早出残業に思うこと

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2013年8月 4日 05:47

先日、新聞で興味深い記事を見つけた。
某大手商社が蔓延化している残業を、夜型から朝型へシフトする試みをスタートさせるという。

狙いは残業代削減の一環で、10月1日から翌年3月31日迄を試行期間とし、効果等を検証して本格的に導入するか否かを決めるとのこと。

具体的には、本来の就業時間である9:00~17:15の間に仕事をできるだけ終わらせ、やむを得ない場合は「翌朝に残業」をするという。
そして、翌朝5:00~9:00の早朝時間帯は割増賃金を現行の25%から50%に拡大させるそうだ。
これは、残業を夜型から朝型へシフトさせる動機付けになると思う。

ただ、商社である以上、取引先が時差の関係で深夜になる部署もあり、例外もあるそうだ。
しかしながら、ほとんどの部署で20時以降の勤務を禁止、やむを得ない場合は上司の許可を必要とし、22時以降は消灯するという。

車掌長はこのような取り組みが、徐々に広がれば良いと思う。
多くの方が経験されていると思うが、人間が集中して物事に取り組める時間というのは、実はかなり"短時間"だ。
すなわち、夜遅くまで仕事をしても会社には長時間居るが、実は能率的には質の低い労働になっている可能性が高いと言える。

そうであれば、いっそその日は早く切り上げて、翌朝にできなかった部分を補えば、脳の働きは全く違うし、アフター5のプライベートも確保できると考える。

そして、理想論ではあるが、そもそも残業をしないで済む働き方の変化や思考の転換が必要であり、なおかつ残業代がなければ生活が成り立たないような、賃金制度の改善があって然るべきなのだと思う。

車掌長は中学時代から、朝5時には起きている典型的な「朝型」人間だ。
そして、その早朝の時間帯が掛け値なしに「黄金の時間」であることを知っており、日々その恩恵を享受している。

人は誰しも平等に24時間を与えられているが、その中身の感じ方は人それぞれ違う。
常に時間に追われているように感じるのか、或いは時間を「愉しむ」や「味わう」ように感じるのか…
それは、その人の「心持ち」しだい…

働くことは、生活をしてゆく上で必要不可欠だが、過度に経済的に豊かになりたいとか、人を蹴落として出世したいという価値観もあることは承知している。

しかしながら、本当に生きてゆく上で大切なことは、どれだけ人に優しくできたり、役に立つことができるか…であると車掌長は考える。
そして、同じくらい大切なことは、どれだけ自分を愛せるかということ…
どんなに嫌な自分でも、一生付き合う相手は"自分"が一番長いのだから。

そこがしっかりしていれば、日々駅の文字情報で目にする鉄道での人身事故は減るように思う。

 

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