シャングリ・ラ鉄道

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2012年9月28日 21:53

「シャングリ・ラ鉄道」とは、世界的な鉄道模型製作&所蔵家である原信太郎氏の理想郷だ。

今日、横浜での所用の合間になんとか1時間を捻出し、今夏オープンした「原鉄道模型博物館」を訪れた。
オープンから夏休み中は活況で入場制限も行われていたが、平日の午後ということもあり1時間とはいえ、ゆっくり鑑賞できた。

中でもお目当てだった世界最大級のレイアウトは圧巻であった。
車掌長は「一番ゲージ」と呼ばれる鉄道模型の規格は今まで馴染みが薄かったが、今日はその原模型の魅力に憑りつかれてしまった。

全て本物を再現したという車両の作り込みの緻密さや精度の高さは、その走りに端的に表れていた。
その最たるものが「走行音」だ。

鉄のレールの上を、鉄の車輪の列車が走る。
架線からの電気で走り、ブレーキや惰性走行など、どれもが実際の鉄道技術で再現され眼の前を走る。

長い編成の列車が、レールの継ぎ目を通る際の「ガタンゴトン」という音が、とてもリアルだった。
目を瞑れば、実際の列車が通過しているようだ。
また、トンネルの出口で聞き耳を立てれば、次第に近づく列車のレール音が胸をときめかせてくれた。

原信太郎氏は93歳で、ご自身の理想郷「シャングリ・ラ鉄道」を形にされた。
素晴らしい人生だと共感する。
今日は展示コーナーを隅々まで見ることができなかったので、また是非訪れたい。
そして、日本を代表し、世界に誇れる鉄道模型の第一人者として、今後益々のご活躍を心から願う。

車掌長もJTB時刻表愛読1000号を迎えるのは95歳と似たような歳になる。
原氏のような立派な形は難しいが、生涯を貫徹する時刻表愛読の理想郷を創れたなら本望だ。

仮に、その日まで寿命がなかったなら、その夢は車掌見習いに託したい…

余談ですが、このたび当車掌区に新入の車掌見習いが配属されました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 

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