SLふくしま復興号

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2012年7月27日 05:07

JTB時刻表今月号の583頁に、いつもと違う特別な列車がある。
ここは東北本線(黒磯~仙台)のページだが、普段は普通列車しかない平凡な誌面だ。

明日、明後日と郡山~福島間を、臨時快速列車「SLふくしま復興号」が走る。
誌面上のダイヤを追うだけでワクワクする。
46.1㎞を101分もかけて走るのだ。

通常の各駅停車の列車でも、50分弱で結ぶ距離。
新幹線であれば12分ほど。
そんな距離をC61-20が、かつての大幹線を威風堂々と走る。

途中、本宮駅や松川駅でそれぞれ15分程度の停車時間があるのも良い。
更に、編成が旧型客車を使用するとの記載も心が躍る。

蒸気機関車は不思議な乗り物だ。
車掌長はSLが現役時代だった頃に乗ることはなかった。

だが、近年あちこちで復活運転が行われ、乗車するたびに「感動」を覚える。
特に汽笛は腹の底に響く、動物的な雄叫び(おたけび)に、心が洗われる想いで胸が熱くなる。
そして、走行中の煙を吐くドラフト音、蒸気を排出するブラスト音…

SLは観るのも楽しい。
沿線で待っている間の時間と、来た時の次第に近づいてくる姿を見るのは至福の時だ。
その躍動感は「生」というものを、直球で突きつけられる感動がある。

写真に残したい気持ちを抑え、ファインダー越しではない、自分の眼で五感でその全てを感じ取るのが良い。
きっと、両日の運行はふくしまの皆さんの心に、それぞれの感慨を抱かせてくれるだろう。

感動や勇気、喜びも確かに感じるだろう。
しかし、それとは違うものを感じる人も少なくないだろう。

天高く、どこまでも遠くまで届くような汽笛は、失った大切な方々へも聴こえるかもしれない。
また、ストレスや怒りなどあまり表に出せない全てを、SLのように吐き出す、排出する叫びとその力強さ。

いまだ「復興」という言葉に実感を持てない想いも、
そのまま感じたままに…
 

祝・CD発売30周年

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2012年7月22日 05:39

19日から「ミュージック・ジャケット・ギャラリー2012」が行われている。
場所は高島屋新宿店1階の特設会場。

その一角に、CD草創期の展示コーナーがあった。
今年はコンパクト・ディスクが登場して30周年になるそうだ。

1982年10月1日
世界で初めて日本が世に送り出したCDは、CBSソニー(現ソニーミュージック・エンターテインメント)。
アーティストはビリージョエル
アルバムは「ニューヨーク52番街」
洋楽に詳しくない車掌長も、2曲目の「Honesty」は大好きな曲だ。

ちなみに、同時発売された世界初のCDプレーヤーも展示されていた。
SONY CDP-101 168,000円 7.6㎏

だいぶ大きく、今のミニコンポのような印象。
背面にある放熱用の「フィン」と呼ばれるギザギザの突起物も興味深かった。
再生等の各種スイッチ類は大きさや視認性に優れ、何よりも「DIGITAL」の文字が誇らしげだ。

車掌長が高校生の頃、CDプレーヤーは憧れの最先端技術であり「欲しいモノ」だった。
まだまだCDのソフトが少なく、プレーヤー自体が高価であり、LPレコードが主流であった。

近所のレンタルレコード店「友&愛」で、お気に入りのレコードを借りては、せっせとカセットテープにダビングをしていた。
その際、レコードを借りる時も返す時も、店員が入念にレコードの傷や埃がないかチェックしていた姿が懐かしい。

車掌長がCDプレーヤーをやっと手に入れたのは、1988年。
この年は青函トンネルや瀬戸大橋が相次いで開通し、日本全土が鉄路で結ばれた記念すべき年。

ちなみに最初に買ったCDは"THE SQUARE"の「TRUTH」。
ノイズのない、シャープな感覚の音に感動したことを覚えている。

時は流れて30年…
今やCDも「ダウンロード」の猛威にさらされ、衰退の一途を辿っているとのこと。

だが、車掌長は冒頭のイベントの趣旨でもある「ミュージックジャケット」の素晴らしさや「聴く手間」にこそ、音を楽しむヒントがあるように感じる。

何でも便利なるのは結構だが、便利さに甘んじると、かけがえのない価値を貶(おとし)めることにならないだろうか?
それは人やモノに対する敬意や扱いが「ぞんざい」になるとも言えるだろう。

ジャケットを手にし購入する。
アーティストの想いやメッセージを想像し、CDをジュエルケースから出す。
プレーヤーに乗せ、ローディングさせる…
そんな一連の「手間」をかけることが、一服の心地よい時間を紡ぐのだと思う。

実は車掌長は、今になって、レコードの傷や埃を拾う針の音が愛おしくてたまらない。
それは、人間も同じだと思うからだ。

生きてきた時間が長くなれば、それなりの傷や汚れがあるもの…
そして、そんな経年の宝物を自他ともに認め合うのが、時間旅行の味わいでもある。
 

コメント(10件)

希望者挙手さんからのコメント(2012年7月22日 23:16投稿)

