山崎と竹鶴と年輪と...

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2013年7月21日 05:56

時間の経過は様々な産物をもたらす

ウイスキーもその1つ
車掌長はお酒は何でも好きだが、ここ数年はウイスキーの杯が進む。

旅先で買ったお気に入りの猪口(ちょこ)を、ショットグラス代わりに楽しんでいる。
円錐のガラス製で、それ自身では自立できないので木製の台座に置くのも気に入っている。
ウイスキーの琥珀色の美しさも、見て楽しむ「味わい」の1つだ。

最近は、飲む量を減らし少々値の張るものを愛用している。
中でも「山崎」と「竹鶴」は、自分自身へのご褒美だ。

さすがに熟成年数が高いものには手を出せないが、車掌長には山崎なら10年、竹鶴なら12年で十分美味しいと思っていた。(ちなみに山崎10年は本年3月で生産終了)
しかしながら、お酒の熟成年数というのは侮れないというか、奥深いものだとわかった。

先日、ちょっと背伸びをして山崎12年と竹鶴17年を奮発した。(もちろんフルボトルは無理…)
美味しい…

「山崎」と「竹鶴」、どちらも人によって好みは分かれるが、車掌長はそれぞれの個性を楽しんでいる。
山崎であれば、日本らしいシングルモルトの味わい。
竹鶴であれば、ピュアモルトのハーモニー。

そして、人間とは欲深いもので、どうしても「その先」にも興味が湧いてしまう。
山崎18年、竹鶴21年…などと。

ただ、純粋な味や薫りも魅力的だが、車掌長は「熟成年数」という"時の経過"にロマンを感じる。
これから口に含もうとする液体が、どんな産地で、どのような樽の中で眠っていたのか。
世の中の喧騒の及ばない「時の流れ」を想像して、口にするのが楽しく感じる。

しかしながら、これらはもっともっと歳を重ねてからの方が、自分自身の年輪ともリンクして更に味わい深くなるであろうから、その時を楽しみにとっておきたいとも思う。

ところで、年輪と言えば先日80歳の或る御方から、「哲×鉄」にお問い合わせをいただいた。
自叙伝を執筆されているとのことだったが、昭和33年11月に乗車した列車の時刻と運賃がお知りになりたいとのことであった。

ご自身でも図書館やネットでお調べになったそうだが、どうしてもわからず「哲×鉄」に辿り着いたとのこと。
車掌長はこのようなお問い合わせをいただけ幸せを感じる。
それは、"時間旅行"を共有できたからだ。

ウイスキーを片手に、その御方の年輪の数ミクロンでも共に旅したことに喜びを感じた。
 

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