コペン 生産終了

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2012年8月31日 05:35

 

本日、ダイハツの軽オープンカー「コペン」が生産を終了する。
軽自動車として、世界初の電動開閉ルーフを備えた名車に惜しみない労いの念を抱く。

2002年に登場し、10年。
大きなモデルチェンジをせずに支持され続けたのは、そのデザインと秀逸な走りだと思う。

車掌長は所有などできるはずもないが、乗りたいがために倉敷まで行ったことがある。
岡山・香川両県でコペンをレンタルできる「平成レンタカー」があるからだ。

借りる際、説明を受けた電動開閉のアクティブトップの動作に感動した。
このシステムだけでも、軽としてはかなり高価なプライスに納得する。

走りもツインカム4気筒16バルブターボエンジンが、キビキビとした固めのフィールで素晴らしかった。
もちろん、この感触は「軽」としての良さである。
普通車と比較するのは論外だ。

キャビンも非常にミニマムで、手荷物など積める余裕はない。
泊まりの旅行なら、荷物をホテルに先送りして数日滞在し、周辺をドライブするのがベストだ。

コペンは日本ならではの優れたオープンカーだ。
この車の持つ良さこそ、もっと多くの日本の人々に味わってほしかった。
言い方を変えれば、このような車の走りを楽しめる気持ちの余裕を、共有できる社会であってほしかった。

この車の走りを味わうなら、国道であれば400番台以降の道が良いだろう。
400番台以降の道は、概ね交通量が少なく、のんびり走れるロケーションが多いからだ。
(中には「醜道」と称される状態のものもあるが、それらも気を付けて走れば味わい深い)
東京近郊で言えば、R411やR413あたりはお気に入りだ。

車掌長は総じて乗り物が好きだ。
鉄道はその頂点に君臨するが、飛行機、船、車、ロープウェイ、ケーブルカーetc…
どれも乗る時は、子どものようにワクワクする。

今後もこれらに関し、個人的に気になったものは適宜、乗務日誌に記し想い出を残しておきたい。
 

コメント(7件)

たくちゃんさんからのコメント(2012年9月 1日 03:08投稿)

コペン 僕も好きでしたね。

発売された当時、ほしいと思ったものですが、
我が家には車掌長もご存知の、「あの子」がおりますのでね。
いやいや、残念なことで。

ところで、「あの子」ですが
現在我が家から100キロほど離れたところに出張中でございます。
大変わかりやすいのですが「修理」でございます。
かれこれ1ヶ月になります。

実際の工期は「2~3ヶ月」ということです。
もう少し、さびしい時間が続きます。

2~3ヶ月続く修理って…と思われるでしょう。
多分、内容を聞いてもらえば、納得してもらえるでしょう。
戻ってきたら、あらためて報告しますね。

車掌長さんからのコメント(2012年9月 1日 06:19投稿)

たくちゃん様

毎度ご乗車ありがとうございます。

「かわいい子には旅をさせろ」と言います。
100㎞離れた地から、きっとたくちゃんさんの「あの子」も、一回り大きくなって戻ることでしょう。(本当に大きくなったら、車庫入れが大変になりますが…)

それにしても、2~3ヶ月かかる修理とは気になります。
ぜひ、また別の機会にお話を聞かせてください。

ところで、昨夜希望者挙手さんと会いましたヨ。
たくちゃんさんに、くれぐれもよろしくとのことでした。

希望者挙手さんからのコメント(2012年9月 1日 08:28投稿)

昨夜の「パノラマ銀座」は楽しかったです。ありがとうございました。

また、名車が1台消えてしまいますね。
90年代から00年代は、個性的な軽自動車が多かったです。ホンダ・ビートやスズキ・カプチーノなど90年代の名車が消えてしまった後、ロングセールを続けてきたコペンの生産終了は残念ですね。
個人的には、オートザム・AZ-1も、ミニチュア・スーパーカーのようなスタイルで好きでした。それから、スズキがフロンテを復活させてくれないかな、なんて思ったりもします。

400番台国道といえば、ソロで行ったバイクツーリングで、高山から郡上八幡へ行く際に走った472号線もとてもよかったですよ。


たくちゃんさん

ご無沙汰してます。
「あの子」はバンブルビーになって帰ってきたりして?(笑
また、乗り物、音楽のお話で盛り上がりましょう!