長女の成績の悪さに、家内が激怒している今日この頃です(笑

旅と音楽はセットで思い出になることが多いですね。

車掌長と自動車で旅に出かけると、高速道路に入る時のテーマソングに「TRUTH」やTOP GUNの「DANGER ZONE」をかけていたことを思い出します(笑

「友&愛」懐かしいですね!今でいう「TSUTAYA」でしたね。

私は、今でも時々中古レコードを買っています。CD化されていない作品を見つけることも楽しみの一つです。

ジャケットのデザインも作品の重要な要素であり、歌詞カードの評論家によるライナーノーツを読んで、レコードを取り出して、クリーナーで埃を拭き取り、ターンテーブルに乗せ、針を落とすまでのドキドキ感、何よりもA面からB面にひっくり返すという、今では考えられない、面倒な一連の儀式が、何よりも贅沢な時間だと感じています。

A面B面がなくなり、ジャケットが小さくなってしまったCDさえも愛おしい時代になりましたが、私も「ダウンロード」には抵抗感を持っています。

ちなみに私が初めて購入したCDはEUROPEというスウェーデンのヘヴィメタルバンドの「THE FINAL COUNTDOWN」というアルバムでした。そして、最近購入したCDは、SHOW-YAの最新アルバム「GENUINE DIAMOND」です(笑

「ニューヨーク52番街」といえば、「MY LIFE」という曲も私は気に入っています。
この曲は、SONYの「XYZ(ジーゼット)」というラジカセのCMソングで流れていました。

実は私が今、一番欲しいものは昔のラジカセです。
東急ハンズ池袋でイベント開催中ですので、お時間があれば、こちらも覗いてみてください。
http://www.dug-factory.com/

ここでも、経済性、効率性至上主義で忘れてしまった、大切なものが見つけられるかも知れません。

車掌長さんからのコメント(2012年7月23日 05:30投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます。

ハンズ池袋のイベント、調べてみました!
思わず買ってしまいそうで、専務車掌に怒られそうな危険な雰囲気が漂っていますネ。

「ラジカセ」もよく旅に連れていきました。
今思えば、よくあんなに大きなものを持って列車に乗ったなぁと思います。

希望者挙手さんのレコードへの愛着、素晴らしいです!
針を落とし曲が流れるまでのドキドキ感、たまらないですよネ。
共感します。

今の時代は何事も「のりしろ」が足りなすぎると思うのです。
これらはすべて無駄なもの、非効率なものとして削ぎ落とされ、地に足の着かないような不安定な状況が多すぎます。

車のハンドルもしかり。
ある程度の遊び部分がないと、危険な挙動になりますよネ。

忙しい世の中だからこそ、自分自身で意識的に心の「のりしろ」や「遊び」を持っていないと…と感じます。

希望者挙手さんとのドライブも懐かしいです。
列車で行けないような秘湯や山道によく行き、その時々のシチュエーションに合った音楽も蘇ります。

あの頃は、カーオーディオもカセットデッキでした。
旅用に色々な曲を1つ1つ録音してつなぎ合わせ、INDEXを書くのが好きでした。
そして、頭出しができるように、長からず短すぎずの「間」を空けるのも一興でした。

希望者挙手さんが仰るように、同世代以上の者にとっては、過去の時間に存在する「忘れもの」や「落しもの」を探しに行く時間が贅沢であり、大切な気がします。

また、その時代を知らない若い皆さんにとっては、それらの時代を知ることが新しい発見につながると思います。

たくちゃんさんからのコメント(2012年7月23日 05:39投稿)

CDが登場したのは、ワタクシが小学生のときだったと
記憶しています。
当時、珍しかったプレーヤーを親にねだり
結局は買ってもらえなかったことを思い出します。

あれから30年ですか。
年を取るわけです。

車掌長のように、LPを聴ける環境がなかったワタクシが
初めて買ったのは「ミュージックテープ(合ってますかね?)」。
中学生のときでした。
今ではもう知る人もないであろう「The Power Station」の
デビューアルバムでした。

ご存知の方が聞いたら
「中学生で『Power Station』かよ!」という
ツッコミがくるところでしょうか(笑
実にませた中学生でした。

今になって改めて思い返すと
まったく畑違いの音楽性を持った4人が組んだ
当時としては実に画期的な試みでした。
就職や転居に伴い、テープもどこかにいってしまいましたが
今となっては失くしたことが悔やまれてなりません。

VAN HALENの「1984」、METALLICAの「MASTER OF PUPPETS」
テープはいろいろ持っていたはずなんですがねぇ。
実に、惜しいですな。

> 希望者挙手 さん

FINAL COUNTDOWNは、あのころの王道ですね。
僕も好きで聴いていました。
当時は1曲目の「THE FINAL...」ばかりが取りざたされていましたが
「Heart Of Stone」「Rock The Night」などを
好んで聴いていたことが思い出されます。

後にソロになったJohn Norumのギターが好きで
脱退した後は、それほど聴かなくなりました。

あとは…「Dokken」「Yngwie Malmsteen」「Racer X」…

…昔も今も「速いモノ」への憧れは少なからずあるようで…(笑

ずいぶんお会いしていませんよね。
今度是非、また、周囲が軽く「引く」ぐらいの
お話で盛り上がりたいですね。

車掌長さんからのコメント(2012年7月23日 21:00投稿)

たくちゃん 様

毎度ご乗車ありがとうございます。

たくちゃんさんが紹介して下さった曲やアーティストが全くわからず申し訳ありません!

