海月

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2012年9月 9日 06:20

最近、海月(くらげ)が癒しを求める存在になっているという。
そういえば、先日或る商業施設のインテリアコーナーに、人工クラゲを鑑賞するミニ水槽が売っていた。目立つ場所に置かれていたから、よく売れているのだろうと察する。

車掌長は海月が好きだ。
あのゆっくりと、フワフワとした動きを見ていると気持ちが和んでくる。
ある意味、鈍行の旅にも似た感覚を覚える。

最近では、「新・江の島水族館」やスカイツリーの「すみだ水族館」でも、人気の展示となっているそうだ。

大きな水槽と深海をイメージした幻想的な照明の中、ゆったり泳ぐ海月の動きは束の間の安らぎを与えてくれる。
また、観る人によっては「こんな風に生きられたらなぁ…」と思うかもしれない。

ところで、ブームになる前から、海月に特化した水族館で有名なのは、山形県鶴岡市にある「加茂水族館」だ。
「昭和」の雰囲気が残る市立の施設だが、海月の展示数は世界一を誇る。
車掌長も訪れたことがあるが、海沿いのこじんまりした佇まいが気に入ってしまった。

それにしても「海月」という字は美しい。
「クラゲ」と書いてしまえば、お盆過ぎの海水浴で痛い思いをした人も多いだろう。

車掌長も小学生の頃、逗子の海岸で刺され恐怖症になったことがある。
ビリッときたその刺激痛と、腕の皮膚が触手の当たった形どおりに黒くなって驚いた。

海月にはそんな痛い思い出もあるが、車掌長は海月のように過去の時刻表の中を旅したい。
ゆらりゆらりと…
気ままに「時の海」の中を、自由に浮かんだり、漂流したいと思う。

そういえば、パラオには「ジェリー・フィッシュ・レイク」がある。
ミルキーウェイやロングビーチで有名な、ロックアイランド島にある塩水湖だ。

ここは外敵のいない海から隔てられた湖のため、無毒となった海月たちが沢山いて一緒に泳げるそうだ。

ここにもいつか行ってみたいと夢が膨らんだ。
 

コメント(2件)

希望者挙手さんからのコメント(2012年9月 9日 11:47投稿)

こんにちは
めずらしく日中の乗車です。

私は海の近くで生まれ育ちましたので、クラゲにはやられてことがあります。お盆を過ぎると現れ始めるんですよね。

専門学校講師時代に語学研修引率で訪れたアメリカのモントレーにある水族館は、加茂水族館にその座を奪われるまで、当時は世界第1位のクラゲの展示品種数を誇る水族館でした。

モントレー、カーメル方面に行かれる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。ここのクラムチャウダーも美味しかったですよ。

加茂水族館といえば、ケセランパサランも展示されているんですよね。
気仙沼にある私の母方の親類の家でも、ケセランパサランを飼っていたそうです。私は見せてもらったことがないのですが、母は見せてもらったと言ってました。

車掌長さんからのコメント(2012年9月 9日 19:08投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます。

アメリカへの語学研修引率は、サンタクルーズだったでしょうか?
懐かしいですネ。
約1ヶ月ほど行かれてましたね。

車掌長は語学研修の引率には行っていませんが、添乗実習で豪州2回、卒業旅行で欧州2回行かせてもらいました。

希望者挙手さんと、ぜひ豪州への添乗実習に行きたかったです。
特に立ち上げの初回は、希望者挙手さんと企画から準備、運営をご一緒したかったと思います。

ところで、専門学校時代の話をして思い出しましたが、今日は9月第2日曜日!
そうです、国家試験の「国内旅行業務取扱主任者」(現在は国内旅行業務管理者)の受験日です。

現役講師の戻り鰹さんは、どんな手応えだったでしょうか。
本番は1カ月後の総合旅行業務取扱管理者ですが…
(希望者挙手さんも車掌長も「一般」と言った方が馴染み深いですネ。)

久しぶりに過去問を見ましたが、まだまだ解けそうな雰囲気でしたヨ。
と言うことは、言い方を変えるとあまり試験内容自体が進化していないということでしょうか(笑)

お互い教壇に立っていたのも、もう20年近く前の話。
また、ぜひ当時のネタを肴にご一献のほど願います。

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2時間59分

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2012年9月 5日 05:28

 