車掌長さんからのコメント(2012年9月 1日 09:15投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます。

昨夜は、「バー・銀座パノラマ」での楽しいひとときをご一緒していただき、ありがとうございました。

かねてより訪れてみたいお店でしたが、L字型カウンターの目の前をNゲージ車両が走るBARは、非日常的で素敵でした。

「トワイライトエクスプレス」や「ドクターイエロー」といった鉄道カクテルは、色をイメージにした夢がありました。

ところでR472はイイですネ!
車掌長が国道400番台を好きになったきっかけは、20年ほど前に四国のカルスト台地を通るR440を、愛車「シティターボ」で走ったのがきっかけでした。

現在、この国道は立派な高規格に生まれ変わり、その面影は旧道として残っているようですが…

また、九州の背骨として五木村を通るR445も良かったです。
どれも鉄道のない地域に足跡を残した旅の想い出です。

別件ですが、バンブルビーを持ち出すとは、さすが希望者挙手さん!と納得した次第です。

たくちゃんさんからのコメント(2012年9月 2日 06:00投稿)

昨日も「あの子」の代車で仕事をしておったわけですが、
この代車が調子が悪い。
スタートのたびに、ノッキングするという状態が続いておりまして、
昨日さすがに軽くキレまして、車屋に電話しました。

現在、BGMに「Crazy Train」PCに向かい、
そして、本日は7時半に出て仕事の、たくちゃんでございます。

車掌長も希望者挙手さんも、コメント返しありがとうございます。
そちらに住んでいれば、ご一緒できたというのに、残念でなりません。

> 車掌長さま

あの子が戻ってきた暁には、
一度そちらに彼女と一緒にお邪魔したいと考えております。
昨日、そちらまでの必要経費を計算していたのですが、
車の方が若干安くなるようですね。
新幹線だと、運転しないから楽だという意見もありますが、
ワタクシには、むしろ彼女を運転していた方が
疲れないものですからね。

気になったのは、ご自宅周りの道路状況ですか。
彼女にあの路地を通過できるものかと
ちょっと気になっています。
車幅が2メートルオーバーっていうのは
さすがに仕様変更できないものですのでね。

お伺いした折には、誘導の方(笑)よろしくお願いします。

> 希望者挙手さん

ご無沙汰しております。
なにやら楽しげなご様子、大変うらやましいですなぁ。

さすがにバンブルビーはないですが、
実際たいしたことはないんですよ。
お金と時間はかかるものの、実際乗る上ではたいしたことはないという
言わば余裕ができたから、の修理です。
まぁ、車屋にとっては、あまり前例がないらしく、
依頼したときは、担当者ドン引きでしたが…。
(それについて、言いたいこと山盛りなので、またお付き合いください(苦笑))

一度、彼女にも会っていただきたいですから、
次回、お伺いするときは彼女でかっ飛ぼうと考えておりますよ。
その折はまた、ワタクシのしょうもない話にお付き合いくださいませ。

**********

それはそうと、400番台の国道の思い出といえば、
三重県の北部山中を抜け、滋賀県に入る
国道421号線という道があります。
景色もよく、昔はよく通ったんですが、
山中の入り口に、ばかでかいコンクリート基礎が2つ
で~んとおかれておりまして、
「車幅2M(だったかな?)以上の子は入っちゃだめよん」
ということだそうでございます。
残念ながら、うちの子はそれに該当しておりますので、
最近はご無沙汰です。

なかなかとんでもない道で、個人的には好きだったんですが…。

車掌長さんからのコメント(2012年9月 2日 20:06投稿)

たくちゃん様

ぜひ「あの子」とおいで下さいませ!
お待ちしております。
たしかに、我が家への最後のアプローチは難関かもしれませんが…
何か対策を考えおきますネ。

ところで、代車と聞いて思い出したものがあります。
この間、おもちゃ屋さんで「台車」のラジコンを見つけてしまいました。

これが結構リアルな動きをするようで、興味津々…
台車には大変お世話になった仕事をしていたこともあり、思い入れが強いのです。

それにしても「ラジコン」と言えば、車掌長が子どもの頃は憧れの玩具でした。

時代はまさに「スーパーカー・ブーム」
カウンタックやランチア・ストラトス、童夢零etc…
どれも当時の子供たちが、夢中になって机上サーキットをつくり、消しゴムと化した車を飛ばしたものです。

当時のラジコンは、きちんと左右に曲がったり、バックもできるものはかなり高価でした。

車掌長は前進と左折しかできないものしか、買ってもらえませんでした。(これでも嬉しかったのですが)
しかしながら、狭い家でのこの動作制限は結構ストレスだった記憶があります。
すぐにあちこちにぶつかって身動きがとれなくなり、自分の手で向きを変えねばなりませんでした。

話は変わりますが、たくちゃんさんしかり、希望者挙手さんしかりですが、お好きな国道400番台をご紹介いただき、ありがとうございました。

ぜひ3人でR400番台をテーマにドライブがてら、秘湯めぐりをしましょう!
身が蕩(とろ)けるような秀逸な湯をご紹介します。


希望者挙手様

教えていただいた「ビーフン東」は臨時休業で残念でしたが、代わりに入った「ポンヌフ」もとてもよかったです!
(店の名前の由来も単純明快で大好きです)
どちらもご教示いただきありがとうございました。