しかしながら、きっと希望者挙手さんが、共感や持論を展開して下さると思いますヨ。

車掌長はこの哲×鉄ブログ本線の列車で、お客さん同士がご相席いただくことを嬉しく思います。
そして、そんな列車(話題)に乗務し、共に時間旅行が楽しめれば車掌冥利に尽きます。

どうぞ、狭い車内ですがご歓談を楽しんでくださいネ!

それにしてもたくちゃんさん、
30年という時間は、過ぎればなんともあっけないものですね。

車掌長も、人生の半分の時間を既に過ごしてしまったのが不思議です。

何歳まで生きられるかはわかりませんが、JTB時刻表愛読1000号が迎えられれば本望です。


匿名さんからのコメント(2012年7月24日 00:42投稿)

たくちゃんさん

ご無沙汰しております。

さすが、たくちゃんさん。「POWER STATION」わかりますよ!こう見えて私は「DURAN DURAN」好きですから(笑

ちょっと前のホンダのCMで「GET IT ON」が流れてましたね。(あえてT-REXにしないところがホンダらしい)
今はスズキがVAN HALENの「YOU REALY GOT ME」ですね。

「Dokken」あのジョージ・リンチは、ランディ・ローズ亡き後、ランディのギター教室を引き継いだんでしたね。
「Yngwie Malmsteen」は、高校生の時に「ALCATRAZZ」で初めて聴いた衝撃が今も忘れられません。
「Racer X」「セカンド・ヒート」はかっこいい!ポール・ギルバートの「Mr.BIG」もいいけど、スコット・トラヴィスの「JUDAS PRIEST」は最高!

すでに、鉄道ファンからは引かれるようなノリになってしまいましたが、車掌長のお言葉に甘えさせていただきます(笑


車掌長さん

ヘビメタにも鉄道の曲があるんですよ。
Ozzy Osbourneの「Crazy Train」です。

ドボルザークの「新世界」は鉄道の走る音をヒントに作られたと言われてますが(中学校の英語の教科書でそう紹介してた)、それ以上に鉄道っぽい曲だと思いますので、機会があれば、You Tubeなどでご覧になってみてください。

機関車が今から発車するようなイントロから疾走するサビまで、この感じは、実はヘビメタ・ファンよりも鉄道ファンの方が理解してもらえるかも知れません。

希望者挙手さんからのコメント(2012年7月24日 00:44投稿)

↑↑↑すみません。熱くなり過ぎて、名前を入力するのを忘れてしまいました・・・

車掌長さんからのコメント(2012年7月24日 21:00投稿)

希望者挙手 様

今日、所用で板橋方面へ行き、思わず途中下車でハンズ池袋に寄ってみました。

例のラジカセの展示イベント、こじんまりしたコーナーでしたが、置いてあるものはなかなか良かったです!
子供の頃、年上の従兄弟が持っていたものもあり、懐かしかったです。

整備済みのものも販売していましたが、5~7万円ほどと高価で、見るだけで楽しみました。

驚きだったのは、初代Macintosh(128kかな?)が置いてあり、何か映像が流れていたことです。
懐かしいデザインですが、今見ても新鮮でした。

「Crazy Train」もぜひ聴いてみたいと思います。

色々とご紹介いただきありがとうございました!


希望者挙手さんからのコメント(2012年7月25日 01:25投稿)

「ラジカセのデザイン」に行かれたのですね。
小さなスペースではありますが、当時のラジカセがきれいにオーバーホールされて展示されている様子は、楽しかったのではないでしょうか。

私はAIWAのCS-85Xというラジカセが欲しいのですが、ラジカセ貯金でもしなければという感じです(笑

MACもありましたか?私が初めて買ったパソコンがMACのPERFORMERという機種でした。懐かしいです。

そうそう、「CRAZY TRAIN」は、こちらがおススメです。

http://www.youtube.com/watch?v=6aS3WKckqKM

たくちゃんさんもご一緒に、ヘビメタ列車をお楽しみください。

ヴォーカル:オジー・オズボーン
ギター:ランディ・ローズ
ベース:ルディ・サーゾ
ドラムス:トミー・アルドリッジ

私にとってOZZYバンドの最高期です。

たくちゃんさんからのコメント(2012年7月26日 06:07投稿)

たくちゃんでございますよ。
ワタクシのしょうもないコメントに再三のお返事
まことにありがとうございます。

> 車掌長 さま

いや、懐かしいですね。
古い機械は、見ているだけで楽しいものです。

僕が一番初めに親に買ってもらったラジカセは
カセットテープも1本しか入らない
シンプルなものでした。
その後、初めて自分でラジカセを買い換えたとき
「これでCDのダビングもできる」と
うれしかったのを思い出しました。

