいと思う。

昔よりも飛行機が日常的な移動手段になったとはいえ、子どもにとっては、いつの時代も「特別な乗り物」であることに変わりなない。

とくに、のりものに興味を持ち始めたり大好きな幼少期の子どもにとって、「ひこうき」は神がかった魔法的な存在だ。

今後も、子どもをはじめ多くの人々の自由な空を、夢も乗せて羽ばたく翼であってもらいたい。

清澄な日本の空へ

国境や隔たりのない世界の空へ

宇宙へもつながる未来の空へ…

 

コメント(2件)

希望者挙手さんからのコメント(2016年3月 4日 01:51投稿)

寝台列車にお邪魔します(笑

私もANA派でして、仕事で使用しているPCの待ち受け画面は、ANAの壁紙カレンダーを利用しています。

飛行機、日本の風景、世界の風景から毎月お気に入りのカレンダーに切り替えるのを楽しみの一つにしています。

既にご存知かも知れませんが、URLをお知らせしますね。

http://www.ana.co.jp/share/wallpaper/calendar.html

3年前だったか、仕事で出張の帰りに羽田空港で降機場からターミナルビルへバスで移動した際に、モヒカンルックのすぐ横を通過したことがあります。

モヒカン好きの私としては、近距離で見ることができた喜びとは裏腹に、近過ぎてモヒカンらしさを堪能することはできませんでした(笑

運行開始40周年を記念して2009年に復刻したそうですが、そんなモヒカンも、ちょうど2年前に通常塗装に戻されてしまい残念です。


車掌長さんからのコメント(2016年3月 4日 04:57投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます。

寝台列車へのご乗車、大歓迎です。
しかしながら、もうすぐ日本の世の中からは、一般人が駅の窓口で切符を買って乗れる「寝台列車」が、ほぼ無くなるのは寂しいことです。

モヒカンという言葉自体が、普段の生活でその頭髪姿を街で見かけることも少なくなりました。既に死語になりつつある感も否めませんが、仰る通りANAの「モヒカンルック」が復活された時は嬉しかったです。

確かに、ある程度距離を置いたり、やや上方からそのルックスを眺めないと、モヒカンらしさが実感できないですよネ。

話は変わりますが、今でこそスペシャルカラーの「塗装機」は珍しくありませんが、その魁であった「マリンジャンボ」も大好きでした。

機体にユーモアたっぷりと、クジラをマーキングしたジェンボジェット機が大空を泳ぐ姿を見て、小学1年の国語の教科書で習った「くじらぐも」の話を思い出したものです。

その「くじらぐも」は、中川李枝子さんが作者の話です。
中川李枝子さんと言えば、「ぐりとぐら」という絵本が今でも読み継がれ、ご存知の方も多いと思います。

専務車掌もこの御方が好きですが、昨年、中川さんの講演に行った際、専務車掌が現役時代の仕事で使い大切にしていた「ぐりとぐら」に、直筆サインを頂いて喜んでおりました。

偶然ですが、この春車掌見習が入園する幼稚園の園歌も、中川李枝子さんが作詞したそうで、どのような歌なのか、今から聴くのを楽しみにしているところです。

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