北広島温泉(哲×鉄車掌区慰安旅行)

カテゴリー:⑥番線:温泉方面 2013年8月18日 05:34

慰安旅行初日、急遽カシオペア泊から千歳泊となったが、翌日は心地よい目覚めで朝を迎えた。

それは、旅行会社で代替手配していただいた部屋が、そのホテルで一番良い和洋室(特別室?)にグレードアップされていたことが大きな理由。
本来であれば、スタンダードツインのはずが、洋室と和室が独立したレイアウトで、扇形の広々したバルコニーまである最上階の部屋であった。

加えて、東京では熱帯夜で苦労したが、当地ではエアコン無しで眠ることができ、日頃は暑さで涼を求めて寝相が悪い車掌見習も熟睡できたようだ。

バルコニーに出てみると、空気がヒンヤリ。
通行人の姿も長袖シャツやジャケットを着ている人までいた。
あとでテレビの天気予報を見て納得。
千歳市内はその頃18℃であった。

チェックアウト後、徒歩数分の千歳駅からJRで一路札幌へ。
ちょうど、快速エアポートが来たので良かったが、ホームは人が多く、とても座れる状況ではないと思い、希少な指定席の停車位置へ向かった。

案の定、ホームに滑り込んできた列車は、始発の新千歳空港からの乗客で既に満席であったが、別途300円を必要とする指定席は空席ばかりであった。
乗車後、車掌から車内補充券を切ってもらい、札幌までのおよそ30分を快適に過ごした。
車掌長一人なら、普通車で立ったままでも十分だが、専務車掌と車掌見習と大きな荷物があれば話は別だ。

10時過ぎ、札幌に着いてレンタカーへ乗り換え。
この時点で、カシオペアで来た場合の本来の予定に軌道修正は完了。
まずは、"白い恋人パーク"を訪れた。

ここでのお目当ては、車掌見習の初来道を記念した「白い恋人オリジナル缶」を作ること。
お馴染みの白い恋人が36枚入る缶の蓋中央に、その場で撮った写真をプリントしてもらえる趣向だ。
しかも、その背景は車掌長が大好きな利尻山!

撮影後、敷地内の花々が咲き誇る園内や、館内での工場見学等を楽しんでいる間に完成。
日付も入り、想い出の品となった。

次は、これから北海道での4日間を過ごすための物資調達タイム。
乳幼児の必需品がなんでも揃う、"アカチャンホンポ"へ向かった。

調達後、すぐ近くの苗穂駅前にある「カラマツトレイン」を訪れ、鉄道グッズを物色…
触手の動くものはあったが、本命がなかったので、衝動買いは抑えて店を出た。

そろそろ、ホテルへチェックインできる頃合いとなり北広島へと向かう。
車を走らせ始めて間もなく、ちょっとした異変に気が付いた。

うっかりナビ通り走行していたら、なんか違う方角に向かっていることに気が付いた。
南に向かって走らないといけないのに、陽光が右の顔に当たるのだ。
つまり東に向かっている…

ナビは明らかに違う方向へ誘導し続け、交差点でもないのに「ココを左です!」とか言い始めた。
こんな故障もあるんだなぁ…と呆れながら、機械も万能でないことを実感。
不正確なアナウンスが鬱陶しいので、ナビは解除し、わかる範囲の地名を標識で追いながら、無事に目的地へ着けた。

今宵の宿は北広島温泉。
もとはプリンスホテルだったが、合理化で手放した今は別資本が経営。
リニューアルの際、温泉も誕生させた。

チェックイン時、昨夜の快適さが尾を引き、ダメ元で和洋室の空きを打診。
たまたま1室の空きがあるというので、手配していたツインからの差額を確認したところ、3,150円とのこと。
これは広さと快適さから判断して、価値があると即断し変更を依頼した。

ところで、この北広島温泉。実はあまり期待していなかったが、いざ入ってみると黄褐色のツルツル系で良い湯心地であった。
露天風呂の造りも、敷地の森に面しており、早朝は大変清々しかった。
 

 

カシオペア運休(哲×鉄車掌区慰安旅行)

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2013年8月14日 21:57

過日、哲×鉄車掌区で慰安旅行を行った。
メンバーは車掌長他、専務車掌、車掌見習の3名。
北海道4泊5日の珍道中であった。

先ずは旅立ちからハプニング!
乗車を楽しみにしていた寝台特急「カシオペア」が、上野出発時刻の2時間半前に急遽運休の事態。
原因は、北東北に”今までに経験のない大雨"をもたらしたその日、道南でも記録的な雨量を観測し、函館本線の某区間で線路の道床が流されてしまい不通となったこと。

実際、その前夜に出発した「トワイライトエクスプレス」や「北斗星」が、翌朝の途中駅で運転を打ち切りとなったことを予め知っていたので、もしかしたら…の予感が的中した。
旅行での天候や自然災害による交通機関の影響は、どんなに嘆いたり悔やんでも事態は変わらないので、早々に気持ちを切り替えた方がポジティブだ。

案の定、8/9(金)13:50頃、JR東日本が「カシオペア」・「北斗星」・「あけぼの」の運休を公表。
今回の旅行は、昔から懇意にしている旅行会社の手配だったので、直ちに連絡し、代替策として考えていた飛行機の予約と宿も手配していただいた。
いつもながら、迅速に手配を遂行していただき心から感謝している。