今ではカセットテープも「昔懐かしい」時代になってしまいましたね。
CDのデータ保存年数は、大体20年と聞いたことがあります。
アナログのよさも認めていいと思いながら
お客様のデータのバックアップを
DVDに取り続ける毎日です。
こんなバックアップを毎年のようにしています。
データが消えてしまっては、洒落になりませんので…。

> 希望者挙手 さま

初めてのPCがPerformerだったとは!
希望者挙手さんの「通」な一面がもうひとつ
垣間見えたような気がします。

我々(ワタクシと相方)が、初めて買ったPCは
「Power Macintosh 8600-200-zip」でした。
ワタクシがデザインやグラフィックの仕事に
初めて就いたとき、
編集マシンといえば「Mac」があたりまえでした。
会社では「Power Macintosh 9500」が
鎮座していた記憶があります。
15年前としては破格のメモリ768MB搭載可能マシンに
少なからずあこがれていた覚えがあります。

> 車掌長 さま
> 希望者挙手 さま

Crazy Train 見てみましたよ。
以前はよく聴いていた曲でしたから
いや、懐かしいですなぁ。

この時期のOZZYバンドのメンバーは
確かにとんでもないですな。
ルディー・サーゾはWhitesnakeなんかでもやっていましたし、
トミー・アルドリッジは、まさに言うに及ばず。
こうなると、ランディが亡くなってしまったのは、
まことに惜しい。
今はタッピングといえばエディーやVaiなど
すごい人が多いですし
特に取り上げられることも少ないものですが
初めて表に出たのがランディだったと思います。
いや、そういった意味でも、まことに惜しい。

…ますますサイトの趣旨からかけ離れていってしまっています。

> 車掌長さま

こんなんでいいんでしょうか…(笑?

車掌長さんからのコメント(2012年7月26日 22:25投稿)

たくちゃん様

こんなんで良いのです!
もちろん、サイトの趣旨からも脱線してませんヨ。

哲×鉄ブログ「乗務日誌」は、ご乗車(コメント)いただいた方やご相席いただいた方と、共に目に映る車窓の景色(世の中の諸々etc)を楽しむのが趣旨です。

入口こそ時刻表(鉄道)のサイトですが、時間軸を羅針盤として、その時々の列車(話題)に乗り、自由に過去に戻ったり未来を見据えたりすることを楽しめればと思っています。

車掌長もたくちゃんさんや希望者挙手さんをはじめ、今までご乗車いただいた方々の想い出話を疑似体験させていただき、共感したり、新たに知ることの多さを新鮮に感じ、日々楽しく乗務しております!

今度、ぜひ3人で本当の旅に出るのもきっと楽しいですネ!
そんな日を楽しみにしています。

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通信簿

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2012年7月21日 05:15

今日から子どもは夏休み。
待ちに待った楽しい時間の初日だ。

車掌長も子どもの頃を思い出すと、7/21は概ね「旅立ちの日」であった。
この日の朝早い列車か、夜行列車で一人旅に出る。
小中学校時代は、そんな心ときめく日であった。

7/20の終業式といえば、もらっても嬉しくない成績の通信簿や、眩暈(めまい)がするような宿題の一覧表を思い出す。
車掌長の小中学校時代の成績は悪かった。
勉強が嫌いだったからだ。

また、担任が書いてくださるコメントも、自分自身の本質は変わらないのに、その時その時の担任によって評価が変わることに、子どもながらに面白味を感じた。

昨日もきっと、日本中の子どもたちが通信簿をもらい、一喜一憂したことだろう。
成績の良かった子は親にも褒められたことだろう。
それはそれで良いことだ。

だが、車掌長は成績が悪かった子にエールを送りたい。
何も落胆することはない。
たまたまその時の担任に、学業以外の良さを見つけてもらえなかったのだ。

大切なことは、自分自身が自分にあげる「通信簿」を持つことだ。
それは学業の物差しではない。
「生きる楽しみ」をどれだけ有しているかを見つめて、自分に伝えることだ。

それは趣味やスポーツ、なんでも良い。
自分が落ち込んだり、ストレスが溜まった時に、それらを上手に消化する、癒してくれる宝物だ。
子どもの時は、学業よりもむしろこちらを育む方が優先度が高いと実感する。

最後に昨日の某新聞のコラムで、こんな内容のものがあったので紹介したい。(一部抜粋)

「ひどい出来だ。彼は、まったくやる気を見せない」。
十二歳のミルン君は通信簿に、こう記された。
少年は、のちに名作童話「くまのプーさん」を書き、世界中の子どもたちを喜ばせることになる。


 

世界に誇れる仕事

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2012年7月14日 05:12

 日本が世界に誇れる仕事の1つと言えるものがある。
新幹線の車内清掃だ。
これは海外の鉄道では、真似のできない仕事だと思う。

「テッセイ」という会社をご存知だろうか。
正式には「鉄道整備株式会社」

この会社の業務は、東京駅で折り返す東北・上越・長野新幹線の車内清掃だ。
折り返しの標準時間は僅か12分。
この時間には乗客の降車及び乗車が含まれるので、実質の清掃は7分だという。

この会社の業務は、スタッフ1人1人の優れたスキルと高いモチベーションで行われ定評がある。
キビキビとした動きや車両が入線する際に、スタッフがホームに並び一礼して迎え入れる光景に感銘を受けた方も少なくないだろう。

