アチョ~ゥ!

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2013年7月24日 05:59

先日、カーラジオで、7月20日はブルース・リーの没後40年という話を耳にした。
1973年7月20日、享年32歳とのこと。

ブルース・リーと言えば、車掌長と同年代の方であれば、学校で「ウゥゥゥアチョォ~!!」という物真似を見受けたり、ご自身が演じたという想い出があるだろう。

特に、ラロ・シフリン作曲の「燃えよドラゴン」のテーマ曲は、40年を経た今も名曲だと思う。

ところで、日本のサラリーマン社会ではこんな雄叫び、嘲笑、罵声が響いている
「モォォゥ~カチョウゥッ!!」

上からも下からも板挟みの辛いお立場…
ご自身で解決できる決済力も与えられない日本独特な職位に、たった1つしかない心身を蝕まれないよう、ご自愛願いたい。

生きることに大切なことは、そんな閉塞的な空間ではないことを、心身を解き放つ旅にで出て実感してみてはいかがだろうか。
そんな時、きっと「燃えよドラゴン」は勇気を与えてくれるだろう。

しかしながら、曲の勢いに乗じて、何かを破壊するようなことは気を付けなければならない。
 

山崎と竹鶴と年輪と...

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2013年7月21日 05:56

時間の経過は様々な産物をもたらす

ウイスキーもその1つ
車掌長はお酒は何でも好きだが、ここ数年はウイスキーの杯が進む。

旅先で買ったお気に入りの猪口(ちょこ)を、ショットグラス代わりに楽しんでいる。
円錐のガラス製で、それ自身では自立できないので木製の台座に置くのも気に入っている。
ウイスキーの琥珀色の美しさも、見て楽しむ「味わい」の1つだ。

最近は、飲む量を減らし少々値の張るものを愛用している。
中でも「山崎」と「竹鶴」は、自分自身へのご褒美だ。

さすがに熟成年数が高いものには手を出せないが、車掌長には山崎なら10年、竹鶴なら12年で十分美味しいと思っていた。(ちなみに山崎10年は本年3月で生産終了)
しかしながら、お酒の熟成年数というのは侮れないというか、奥深いものだとわかった。

先日、ちょっと背伸びをして山崎12年と竹鶴17年を奮発した。(もちろんフルボトルは無理…)
美味しい…

「山崎」と「竹鶴」、どちらも人によって好みは分かれるが、車掌長はそれぞれの個性を楽しんでいる。
山崎であれば、日本らしいシングルモルトの味わい。
竹鶴であれば、ピュアモルトのハーモニー。

そして、人間とは欲深いもので、どうしても「その先」にも興味が湧いてしまう。
山崎18年、竹鶴21年…などと。

ただ、純粋な味や薫りも魅力的だが、車掌長は「熟成年数」という"時の経過"にロマンを感じる。
これから口に含もうとする液体が、どんな産地で、どのような樽の中で眠っていたのか。
世の中の喧騒の及ばない「時の流れ」を想像して、口にするのが楽しく感じる。

しかしながら、これらはもっともっと歳を重ねてからの方が、自分自身の年輪ともリンクして更に味わい深くなるであろうから、その時を楽しみにとっておきたいとも思う。

ところで、年輪と言えば先日80歳の或る御方から、「哲×鉄」にお問い合わせをいただいた。
自叙伝を執筆されているとのことだったが、昭和33年11月に乗車した列車の時刻と運賃がお知りになりたいとのことであった。

ご自身でも図書館やネットでお調べになったそうだが、どうしてもわからず「哲×鉄」に辿り着いたとのこと。
車掌長はこのようなお問い合わせをいただけ幸せを感じる。
それは、"時間旅行"を共有できたからだ。

ウイスキーを片手に、その御方の年輪の数ミクロンでも共に旅したことに喜びを感じた。
 

つりしのぶ

カテゴリー:⑤番線:feel the season方面 2013年7月11日 05:00

昨日、所用の帰りに日本橋の丸善に寄った。

お目当ては、1階のセレクション売場前で行われている"えどコレ!"というイベント。
工芸職人の実演展示販売を行っているのだが、中でも「つりしのぶ」が欲しかった。

東京で唯一、「つりしのぶ」を作っておられるのは深野晃正(ふかのてるまさ)さん。
深野さんは車掌長の父と同じ生まれ年で70過ぎの御方だが、物腰の柔らかなお人柄に心底癒されてしまった。

深野さんのご説明によると「つりしのぶ」とは、江戸時代に生まれた江戸文化の象徴の1つ。
竹などの芯材に山苔を巻き付け、"しのぶ"と呼ばれるシダの仲間の草を束ねて形を作ったもの。
ちょうど今頃の季節、夏の暑さをねぎらい家の軒先に吊るし楽しむもので、夏の季語にもなっているそうだ。

展示販売されていたのは、大小さまざまな形で、井桁、かすみ、井戸、いかだ、小舟他があった。
車掌長は中でも、"井戸"が気に入ってしまった。
我が家には軒がないので、吊るすタイプのものよりも置く形状だったのも良かった。

