美しきパノラマカー

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2011年11月24日 05:54

昨日、新宿の書店で気になる背表紙を見つけ手に取った。
「美しきパノラマカー 不朽の名車7000系と知多半島の四季の風景」という写真集だ。
表紙をみた瞬間に、ぐいぐいと惹きこまれる何かを感じ、数頁の写真を見ただけで衝動買いした。

名車7000系とは、名古屋鉄道を走っていた編成の前後に展望席のある、通称「パノラマカー」として親しまれた車両だ。
鮮やかな赤一色の車体と、走行中に奏でるミュージックホンは、存在感がありどこを走ってもいても絵になる列車だった。

車掌長も学生時代に下宿の最寄り駅から、通学や名古屋市内への通勤にもよく利用した。
下車駅の階段が遠くなっても、最前部か最後部まで歩き、あの特別席である4席が空いていることを祈りながら列車の入線を待ったものだ。

この本の著者は、奇遇にも同じ大学・学部(しかもⅡ部)で卒業年も近めの方だった。
値段は3,300円と同じような体裁の写真集の相場と比較すれば高めだが、自費出版であることを知った。
1000部限定で完売しても増刷はしないらしく、名古屋中心部の書店と名鉄沿線の一部の本屋、あとはネット販売対応とのこと。

大好きな名車の姿を存分に堪能し、目を閉じれば知多半島の緑の匂いや田んぼのカエルの鳴き声が聞こえてきそうな風景を思い出した。

素敵な時間旅行ができたことを、著者に心から感謝したい。
ありがとうございました。

コメント(4件)

温泉おやじさんからのコメント(2011年11月24日 10:14投稿)

車掌長様

自宅が名古屋本線のすぐ側という事もあり、幼少の頃からスカーレット色の車体から聞こえるミュージックホンは日常の光景でした。2009年8月30日を最後に7000系は完全引退してしまい、最近の車両も慣れ親しんだスカーレット一色ではなくなってしまったのが寂しいです。

このコメントを書きながら学生の頃、まだ現役だった850系(ナマズという愛称らしいですが…)のビロードが貼られた木製の椅子や歩くとギシギシと鳴る床、機械油の臭いなどの懐かしい記憶がよみがえってきました。

私は鉄っちゃんではありませんが、小学生の頃は鉄道模型にはまって、鉄道模型趣味という月刊誌を読みあさりながら下手くそなりにレイアウトを作成し、D51やC61などを走らせては喜んでいましたが、基本的に根暗なのかも知れませんね(笑)

車掌長さんからのコメント(2011年11月24日 21:27投稿)

温泉おやじ様
毎度「哲×鉄 ブログ本線」ご乗車ありがとうございます。
そうです!7000系と言えば「スカーレット・レッド」ですよネ。鮮やかな赤というよりは、少し黄色味がかかったようなくすんだ感じの赤。緋(ひ)色とも言うそうです。
また何よりも、コメントのお話を伺い、温泉おやじさんも「鉄分」が十分濃いなぁ…と実感。

名鉄850系は私にとっては、史料的な写真でしか見た記憶がありません。
ですので、実際に乗車したとの話は羨ましい限りです。

車掌長が子どもの頃は、東京近郊でも床が木の車両はまだまだ走っていた記憶があります。
祖父母が神奈川県の津久井にいたので、八王子から横浜線に乗り換えると、クモハ73型というこげ茶色の旧型国電が走っていたことを懐かしく思い出します。

どれもけっして綺麗な車両ではありませんでしたが、全力でモーターを回して加速する奮闘ぶりや、何とも言えぬ「温もり」があったのは間違いありません。

ところで温泉おやじさんにお聞きしたいことがあります。
島根や鳥取のオススメの日本酒は何かありますでしょうか?
またのご乗車の際にご教示いただければ嬉しいです。

温泉おやじさんからのコメント(2011年11月26日 11:46投稿)

残念ながらウチでは山陰の地酒は取り扱いがなく(愛知では中国地方だとやはり広島県の日本酒が人気がありますので…。)、
私の乏しい知識でのお話ですが、島根県だと「王禄酒造(王禄)」http://www.ouroku.com/、「李白酒造(李白)」http://www.rihaku.co.jp/が有名処で人気があるようです。
鳥取県は、「山根酒造(日置桜)」http://www.hiokizakura.jp/や 「大谷酒造(鷹勇)」http://www.takaisami.co.jp/などでしょうか。
あまりお役に立てない情報で申し訳ないです。

車掌長さんからのコメント(2011年11月27日 06:09投稿)

温泉おやじ様

お忙しいところ、お酒のご紹介をしていただきありがとうございました。
四酒造をHPで拝見しました。
中でも「王禄」にとても好奇心が湧きました。

無濾過、生酒、瓶詰、全量冷蔵、限定生産、特約店のみの販売、酒造見学と試飲を一切しない…etc

お酒はいつもラベルの名前は見ても、ただ「呑む」ばかりでしたが、創った人の想いやこだわり、その土地の背景を知ることで、更に味わいが広がる気持ちになりました。
先日の納会で、温泉おやじさんが持参されたお酒がとても美味しく、そのように考えるようになりました。

冬、山陰に行ってみる計画を立てています。
中学の時に夜行急行で乗った木次線の三段スイッチバックや、周辺の温泉を楽しみながら、王禄に出会ってみたいと思います。

「お酒は生き物として扱っていただけますよう…」との王禄酒造の願いに賛同し、保冷剤と保冷袋も鞄に入れて。
普段鞄に入れない物を準備するのも、何か新鮮な気持ちになります。

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