体力と集中力を要する激務だが、その高いモチベーションは、いかに保たれているか…
それは「ことばの力」に鍵があるという。

主任以上の立場の人が携行する2冊の冊子、これが源泉のようだ。
1つは「ノリ語集」といい、仕事の「ノリ」をよくする合言葉がアイウエオ順に並んでいる。

あ:ありがとう、い:いいネ!、う:うまくいくよ!etc…
それはお互いに掛け合うことで気持ち良く働けたり、気分良く動け、忙しくても相手を思いやる気持ちの余裕も生まれる。

一方、もう1つは「ノリません語集」といい、それらの言葉を使うと、仕事の「ノリ」を悪くする言葉が並んでいる。
通称「デビルノート」とも呼ばれているそうだ。
その一言で、チームワークが乱れたり、モチベーションを下げる言葉と言える。
か:ガッカリだね、こ:こんなもんかよ、ほ:ほんとダメだね、や:やる気あるの?etc…

車掌長も「ことばの力」はとても大切だと日々思っている。
しかしながら、つい無意識にデビルノートにあるような言葉を発していないか注意したい。

全く余談だが、車掌長は過去のどの職場でも、共感の「だネ!」「いいネ!」をよく使っていた。
きっと乗務日誌を愛読されている方の中に、覚えのある方も多いだろう。
これも「ノリ語」といえば当てはまる。

仕事もプライベートも、使う言葉しだいで「気の持ちよう」が変わる意味は大きい。
なんのコストもかからない、誰もが実践できる「言葉の力」で、気持ちの良い職場や学校、家庭、ひいてはそんな社会が築ければ、とっても素晴らしいことだと思う。

最後に、この「テッセイ」の冊子に書かれている言葉を引用させていただき締めくくりたい。

あなたの話すその一言。
その一言で励まされ、
その一言で夢を持ち、
その一言で腹が立ち、
その一言でガッカリし、
その一言で泣かされる。
ほんのわずかな一言が、
不思議な大きな力を持つ。
ほんのちょっとの一言で。
一言よく人を生かし、
一言よく人を殺す。

 

コメント(9件)

くろちゃんさんからのコメント(2012年9月 4日 05:19投稿)

実はそのテッセイにいたんだけど会社の裏側はかなりブラックでした。
休みの相談をしただけで男性社員に侮辱的な言葉で精神的に追い詰めるように退職勧告されたよ。
PTSDやうつ病になって電車のホームに飛び込んじゃったら会社はどう責任取るんだか。
下っ端は真面目に頑張ってるのは事実ですが上層部が陰湿でダメですね。
パワハラやサービス早出残や会社ぐるみでの事件のもみ消しは当たり前に行われてます。
福利厚生はいいのですが、成績評価制度や社員登用制度が悪用されています。
会社に逆らわないで会社の言うことを聞く従順な奴隷を作るための制度だといえます。
夢を壊してすいませんが現実なのでカキコしました。

車掌長さんからのコメント(2012年9月 4日 06:06投稿)

くろちゃん様

この度は哲×鉄ブログ本線ご乗車ありがとうございます。

くろちゃんさんのコメント、車掌長も共感することが多々あります。
もちろん「夢を壊す」とは全く感じませんでした。

車掌長もこれまでに、様々な職業を経験してきました。
働きやすく、やり甲斐のある会社や組織もあれば、全くその逆の理不尽なところもありました。

世間に対して「貢献」や「夢を与える」、「環境に優しい」といった美辞麗句を並べ、イメージアップを図る会社が多いように思います。

しかしながら、その美辞麗句を提供または達成するために、本来担保されるべき「従業員満足度」を満たす会社・組織は、まだまだ少ないように思います。

車掌長はこの従業員の満足度がなければ、真のサービスは提供できないと思っています。

また、不況の折、働く側の地位や立場は著しく低下していることを痛感します…

そんな状況下、純粋に目の前の仕事を精一杯こなしている方々の姿にも、率直に胸を打たれるものがあります。

おそらく、くろちゃんさんもその職場で理不尽な処遇や、嫌悪的な思いを被ったことがあったとお察しします。
車掌長もそうなのです。

車掌長は、人との出逢い、就いた職業も職場も「縁」だと考えます。
従って、長くお付き合いできるかどうかも「縁」しだいなのです。

「哲×鉄」の根幹概念である、人生も旅も色々な「生き方」や「行き方」があることを、一緒に探してゆければと願います。

末筆ながら、貴重なコメントをありがとうございました。
またのご乗車を心からお待ちしております。

workさんからのコメント(2013年8月21日 03:05投稿)

