通信簿

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2012年7月21日 05:15

今日から子どもは夏休み。
待ちに待った楽しい時間の初日だ。

車掌長も子どもの頃を思い出すと、7/21は概ね「旅立ちの日」であった。
この日の朝早い列車か、夜行列車で一人旅に出る。
小中学校時代は、そんな心ときめく日であった。

7/20の終業式といえば、もらっても嬉しくない成績の通信簿や、眩暈(めまい)がするような宿題の一覧表を思い出す。
車掌長の小中学校時代の成績は悪かった。
勉強が嫌いだったからだ。

また、担任が書いてくださるコメントも、自分自身の本質は変わらないのに、その時その時の担任によって評価が変わることに、子どもながらに面白味を感じた。

昨日もきっと、日本中の子どもたちが通信簿をもらい、一喜一憂したことだろう。
成績の良かった子は親にも褒められたことだろう。
それはそれで良いことだ。

だが、車掌長は成績が悪かった子にエールを送りたい。
何も落胆することはない。
たまたまその時の担任に、学業以外の良さを見つけてもらえなかったのだ。

大切なことは、自分自身が自分にあげる「通信簿」を持つことだ。
それは学業の物差しではない。
「生きる楽しみ」をどれだけ有しているかを見つめて、自分に伝えることだ。

それは趣味やスポーツ、なんでも良い。
自分が落ち込んだり、ストレスが溜まった時に、それらを上手に消化する、癒してくれる宝物だ。
子どもの時は、学業よりもむしろこちらを育む方が優先度が高いと実感する。

最後に昨日の某新聞のコラムで、こんな内容のものがあったので紹介したい。(一部抜粋)

「ひどい出来だ。彼は、まったくやる気を見せない」。
十二歳のミルン君は通信簿に、こう記された。
少年は、のちに名作童話「くまのプーさん」を書き、世界中の子どもたちを喜ばせることになる。


 

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