小ぶりの井戸に苔やしのぶがコンパクトに収まり、自然な造形美を楽しませてくれる。
しのぶの繊細な葉状が、なんとも美しい。
また、下から見上げると、大げさだが小さくなった自分が大樹を見上げているような錯覚さえ感じる。

最近、車掌長は職人が作るものに魅力を感じる。
それは、全工程を一人で完遂させることによって、その人の情熱や想いが吹き込まれ、作品に命をもたらすと思えるからだ。

そして、一つとして同じものがないことの素晴らしさ。
製造工程が効率よく分業され、大量生産されたものが心配になるほど安価で出回る世の中…
それらがどこの国で、どんな人が、どのような労働環境や賃金によって作られたものを、僕たちは食べたり、着たり、使い捨てにしているのだろうか。

つりしのぶを手にし、モノへの愛着や大切にする心持ちを再認識した。
 

快適な旅のために

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2013年7月 7日 05:49

梅雨も明け、もうすぐ夏休み。
お子さんのいるご家庭では、家族旅行を計画中の方も沢山おられることだろう。

先日、今夏の旅行動向をJTBが発表し、国内旅行人気が近年になく過熱しているそうだ。
中でも富士山の世界遺産登録をはじめ、開業1年が経過した東京スカイツリーや定番のディズニーリゾートを擁する関東近郊への人気が高いという。

今朝の新聞では、そんな子供連れの旅を少しでも快適に過ごす工夫を伝授する記事があった。
特に利用の多い新幹線や飛行機のことが記事の中心であったが、「ぐずり」への備えや車両設備の特徴を親切に書いてあったと思う。

東海道新幹線を例にすると、長い16両編成の中に多目的室や多目的トイレを備えた車両がある。
子連れの方々には、つとに知られている知識だが「11号車」が指名買いだ。
中でも、すぐに通路に出られて隣に他の方が座る可能性が低い「C席」が狙い目。

今年は専務車掌の御父上が亡くなられ、車掌見習も既に新幹線に5回(片道ベース)乗っているが、専務車掌もみどりの窓口で慣れた口調でその席の切符を買っている。

あいにく、車掌長はまだ一度も車掌見習と新幹線に乗ったことがないが、見送りや出迎えに行くと、11号車は子連れが多くお互いに安堵感があるという。

しかしながら、そんな事情を知らずに乗るお客もいる。
特に車内で仕事などしたいと思っていたビジネスマンには、「何だこの車両は?」というハメに陥るかもしれない。

ところで、子連れに限らず自由席に乗車する方には、ぜひ頭に入れておいた方が良い知識がある。
それは、東海道新幹線であれば「偶数号車」が狙い目であること。
何故ならば、時刻表の「おもな車両の席番ご案内」というページを開くと、「化粧室は奇数号車の東京寄りにあります」というのがヒントだ。

つまり、奇数号車には化粧室設備のため座席数がそもそも少ないことがわかる。
具体的には、奇数号車は17列であるのに対し、偶数号車は20列。
1列が5席であるから、計15席分の座れる可能性が高まることになる。

ちなみに「のぞみ」であれば2号車、「ひかり」なら2,4号車だ。
ホームの自由席の列の状況を見て、同じような長さであればこの知識は役に立つと思う。

何はともあれ、夏のご旅行を快適にするためには、事前の調べや準備が大切であることは言うまでもない。
 

サラダ記念日

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2013年7月 6日 21:04

気象庁は今日、関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表した。

平年より15日早く、昨年とは19日も早いそうだ。
ロマンチックな七夕も例年ならまだ梅雨の真っ最中だが、今年は良い天気に恵まれそうだ。

ところで、七夕の1日前、つまり7月6日を有名にした人がいる。
なんでもなかったこの日を「サラダ記念日」として、一世を風靡した俵万智さんだ。

"「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日"
このフレーズを記憶に留めておられる方も多いと思う。
また、車掌長よりも若い世代の方なら、国語の教科書で出逢ったかもしれない。

この短歌の魅力は、それまでなんでもなかった日を記念日にしてしまう"恋の力"だ。
恋人や夫婦etc…1年365日の毎日が誰かの記念日だと言える。

車掌長はこの歌集が発売された時、大学2年生だった。
偶然だが、俵万智さんが当時お勤めだった神奈川の某県立高校は、今は亡き祖父母が住んでいた土地のそばだった。

子どもの頃から1人で祖父母の家に向かう路線バスに乗ると、その高校の前を必ず通っていた。
この歌集と出逢ってからは、バスでその高校の前を通ると、ここに俵万智先生がいるのだなぁ…などと思っていた。

車掌長は「気持ちが自由」な人が好きだ。
枠にとらわれない、自分の感性で人生を切り拓くような、そんな人に魅力を感じる。

その点で、26年前の俵万智さんのみずみずしい短歌には、とても新鮮な感動を覚えたことを記憶している。

あいにく、車掌長は野菜嫌いなので自分自身のサラダ記念日はありえないが、365日の中で1日でも多くのMy記念日をつくってゆければと思う。

そんなきっかけをつくってくれた「サラダ記念日」を祝う一人として、俵万智さんに感謝を申し上げたい。

ありがとうございました。
 

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