私は元従業員でしたが『ノリ語集』という冊子の存在自体知りませんでした。まあそれを実行している正社員は皆無に等しいですが。テッセイは24時間365日働きたい人には素晴らしい会社です。なにしろ列車が遅れれば食事、待機の時間は無くなりましたから。毎年夏になると熱中症で倒れる人が出るんですよね。しかし交代要因がいないものだからそれでも早退はさせない。在職中はいろいろなかたと話しましたが、要するに管理職の既得権益を守りたいわけです。大企業の子会社となるとそれなりの目標や結果を出さないとつぶされてしまう。調べて見ればお分かりいただけると思うのですか、JRだけでも多くの清掃会社を抱えているので、親会社が納得できる結果を出せていない子会社は再編の対象になるでしょう。それを防ぐためTV紹介などで一定の成果を挙げたわけです。仕事としては良い環境だと思います。ノルマや売り上げ目標など関係ない職場なので言われた通りにやってれば済む話です。しかしスキルアップや昇給を期待してはいけません。低所得者並みの給与でコツコツと働ける人がほしいのです。

車掌長さんからのコメント(2013年8月21日 21:29投稿)

work様

この度は、哲×鉄ブログ本線ご乗車ありがとうございます。

workさんの元従業員としてのコメント、大変貴重かつ示唆に富む内容だと思いました。
やはり、現場で働いていた方の所感というのはリアルです。

「テッセイ」は昨年10月に社名を変更していたのですね。
今では「JR東日本テクノハートTESSEI」と名乗っているそうです。

一般的にはメディアでも頻繁に取り上げられ、海外からも取材に来る"日本の美徳"的仕事と見られていますが、全スタッフが気持ちよく働けて初めて、その評価がホンモノになるのだと感じます。

結局のところ、7分の清掃で折り返す最大の目的は、極限まで運行本数を増やし、有償座席稼働数を引き上げて最大限の利益を生み出すことにあります。

そして、それを実現させるには、各スタッフの数秒のムダも許さないような効率的な働きが求められることは言うまでもありません。

ただ、それは繰り返しになりますが、それ相応の処遇や休息(休日)があってこそ成せるはずです。
そうでなければ、人間は機械ではありませんので壊れます。

人は誰しも、どんな仕事であっても、自分なりにどこかに"やり甲斐"を見い出し、それを糧に日々頑張っていると思うのです。

しかしながら、最近の企業に多く見られる「働かせ方」は、非常に巧みです。
つまり、そうした各人が本来持っている前向きさを利用し、処遇の低さに目を向けさせない巧妙な「ポジティブ思考」を刷り込むのです。
そして、その時に大活躍するのが"メディアの力"だと言えます。

企業はそのブランド力を誕生させるツールとして、メディアを最大限に利用しています。

もちろん、新幹線に気持ち良く乗車していただくために、世界一の車内清掃ができることは「誇り」だと言えます。
単なる清掃会社ではなく、一歩踏み込んだ付加価値を生み出すことも素晴らしいことです。

実際、TESSEIも、もはや単なる親会社の下請けではない存在になっており、親会社のイメージアップに大貢献しています。

ただ、ただ、そのブランドに恥じない、その会社で働いていることが自分の「プライド」だと確信できる人の多さが、本当は何よりも尊いことなのだと思うのです。

この夏も猛暑続きですが、そんな劣悪な作業環境の中で頑張っている方々がいるからこそ、気持ち良く旅ができることを忘れてはいけないと感じました。

末筆ながら、workさんのコメントに重ねてお礼申し上げます。
ありがとうございました。

ぜひ、純喫茶で美味しいコーヒーでも飲みながら、色々お話したいと思いました。

まだまだ暑い日が続くようですが、お体ご自愛ください。

匿名さんからのコメント(2015年2月15日 00:10投稿)

私も、ついこの間まで従業員でした…清掃する仕事ではなく「おもてなし」が仕事だという…わりには先輩従業員はお客様の事をお客様が居るホーム上で「客、客!」と連呼し、子供が多く乗車していた汚れた車内を見て、「ガキ」が汚しやがってと言い…お客様の前で「トイレ」に行って来るからと大きい声で言い…お客様に聞かれた事も分かりませんと断言し…おもてなしの気持ちもない従業員が長く勤める会社でした。
「おもてなし」でイメージアップし成功してると世間では思われている様ですが…「おもてなし」は「まやかし」…それに気づいた人や上層部にその思いを口に出した人は必然的に辞めさせられます。

いくら社名を変え本を書きイメージアップしても旧い体質が根強く今も残っている会社だと思いました。

記事からだいぶ経っていますが…ちょっと言いたくてコメントさせて頂きました。

車掌長さんからのコメント(2015年2月15日 06:01投稿)

匿名 様

この度は「哲×鉄」ご乗車ありがとうございます

過日「世界に誇れる仕事」と題して書き、匿名さんのご乗車で御三方目となりました。

匿名さんが仰るように、2年半余りの時間が経過していますが、なお、この記事に対してのコメントをいただき、大変ありがたく思っています。

それと同時に、この清掃会社の「美徳」とする業務が、「本物」かどうか、車掌長の中ではその真偽性が浮き彫りになったとも言えます。

もちろん、御三方とは逆の意見や評価を持った方からのコメントをいただいていませんので、その真偽性を天秤(てんびん)にかけるのは早計かもしれません。

しかしながら、御三方がお勤めになって、実際に見聞きしたテレビには映らないその会社の別の姿は、大変リアルであったと同時に、「おもてなし」という言葉が一人歩きしている最近の世の中に、何か霧に包まれたような疑問を抱く結果をもたらせたことは否めません。