この日はお盆休みに入る週末とあって、どのフライトも満席ばかりであったが、辛うじて18:15発の札幌行JAL便に数席の残席があったのは幸いであった。

それにしても、このJR東日本の運休公表のタイミングは遅すぎたと言えないだろうか?
何故なら、同じ路線を走るトワイライトエクスプレスは、午前10時頃には既に運休を公表していたのだから、いくら会社が異なるとはいえ、情報提供の統制が取れていないのはお粗末だ。

きっと、上野駅や上野へ向かう途中の駅で、運休の知らせを目にしたり、聞かされた方々が多かったと想像する。
しかしながら、その時点では、他に手を打てる選択肢や可能性がほぼ喪失され、折角の旅行を取りやめにした方もおられたと思うと、誠に不憫でならない。
夏休みだけに、お子さん連れの家族もきっと多かったであろう…

そんなことを思いながら、カシオペア用にセットしてあった荷物を、専務車掌と一緒に飛行機用に作り直した。
今回の旅の主役は、生後10か月の車掌見習だから、とにかく荷物が多い。

また、車掌見習にとっては、初の飛行機…
専務車掌も車掌長も、帰路の飛行機への心の準備は整えていた。
つまり、授乳や睡眠のタイミングをイメージし、如何に狭い機内で泣かずに過ごさせるかを念頭に、利用便の時間帯も考えていた。

だが、降って湧いたような突然の"初フライト"には、正直なところ「体当たり」的な突入状態となった。
空港でチェックインすると、たまたま隣同士で用意できる席が1列だけあり、まずは一安心。
次に、ラウンジで車掌見習の食事を済ませ、いざ搭乗!

まずは、同じ列の左右の先客に「子連れでご迷惑をおかけします」と挨拶。
その後、滑走路へ向かう時間がとっても長く感じられたのは気のせいだろうか…(実際、羽田はいつも離陸の順番待ちで20分ほどかかる)
やがてエンジン音が高鳴り、滑走路を加速し始めた時、ふと車掌見習を見ればZzz…Zzz…
ホッとして力が抜けた瞬間であった。

着陸時は、高度を下げる際に若干耳が痛かったのか、寝ながら数回大きな声を出し、いよいよ泣くかと身構えたが、専務車掌がお尻をポンポン叩いて沈静した。

かくして、無事に車掌見習の"初フライト"は終わった。
幸い、機内で泣かれる事態は免れたが、大切なことを知ることができた。
それは、搭乗後すぐの周囲への一言。
これを「しておいた」か、「しなかった」かの違いは大きいであろう。

千歳空港に着いた際に、左右それぞれの隣にいたビジネスマンや女性の旅行客からは、「いい子でしたね」と。
こちらも「ご迷惑をおかけしてごめんなさい」と。
二言三言の会話も自然に生まれ、安堵感が増して人情も感じられとても嬉しかった。

荷物を受け取り、千歳市内のホテルへ向かうタクシーに乗るためターミナルを出る自動ドアが開いた瞬間、東京と10℃ほども違う空気に迎えられた。

これはこれで、想い出深い旅の始まりであった。
 

早出残業に思うこと

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2013年8月 4日 05:47

先日、新聞で興味深い記事を見つけた。
某大手商社が蔓延化している残業を、夜型から朝型へシフトする試みをスタートさせるという。

狙いは残業代削減の一環で、10月1日から翌年3月31日迄を試行期間とし、効果等を検証して本格的に導入するか否かを決めるとのこと。

具体的には、本来の就業時間である9:00~17:15の間に仕事をできるだけ終わらせ、やむを得ない場合は「翌朝に残業」をするという。
そして、翌朝5:00~9:00の早朝時間帯は割増賃金を現行の25%から50%に拡大させるそうだ。
これは、残業を夜型から朝型へシフトさせる動機付けになると思う。

ただ、商社である以上、取引先が時差の関係で深夜になる部署もあり、例外もあるそうだ。
しかしながら、ほとんどの部署で20時以降の勤務を禁止、やむを得ない場合は上司の許可を必要とし、22時以降は消灯するという。

車掌長はこのような取り組みが、徐々に広がれば良いと思う。
多くの方が経験されていると思うが、人間が集中して物事に取り組める時間というのは、実はかなり"短時間"だ。
すなわち、夜遅くまで仕事をしても会社には長時間居るが、実は能率的には質の低い労働になっている可能性が高いと言える。

そうであれば、いっそその日は早く切り上げて、翌朝にできなかった部分を補えば、脳の働きは全く違うし、アフター5のプライベートも確保できると考える。

そして、理想論ではあるが、そもそも残業をしないで済む働き方の変化や思考の転換が必要であり、なおかつ残業代がなければ生活が成り立たないような、賃金制度の改善があって然るべきなのだと思う。

車掌長は中学時代から、朝5時には起きている典型的な「朝型」人間だ。
そして、その早朝の時間帯が掛け値なしに「黄金の時間」であることを知っており、日々その恩恵を享受している。

人は誰しも平等に24時間を与えられているが、その中身の感じ方は人それぞれ違う。
常に時間に追われているように感じるのか、或いは時間を「愉しむ」や「味わう」ように感じるのか…
それは、その人の「心持ち」しだい…

働くことは、生活をしてゆく上で必要不可欠だが、過度に経済的に豊かになりたいとか、人を蹴落として出世したいという価値観もあることは承知している。

しかしながら、本当に生きてゆく上で大切なことは、どれだけ人に優しくできたり、役に立つことができるか…であると車掌長は考える。
そして、同じくらい大切なことは、どれだけ自分を愛せるかということ…
どんなに嫌な自分でも、一生付き合う相手は"自分"が一番長いのだから。

そこがしっかりしていれば、日々駅の文字情報で目にする鉄道での人身事故は減るように思う。