ポンヌフの「ナポリタン」は、まさに正統派の喫茶店のナポリタンでした。

ところで、車掌長は同じビルB1Fで見つけた「パーラー・キムラヤ」も琴線に触れてしまいました。

時間がなく入れませんでしたが、店の雰囲気、メニューのラインナップに再訪を誓ったほどです。
特に「プリン・ア・ラ・モード」は必食と決めました(笑)

それではご両人、他愛無い駄話、大変失礼しました…


希望者挙手さんからのコメント(2012年9月 2日 21:58投稿)

ポンヌフは、フランス語で「新しい橋」でしたね(笑

笑い話ついでに、ご本家パリのセーヌ川に架かる「ポンヌフ」という橋が、実はパリ最古の橋というのは有名な笑い話ですね。

あのビルの1階にある「巴裡 小川軒」の「レイズンウイッチ」は、新橋を代表するお土産ですので、お試しください。

何か、新橋とフランスには不思議な関係があるみたいですね。

そうそう、ご当地千葉県のおススメ400番台の国道を忘れてました。先日、車掌長がご紹介されていた、いすみ鉄道と並走する465号です。


たくちゃんさん

機会があれば、「あの子」を465号に連れて行ってあげて、キハ28と一緒に走ってみてくださいね。

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おれんじ食堂

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2012年8月30日 05:29

食堂車復活!の嬉しいニュースが舞い込んだ。
昨日の新聞で、第3セクターの肥薩オレンジ鉄道が発表したことを知った。

肥薩オレンジ鉄道は、八代(熊本県)と川内(鹿児島県)を結ぶ路線。
その約120㎞を3時間ほどかけて、食事を楽しみながら旅ができる観光列車が来春登場するという。(※川内は「せんだい」と読む)

この観光列車の名前が「おれんじ食堂」。
全席指定の2両編成で定員は約40名というから、かなりゆったりしている。

車両のデザインは、工業デザイナーの水戸岡氏によるもので、木の温もり溢れる内装。
この素晴らしい空間で、沿線のレストランと提携し、地元の食材で料理を供するという。
座席の多くが風光明媚な海岸線を向いており、カフェレストラン風なのも素敵だ。
既存の「食堂車」のイメージとは異なる、全く新しいコンセプトだ。

食堂車といえば、いまや3本のブルートレインで残るだけの「絶滅危惧種」的存在だが、このような形で復活されることはとても素晴らしい。

鉄道の旅の醍醐味は、日頃利用する通勤電車のような窮屈さではない。
まして、長距離列車の座席で広げるのが、コンビニ弁当やペットボトル飲料のような全国画一の味覚でもない。
「車内」という広い空間は、創造の源だ。
また、複数の車両を連ねる「編成」という、鉄道にしかできない、夢を繋ぎ合わせるような醍醐味がある。

1両1両異なる車両を連ねるのは、製造から日頃のメンテナンスまで、手間もコストもかかる。
しかしながら、そんな手間やコストをかけた仕掛けこそ、わざわざ遠方から「乗りたい」と思わせる空間や、過ごしたいと願う「時間」があるのだろう。

昨日は、ノスタルジーの夢を実現してくれた「いすみ鉄道」の話。
今日は、鉄道にしかできない車内での豊かな時間を楽しめる話。

両社とも第3セクターという、経営的には決して安穏ではない厳しい環境にさらされている。
だが、こんな素晴らしいアイデアを素早く実行できる小回りの良さは、逆手をとって考えれば第3セクターという組織のメリットでもある。

無謀かつ無味な新幹線延伸が続く中、今後ますますJRから切り離され誕生する第3セクターが増える。
JRが採算に合わず不用とした大切な生活路線や、そこにあった文化、人々の絆を、「いすみ鉄道」や「肥薩オレンジ鉄道」のようなアイデアで蘇らせてほしいと願う。

地方における鉄道の役割は、どこもマイカーにお手上げだ。
だが、マイカーのような単なる「足」ではなく、鉄道にしか存在しない、できない魅力を呼び覚ませてほしい。

そんな願いを込めて、車掌長は異例の2日連続の乗務に励んだ。
 

いすみ鉄道キハ28

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2012年8月29日 06:12

先日、いすみ鉄道の鳥塚社長がキハ28形導入の発表を行った。
これは大変素晴らしいことだ。

導入する車両は、晩年JR西日本の高山本線(富山口)で活躍していたキハ28-2346だそうだ。
一時期だが、房総方面の海水浴客を乗せ、東京方面からの輸送にも貢献したとのこと。