その清掃会社にしてみれば、テレビ等のマスコミで持ち上がられ、海外にまで知られることになったこと自体は、会社としてはこの上ない喜びであったと察します。

一方、そのことによって、世間からの注目度は飛躍的に高まり、今までその清掃の姿を気にもしなかった人々も、その業務に関心を抱くようになった結果、幹部以外の社員や現場スタッフの精神的・体力的な負荷も相当に背負わされたと、お察しします。

人間の行う「仕事」というものは、機械と違って「心」がありますから、どれほど素晴らしいマニュアルがあっても、それを実践するスタッフが会社への「共感」や「納得」と、会社からの相応な「待遇」がなければ、ビジネスとしての「おもてなし」は成り立たないと思います。

なぜならば、「おもてなし」とは、"表なし"とも言われ、「表も裏もない」心からの行動を指す場合があるからです。

今般の清掃会社に限らず、日本でも有名な会社では「裏」や「からくり」がある"おもてなし”が、実は横行しているのではないでしょうか。

"おもてなし"という言葉を商売人が使うと、途端に、その言葉の「尊さ」や「品性」が落ちて嘘臭くなるのが残念です。

それは商売人が都合良く、働く人の「良心」や「ホスピタリティ」だけに依拠し、さほど設備投資を要せず安上がりにモノをやサービス売ろうとする卑しさが、見え隠れするからかもしれません。

そして、そのブランドづくりにマスコミ等の媒体がフル動員され、美しい「物語」が、"取り急ぎ"出来上がるのでしょう。

本物の「ブランド」や「暖簾(のれん)」の信用や重みは、一朝一夕には獲得できません。

また、お客様だけに目を向けるのではなく、そのお客様を大切にしてくれる従業員が、気持ち良くプライドを持って末永く働けることが、遠回りかもしれませんが、その会社の美徳を継続できるのだと感じます。

大変長くなり恐縮でしたが、末筆ながら匿名さんからのコメントにお礼申し上げます。

ありがとうございました。

さいずさんからのコメント(2015年5月12日 23:03投稿)

私も元従業員でした
現場のパワハラは当たり前にあります
学歴、字の読み書きできない人でも主任や総括になれます。
上層部にゴマする人が上にあがれます。
現場ではお局さまがたくさんいます
女性独特の妬みでのいじめがあります
いつもイライラしてるかたのストレス解消のようです
そんな方々にゴマする人達が長くいられる会社です。
夢を壊すようなことを言ってすみません

さいずさんからのコメント(2015年5月12日 23:06投稿)

何回も失礼します
🔼
学歴関係なく、字の読み書き、文章書けない、語彙力ない人でも主任や総括になれます

車掌長さんからのコメント(2015年5月13日 05:03投稿)

さいず 様

この度は「哲×鉄」ご乗車ありがとうございます。

この話につきましては、さいず様を含め4人もの方からコメントをいただきました。

この清掃会社は、テレビや雑誌等で「きつい・汚い・危険」という、いわゆる3Kの職場を「感謝・感激・感動」の新3Kに変化させ、ミラクルな会社として称賛を浴びています。

しかしながら、4名の方々はどなたも元従業員からのコメントで、主観的な内容はありつつも、事実の一端を発してくれたのだと受け止めています。

どんな会社もそうですが、「イメージ」は大切ですし、死活問題でもあります。

過密なダイヤでフル稼働する新幹線は、折り返しの清掃時間が鍵になりますが、従来の3kな職場では求人もままならず、世間の注目を浴びるような光を当てるような、前述の新3k的な話題づくりが行われているのかもしれません。

ですから、マスコミでは「光」の部分は注目し、持ち上げますが、「影」の部分は蓋をする傾向にあるのでしょう。

しかしながら、4名の御方以外に、逆な立場からのご意見はありませんでしょうか?

たまたま同じようなコメントをくださった、4名の方々の個人的な主観なのか、或いは組織的にいわゆる「ブラック」な会社なのでしょうか…

素敵なイメージが独り歩きしているだけなのか、それとも世界に誇れる仕事なのか…
世界に誇れる仕事であるならば、世界に誇れる報酬や待遇を働く人は享受しているのでしょうか…

もし、一般的もしくはそれ以下の報酬で、働く人の「やり甲斐」や「責任感」に依拠した会社であるならば、やがては働き手にそっぽを向かれかねないと思います。

「哲×鉄」は日本語でのサイトなので、海外の方(含む日本に居住する外国の方)が、これをお読みになっていることはないかもしれませんが、海外の文化から見て、この仕事や働く姿はどう映るのか興味深いところです。

単に、「日本のおもてなし」や「日本人はスゴイ」といった皮相的な見方にとどまらず、「労働観」や「労働文化」として、もっと立体的かつ多角的に、この話題は今後も継続できれば幸いです。

