カシオペア運休(哲×鉄車掌区慰安旅行)

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2013年8月14日 21:57

過日、哲×鉄車掌区で慰安旅行を行った。
メンバーは車掌長他、専務車掌、車掌見習の3名。
北海道4泊5日の珍道中であった。

先ずは旅立ちからハプニング!
乗車を楽しみにしていた寝台特急「カシオペア」が、上野出発時刻の2時間半前に急遽運休の事態。
原因は、北東北に”今までに経験のない大雨"をもたらしたその日、道南でも記録的な雨量を観測し、函館本線の某区間で線路の道床が流されてしまい不通となったこと。

実際、その前夜に出発した「トワイライトエクスプレス」や「北斗星」が、翌朝の途中駅で運転を打ち切りとなったことを予め知っていたので、もしかしたら…の予感が的中した。
旅行での天候や自然災害による交通機関の影響は、どんなに嘆いたり悔やんでも事態は変わらないので、早々に気持ちを切り替えた方がポジティブだ。

案の定、8/9(金)13:50頃、JR東日本が「カシオペア」・「北斗星」・「あけぼの」の運休を公表。
今回の旅行は、昔から懇意にしている旅行会社の手配だったので、直ちに連絡し、代替策として考えていた飛行機の予約と宿も手配していただいた。
いつもながら、迅速に手配を遂行していただき心から感謝している。

この日はお盆休みに入る週末とあって、どのフライトも満席ばかりであったが、辛うじて18:15発の札幌行JAL便に数席の残席があったのは幸いであった。

それにしても、このJR東日本の運休公表のタイミングは遅すぎたと言えないだろうか?
何故なら、同じ路線を走るトワイライトエクスプレスは、午前10時頃には既に運休を公表していたのだから、いくら会社が異なるとはいえ、情報提供の統制が取れていないのはお粗末だ。

きっと、上野駅や上野へ向かう途中の駅で、運休の知らせを目にしたり、聞かされた方々が多かったと想像する。
しかしながら、その時点では、他に手を打てる選択肢や可能性がほぼ喪失され、折角の旅行を取りやめにした方もおられたと思うと、誠に不憫でならない。
夏休みだけに、お子さん連れの家族もきっと多かったであろう…

そんなことを思いながら、カシオペア用にセットしてあった荷物を、専務車掌と一緒に飛行機用に作り直した。
今回の旅の主役は、生後10か月の車掌見習だから、とにかく荷物が多い。

また、車掌見習にとっては、初の飛行機…
専務車掌も車掌長も、帰路の飛行機への心の準備は整えていた。
つまり、授乳や睡眠のタイミングをイメージし、如何に狭い機内で泣かずに過ごさせるかを念頭に、利用便の時間帯も考えていた。

だが、降って湧いたような突然の"初フライト"には、正直なところ「体当たり」的な突入状態となった。
空港でチェックインすると、たまたま隣同士で用意できる席が1列だけあり、まずは一安心。
次に、ラウンジで車掌見習の食事を済ませ、いざ搭乗!

まずは、同じ列の左右の先客に「子連れでご迷惑をおかけします」と挨拶。
その後、滑走路へ向かう時間がとっても長く感じられたのは気のせいだろうか…(実際、羽田はいつも離陸の順番待ちで20分ほどかかる)
やがてエンジン音が高鳴り、滑走路を加速し始めた時、ふと車掌見習を見ればZzz…Zzz…
ホッとして力が抜けた瞬間であった。

着陸時は、高度を下げる際に若干耳が痛かったのか、寝ながら数回大きな声を出し、いよいよ泣くかと身構えたが、専務車掌がお尻をポンポン叩いて沈静した。

かくして、無事に車掌見習の"初フライト"は終わった。
幸い、機内で泣かれる事態は免れたが、大切なことを知ることができた。
それは、搭乗後すぐの周囲への一言。
これを「しておいた」か、「しなかった」かの違いは大きいであろう。

千歳空港に着いた際に、左右それぞれの隣にいたビジネスマンや女性の旅行客からは、「いい子でしたね」と。
こちらも「ご迷惑をおかけしてごめんなさい」と。
二言三言の会話も自然に生まれ、安堵感が増して人情も感じられとても嬉しかった。

荷物を受け取り、千歳市内のホテルへ向かうタクシーに乗るためターミナルを出る自動ドアが開いた瞬間、東京と10℃ほども違う空気に迎えられた。

これはこれで、想い出深い旅の始まりであった。
 

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