温泉達人会 会報vol.10

カテゴリー:⑥番線:温泉方面 2016年12月 9日 04:00

「温泉達人会」会報vol.10が世に出た。

今号は温泉達人会創立20周年と、会報創刊10周年が重なった記念号だ。
例年の会報は、会員有志十数名が自身の温泉巡りやこだわりを寄稿する体裁だったが、今号は下記のような特集が組まれた。

・温泉達人会「温泉番付」
・温泉達人会「MY BEST温泉」
・会員有志の温泉レポート
・温泉達人会の歩み

先ず、「温泉番付」だが、下記の方法により選定された。(会報より抜粋)

各会員がこれまでに入った温泉からベスト100を選出。1位を100点とし、以降2位を99点、3位を98点と、1点減点方式で100位1点まで点数をつけ、総得点を集計、日本列島を東西に分け、各35湯までの番付を作成。
※2016年10月現在、諸般の事情で入浴ができない温泉は番付から除外しています。

東西の横綱は、東が「鶴の湯温泉」、西が「新穂高温泉」となった。
大関以下は、ぜひご自身でご覧になって確かめていただきたい。

温泉番付は、温泉達人会会報としては豪華なオールカラーで構成。
やはり、温泉の写真はカラーの方が楽しめるなぁ…と実感。

つぎに、「MY BEST温泉」は、会員ごとに1頁を割り当てられ、会員自身のベスト30を掲載。それらの温泉のコメントや会員の紹介が付されている。

温泉番付は会全体のランクだが、こちらはパーソナリティが溢れており、大変興味深い。
普段は知り得なかった、各会員の温泉に対する素顔を垣間見る気がした。

ちなみに、車掌長の第1位は北海道の「セセキ温泉」とした。

ランク付け自体、各会員にとっては難航したり、抵抗があったと察する。
それは、どれもが点数化して一様に優劣付け難い「想い出」があるからであろう。

車掌長も自身の頁に記したが、温泉とは誠に不思議な力を持つもの。
それは、脱衣所に掲げられる「分析書」にはない効能。
時を経ても冷めることのない、心温まる想い出…
これこそが、車掌長自身が信じる温泉の「効能」だと思う。

番付や各会員のベスト30に名を連ねた温泉のうち、半分以上お分かりになった方は、かなりの温泉好きだと思う。

各会員にとっては、どれも頷(うなづ)ける温泉名だが、車掌長も知らないような温泉を、他の会員の頁を見てしることもあった。

一般的な感覚としては、旅行会社の店頭に並ぶパンフレットや、本屋で平積みされる観光ガイドブックでは、まず見かけないような名前ばかりなので、多くの人には馴染みが薄い温泉ばかりかもしれない。

しかしながら、こんなにも素敵な(マニアック)な温泉を一度味わったら、価値観が540度変わる恐れがある。
これは或る意味、温泉の「魔力」とも言えよう。

末筆ながら、車掌長が寄稿した毎年恒例の子連れ温泉レポートは、「あいのり温泉」を紹介した。
この温泉名を聞いて青森県と分かった御方は、相当詳しいと思う。

この温泉の離れ「観月亭」は、リーズナブルに"驚愕の露天風呂の広さ"を擁する「露天風呂付客室」で寛げると宿として、自信を持ってオススメしたい。(と言うものの、あまり有名にもなってほしくない。)

1人用か、せいぜい2~3人用の湯舟の露天風呂付客室に満足できない方は、この宿の離れを一押ししたい。

なお、温泉達人会会報vol.10は、有名書店の一部で購入できる部数限定販売だが、ネット上でも購入可(本体1,000円+税)。
もしくは、温泉達人会ホームページ宛にお問い合わせいただいても結構。

ぜひとも価値ある今記念号をお手元に置き、日本の財産でありながら、未だ知られざる温泉の魅力を探訪する旅に出ていただければ…と願う。

 

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