メダカ

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2016年10月24日 05:23

いま、当車掌区ではメダカを飼っている。

先月、車掌見習のお友達宅から、産卵で増えたというメダカをお裾分けしていただいた。
初めは小さめのプラスチックの水槽に、赤ちゃんメダカが泳ぐ姿を見て楽しんでいた。

水が濁りはじめた頃、水槽が小さすぎて水替えがしづらいことに気が付いた。
いっそ、ミニミニ水族館をこしらえてあげようか…と思い立ち、皆で近所のホームセンターへ出かけた。

20年ほど前、アクアリウムブームがあった。
車掌長も当時、専門ショップで見かけたその美しさに魅了され、経験も知識もないまま、大掛かりなセットをその場で買ってしまったことがある。

いきなり90㎝幅、60㎝高の水槽と、濾過装置、ヒーター、照明、底砂などに、熱帯魚数種と水草などを揃えたが、日々の水質や温度管理、定期的な苔取り、水替えetcの大変さに閉口したものだった。

その反省もあり、今回はメダカ専用としてコンパクトなものにした。
いまや、ホームセンターでも充実した品揃えで、初心者向けのお得な水槽セットも多数あった。
それらの中で50㎝幅、30㎝高の水槽をメインとした、スターターセットを4,000円程で買えた。

今回のイメージは、「白」。
水槽のフレーム、濾過装置、底砂は全て白物で統一。

水草も丈夫なものを数種選び、いざ車掌区に戻り、早速設置に取り掛かった。
水槽や底砂を水洗いし、カルキ抜きをした水を投入。

均等な厚みになるよう白砂を敷き詰め、濾過器を稼働開始。
この状態ではまだ、水は白く濁ったままだが、セットに入っていた濁り取りなるものや、バクテリアを入れると、次第に透明感が出てきた。

頃合いを見計らい、メダカを入れた。
新居に移ったメダカたちは、ノビノビと泳ぎ始め、水草をつついたり、葉の間に隠れたり…

しばらく、そんなメダカたちの泳ぎや水草に戯れる姿を見て、専務車掌が背後で一言。
「お父さんが一番楽しんでるネ!」と。

先週は仕事帰りに、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなども数匹購入し、メダカとの混泳を楽しめるようにした。
自らも凝り性なことはわかっているので、この辺で自制しようと思った。

いまは、車掌見習が朝夕の餌係で、車掌長が掃除係を任務。
朝起きて暗い部屋の中、まず水槽の照明をONにし、メダカやエビたちに「オハヨウ」などと声をかけてしまう。

そして、照明に映える水草を愛でながら、水の濁りや苔の出具合、排泄物の後始末をするのが日課になってしまった。
自分の意志で飼い始めたわけでもないメダカだが、いざやってみると、自身がハマってしまったことを自認した。

次第に遅くなった日の出時刻だが、ようやく今日の太陽が顔を出し始めた。
水槽の照明をOFFにし、仕事に向けての気持ちをONにしよう。

 

秋一番

カテゴリー:⑤番線:feel the season方面 2016年10月11日 05:29

今朝は冷えたな…と、目覚めの感想。

「秋一番だな」、などと心の中で呟いてみる。
昨晩、専務車掌が明日は冷えるからと、厚手の寝巻にするよう促されたのが幸いだった。

新聞休刊日なので、TVで朝のニュースを見ると、天気予報の気温分布図も冬バージョンに変わっていた。
北海道辺りは一桁台の最低気温が並び、初冠雪の便りが届いてるようだ。

つい先週、10月に真夏日を記録し、季節感がないな…と思っていたが、日本も夏か冬かの極端な気候になりつつあるように思う。

その中間にあった春や秋が年々短く、否、春や秋を感じられる日が無くなってしまった。

穏やかな天候や気候をもたらすその二季は、人々の気持ちも和ませてくれていたように思う。

いまは、季節も世相を反映してか、0か1か、黒か白か…と、ハッキリしつつある。
それは、季節に限らず、世の人々の言動や思考にも表れているようだ。

それらは、ときに、仕事でも私生活でも、合理的でありラクだったりする。
どちらかハッキリさせた方が、物事を進めやすいことも否めない。

しかしながら、春や秋のように、両極端な季節の中間となる、緩衝的な心持ちのある人は、人間としての厚みや生きてきた年輪の大きさ、面白さを感じてしまう…

そんな人に稀に出逢うと、自分もそうでありたいなぁ…と自省してしまう。

地球的異常気象や激変の世界情勢の時代を生きつつも、春や秋のような感受性や心持ちを大切にしていたい、と思った今朝の冷え込みであった。

ごくごく限られた人はご存知だが、車掌長も今年の6月から仕事のスタイルが激変し、心の余裕をどこかに置き忘れてきた感があった。

それは、乗務日誌を綴る回数に如実に現れている…

最近、ようやくそのリズムに、体も心も慣れてきたように思う。

そういえば、今年はオリンピックがあったにも関わらず、冬に大風邪をひかなかった。
4年に一度、きまってオリンピック開催年の冬に、40度を超すような熱を出す風邪を患い、「あぁ、オリンピックが来るな…」などと、自分にしかない独特な感慨を、20年近く持ち合わせていた。

言い換えれば、それ以外は滅多に風邪をひかない体だった。

今年は4年に1度のイベント的大熱を出していないのも、異常気象ならぬ、異常体調の現れか…

末筆ながら、今年は久しぶりに10月10日が「体育の日」だった。
昭和が体に沁みこんだ人間にとっては、なんとなく落ち着く祝日であった。

 

 

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