キハ28形はキハ58形と並び、旧国鉄時代に全国の気動車急行網を構築した車両だ。
日本中の非電化路線を長い編成で走らせていた。
その優美な姿は、今も瞼(まぶた)を閉じれば想い浮かぶ…

また、現在の夜行高速バスのように、日本中の夜の鉄路で都市間を結んでいた。
思えば、この頃の時刻表はどの頁も多くの急行が走り、行先や編成も多様な運用が見られ「華」があった。
言い換えれば、愛読・机上旅行の醍醐味もピークだったように思う。

想い出と言えば、芸備線から木次線に乗り入れる夜行急行「ちどり」の旅は格別であった。
中学1年の時に広島から松江方面へ乗ったが、深夜に三段スイッチバックをする体験は、もはや夢の夢…

話をいすみ鉄道に戻そう。
折しも、哲×鉄トップページの今月号の表紙はいすみ鉄道のキハ52形だ。
近々、このいすみ鉄道にキハ28形が現役復帰するのは、まさに夢のような出来事である。
鳥塚社長の当該車両導入のご英断に、敬服の想いでいっぱいだ。

キハ28やキハ58は、岡山県の津山駅構内にある鉄道文化遺産の「旧津山機関区・扇形機関庫」にも展示保存されている。
だが、いすみ鉄道は営業路線を走るわけだからスゴイ。
これは、日本中から往年のファンが押し寄せるであろう。

車掌長もぜひ乗りに行き、「昭和」への時間旅行を楽しみたい。

末筆ながら、鉄道に「夢」を与えて下さった鳥塚社長に心からお礼申し上げます!
ありがとうございました。
 

哲×鉄ブログ本線車内放送⑤

カテゴリー:⑪番線:哲×鉄 車内放送 2012年8月28日 04:49

このたび、哲×鉄 アーカイブ本線に掲載している時刻表が500冊目となりました。

この記念すべき500冊目の表紙を飾ったのは、「ちまめ様」から寄贈していただいたものです。
先般、このホームページをきっかけとしたご縁で、知り合うことができました。
ちまめ様も日本交通公社の時刻表を長年愛読され、収集されている御方です。

そのちまめ様から今回、大切に所蔵されていた時刻表を沢山寄贈していただきました。
車掌長は今後それらを、アーカイブ本線上で掲載して参ります。
そして、末永く多くの方々にご覧いただき、お一人お一人の「時間旅行」を楽しんでいただければと願っております。

なお、この1974年1月というのは、車掌長が初めて時刻表の使い方を教わった頃です。
その際の時刻表は掲載の大型版ではなく、小型のものでした。

車掌長自身にとっても記念すべき掲載500冊目を、そんな所縁のある号で飾れたことに喜びを感じます。

末筆ながら、寄贈してくださったちまめ様に心からお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
 

蝉しぐれに想う

カテゴリー:⑤番線:feel the season方面 2012年8月25日 06:54

日本の夏の風物詩とも言える蝉しぐれ。
朝から宵の口までシフト勤務のごとく、時間帯によって種類の異なる蝉たちの大合唱が聴こえる。
クマゼミは午前、アブラゼミは午後、夕方はヒグラシ…

猛暑の折、この大合唱にイライラが募ることもしばしば…
しかしながら、蝉の一生を思い出すと、その活動に耳や心を傾けるのも味わい深いものがある。

正確ではないが、蝉の一生を象徴的に表すものとして「幼虫7年、成虫7日」という言い方がある。
つまり、幼虫として土の中で7年もの歳月を過ごし、成虫として地上に出現後、7日という短い時を過ごし生涯を終える…

そう思えば、7年前に幼虫として土中に潜り、今年になって現れた「生」の営みを、単に「ウルサイ」と片づけられない時間旅行的な想いが募る。

7年前の自分と、今の自分。
7年前の社会と、今の社会。

この時の流れの中で、自分や社会が得たものや失ったものは何か?
また、変わったことや変わらないことは何であったか…

人は誰しも、その日その日を生きるのに精一杯だ。
ゆえに、関心ごとも目先のこと、身近なことが中心となって当たり前だ。

だが、たまに、立ち止まり振り返ることも、この先を見据えて生きる上では大切なことだと思う。

歴史も未来も、全てが連綿とした「時の道」の上に存在する。
特に、隣国が突発的に起こした出来事には、一過性や部分的な感情で左右されない冷静さが必要だ。

蝉を引き合いに出しては蝉に申し訳ないが、残り少ない寿命を己の保身のために声高に叫ぶ姿は哀れに映る。

そんな想いを抱いた、晩夏の朝…