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スキンブルシャンクス

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2012年7月 8日 05:27

昨日の七夕はあいにくの空模様…
だが、車掌長は横浜で素敵な月夜の下、猫たちの年に一度の舞踏会を堪能した。
"CATS"だ。

「哲×鉄」によくご乗車いただく希望者挙手さんが、乗務日誌「湊線を訪ねて」(5/10付)のコメントでお勧めして下さったのがきっかけだ。

鉄道猫「スキンブルシャンクス」の場面は、感動の一言であった。
夜行列車をこよなく愛するスキンブルシャンクスが、他の猫たちをまとめ上げ旅へと誘う。

そして、猫たちが都会のゴミを掻き集め、あっという間に機関車に仕立て上げる…
リズミカルな歌声とその機関車の躍動感がシンクロし、いまにも夜空へ旅立つ一体感が素晴らしかった。

車掌長はこのシーンを見ただけで、"CATS"を観に来た甲斐が十分にあったと納得。

もちろん、全体を通しての印象も素敵であった。
ほとんど予備知識のないままの鑑賞だったが、猫社会を通じ人間社会も同じであることを感じた。

猫社会の中にも様々なキャラクターやポジションがあり、友好や不仲、信愛と軽蔑、勤勉と奔放、拒絶と受容…といった「猫模様」が存在している。
だが、CATSに登場する猫は全て「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる誇り高き猫たち。
人間に飼われた猫でなく、自分の生きたいように生き抜こうとする猫たちの姿に学ぶものは多い。

ところで、人間は会社や組織に飼いならされた環境で生きていないだろうか?
もちろん、今の日本で仕事をせず好き勝手に、無秩序に生きる術(すべ)は無い。
だが、仕事のためだけの人生ではないはずだ。

自分の人生を豊かにする「時間」を持ち、それを意識しないと疲労ばかりが積み上がってしまう。
そんな時は「ジェリクルキャッツ」を見習おう。
そして、スキンブルシャンクスの夜行列車で自由な旅に出よう!

きっと、明日を明るく、気持ち豊かに過ごすヒントが見つかることだろう。

末筆ながら、このミュージカルを教えてくださった希望者挙手さんに心からお礼を申し上げます。
美しき名曲「メモリー」の歌詞に感謝の意を添えて…

♪Memory 仰ぎ見て月を
想い出をたどり 歩いてゆけば
出逢えるわ 幸せの姿に 新しい命に…
 

コメント(2件)

希望者挙手さんからのコメント(2012年7月 8日 17:26投稿)

七夕の夜にCATSとは、車掌長の心憎いエンターテインメントが感じられますね。
スキンブルシャンクスの感動を共有していただけたようで、私も嬉しいです。

横浜での公演も11月11日で千秋楽。12月からは広島公演となり、しばらく首都圏での公演が予定されていないので、楽しんでいただけて良かったです。

ジェリクルキャッツを通して、人間としての生き方を考えさせてくれるこのミュージカルが、ロングランで支持され続けるのも頷けますね。

ところでCATSのゴミはご当地仕様になっているとのこと。横浜の場合、横浜WALKERや崎陽軒の弁当箱、マリノスのキャラクターぬいぐるみなどがあり、スキンブルシャンクスの機関車では、煙突がガス燈、車輪の一つが船の救命浮き輪で作られていましたね。

私からも車掌長へのエールとして、「スキンブルシャンクス」の歌詞より

♪思い出を道連れにして ゴトゴト揺られて
夢見るうちに聞こえてくるよ 明日の訪れ
目覚めたその時両手をひろげ 僕を迎えてくれるよ
ひかりに満ちた素晴らしい朝

ちなみに私は、「ミルクティはうすめ?」「こいめ!」のところが気に入ってます(笑

おっと、これから「笑点」の時間です。
本日は夜行列車の乗車ではありませんでしたね(笑

車掌長さんからのコメント(2012年7月 9日 04:49投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます。

おかげさまでCATSの魅力を知ることができ感謝しております。
ご当地のゴミ、車掌長も気付きましたヨ。
Yokohama Walkerとか、ページをめくってみました。
どのゴミも、猫の目線に合わせたサイズになっているんですネ。

会場は24匹の猫たちと観客との一体感を随時楽しめました。
センター寄りの通路側の席でしたが、色々な猫がそこを往来したり、すぐとなりの席から猫が飛び出してきたりして、専務車掌も驚いていました。

11月までにもう一度横浜でとはいきませんが、1匹1匹の猫たちの個性を事前に調べて再度鑑賞してみたいと思いました。

スキンブルシャンクスの歌も素敵ですネ!
ミルクティで思い出しましたが、列車と紅茶の組み合わせと言えば、"小田急ロマンスカー"です。

「走る喫茶室」として日東紅茶や森永が行っていたシートサービスで、スチュワーデスやコンパニオンと呼ばれる女性係員が、注文すると温かい紅茶を座席まで届けてくれました。

車掌長は生意気にも、小学生の時の一人旅で紅茶の味も知らない頃、大人のマネをして利用したことを覚えています。
その時、紅茶ではなくジュースを勧められたのが懐かしいです。

そんな古き佳きサービスも1990年代半ばで終了しましたが、VSE車両導入時に約10年ぶりに復活したのは嬉しい出来事でした。

列車に乗った時は、割高であっても、そうした人手を介したサービスを利用したいと思っています。

日常生活と変わらない缶飲料やペットボトルではなく、そのような仕掛けが旅情を演出する1コマになると感じます。

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