夜間飛行

カテゴリー:②番線:航空、船舶、バス方面 2012年9月11日 21:41

午前0時
羽田空港から那覇空港へ飛ぶ定期貨物便が、物流各社から脚光を浴びているそうだ。

この貨物便のダイヤは羽田0:00発、那覇2:35着。
これは本土から沖縄本島や離島各地へ、速く品物が届く話ではない。

那覇から国際便に積み替えて、アジア各地へ現地時間の朝に品物が到着し、午前中もしくは同日中に品物が家庭や会社に届けられてしまうのだ。
そんな、国内感覚の宅急便(クール便も)が、今年度中にもお目見えするのだという。

具体的には、例えば上海なら4:25着、香港6:50着、バンコクには11:25着(いずれも現地時間)。
この時間的なマジックを実現させたのは、那覇がアジア主要都市へ4時間以内という距離と、迅速な通関体制の整備、深夜の発着可能が功を奏し、那覇が国際物流の新たなハブ空港になったことが挙げられる。

それにしても、国内でも翌日には時間指定で荷物が届くことをスゴイと思っていたが、海外ともなると自分の感覚が追いつかない。

確かに一般的には便利で結構な話だが、「時は金なり」の対価がきちんと受け取れ、そこに従事する人々にも見合った報酬がなければ、この高価値のサービスがいずれ「あたりまえ」のことになるのが心配だ…

話は変わるが、午前0時に離陸する別便がもう1つある。
FM TOKYOの「ジェット・ストリーム」だ。

今年45周年を迎えた長寿番組であり、初代機長の城達也さんのナレーションがとても魅力的だった。
ジェット機の飛び立つ音で始まり、「夜の静寂(しじま)のなんと饒舌(じょうぜつ)なことでしょうか…」のオープニング。

一日の終わりに、静かに「夜間飛行」へ誘う上質な番組だ。
最近は全く聴かないが、大沢たかおさんが5代目の機長だそうだ。

物流におけるアジア諸国へのビジネスチャンスを担うフライトと、人々を夢路へ誘うフライト。

どちらも午前0時がdeparture time…
 

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