表題の時間は来春のダイヤ改正で、東京と新青森が結ばれる所要時間だ。
JR東日本の「はやぶさ」が試運転を重ねた結果、当初予定の3時間5分から6分以上短縮させることを可能とした。

最高速度は現行の300㎞/hから、320㎞/hへ引き上げられ、国内最高速度となる。

青森まで3時間を切ることは、鉄道事業者として切実な壁であったことだろう。
それは航空機との競争があるからだ。

「6分」のインパクトは、単なる「6分短縮」ではない。
「2時間台」という表現ができる大看板だ。

航空会社にとっては脅威だ。
このダイヤ改正によって、東京~青森間で飛行機を利用する人は、時間に余裕がある人か、マイルを貯めている人になるかもしれない。
まして、青森便は気象状況による「欠航」も多い路線として有名だ。

それにしても、航空機利用者が車掌長の言う、「時間持ち」のカテゴリーに入りつつある現象も面白いことだ。
飛行機は純粋な飛行時間こそ短いが、出発空港及び到着空港のアクセス、搭乗時間、欠航のリスクを含めれば、実はかなり面倒な乗り物だ。

車掌長はその面倒な時間も旅情と感じ、飛行機も大好きだが、出発時間ギリギリに飛び乗れる簡便さや、本数の多さという融通性から言えば、新幹線に軍配が上がるのは明白だ。
 

しかしながら、東北新幹線の速度向上もここまでにしてほしい。
この先は、東海道新幹線のように、1分という時間を縮めるために莫大な投資を必要とする領域に入る。

車掌長は、その1分のために回す資金よりも、被災地の鉄道復興や災害で不通となっているローカル線の1日も早い復旧を切に願う。

儲かるところに投資をするのが「経済社会」だが、鉄道には「公共性」の使命があることを忘れてはならない。

また、これは余談であるが、青春18きっぷでのんびりと旅を楽しむ人が増えていることに喜びを感じる。
しかし、最近は多くのローカル線での慢性的な車内の混雑が気になる。
旅行者だけでなく、日頃利用している方々も、都会とさほど変わらないのでは…と感じる。

これは、1本の列車の編成が短すぎるのが原因だ。
ワンマン運転の多い路線は、運転士が車掌の役割を担っていることもあり、1人の目が届くのはやはり1両かせいぜい2両編成であろう。
何でも効率を求めればこうなるのは仕方がないことか…

また、地方の中都市間を結ぶ近郊列車も、概ね車両数が短めの傾向にある。
たしかに見た目の「乗車率」は良い数字を弾き出すが、利用者にしてみれば「受難」だ。

特に、東海道本線を東京口から熱海などで乗り継ぐ場合、10数両あった列車から、その半分以下の両数しかない列車に乗って閉口した人も多いのではないだろうか。
青春18切符愛用者も、せっかくの鈍行旅行なのに、のんびりと車窓など楽しめず、座ることが旅の目的になるかもしれない。

何でも「儲け」や「効率」ばかり追いかけると、貴重な鉄道の魅力を失いかねないであろう。
 

コメント(2件)

匿名さんからのコメント(2012年9月 5日 20:27投稿)

東北新幹線は、その先の北海道新幹線と繋がっているので
更なるスピードアップをせざるをえないのです。

匿名様さんからのコメント(2012年9月 5日 21:21投稿)

匿名様

このたびは哲×鉄ブログ本線ご乗車ありがとうございました。

匿名さんの仰る通り、東北新幹線は北海道新幹線へと繋がっていきますので、更なるスピードアップは使命だと言えます。

特に、青函トンネルは新幹線が走ることを見越した規格になっていますので、宝の持ち腐れとならないようにすることも理解できます。

また、青函トンネル内は、速度の違う貨物列車運行との兼ね合いで、どこまで新幹線のスピードを確保できるかが課題だと言われています。

そうなれば、東京から函館までの所要時間を短縮する要は、既存の東北新幹線内でのスピードアップとなることでしょう。

それにしても、新幹線で函館まで行ける日も近いことが夢のようです。

青函連絡船で青森から函館まで3時間50分かけて旅した時間に、少しプラスするだけで東京から函館に着いてしまうのですから…

末筆ながら、コメントをいただいたお礼を重ねて申し上げます。
ありがとうございました。

ところで、匿名さんはどんな旅がお好きでしょうか。

よろしければ、またのご乗車の際に教えてください。

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