キハ30形

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2012年1月15日 06:50

首都圏のJR非電化線区、久留里線で活躍しているディーゼル車「キハ30形」が今秋引退する。
同時に、キハ37形及びキハ38形も花道をお供して、新型車両キハE130形へとバトンタッチする。

もちろん、日頃利用される沿線の皆さんには、乗り心地も良い新型車両の方が良いと思う。
たまにしか乗れない「鉄」としては、その勇姿と味わいを写真や記憶に留めるしか術(すべ)はない。

キハ30形は元々首都圏の非電化路線で増え続ける通勤利用に対応し製造されたキハ35系の派生だ。
子どもの頃は、八高線や相模線でよく乗った想い出がある。
ディーゼル車なのに、中央線を走る国電と同じロングシートにガッカリした幼き記憶がある。
やがて相次ぐ電化のため、JRでの活路はこの久留里線のみとなっていた。

JR民営化後、国鉄の忌まわしい大赤字や体制と決別するかのごとく、既存の各地の旧国鉄車両はカラフル(奇抜?)な塗装に置き換わった。
だが久留里線のキハ30形は、2009年に朱色とクリーム色のいわゆる「国鉄色」に”お色直し”して、人気が再燃した。
久留里線に限らずJR各支社では、数少なくなった旧国鉄車両を元の国鉄色に塗り替える動きが活発である。

国鉄色は、「鉄」の贔屓(ひいき)を差し引いても、日本のどの風景にもよく似合う。
特急・急行しかり、ローカル線しかりである。
これらの懐かしき情景は、ぜひ「哲×鉄 JTB時刻表アーカイブ本線」をご乗車(ご参照)いただきたい。
皆さんにおかれては、どの辺りの時代が懐かしいと感じるのだろうか…

何はともあれ、久留里線の名車両に感謝と労いを伝えたい。

約50年の運行、おつかれさまでした。
あともう少しのご奮闘を願います。

 

コメント(2件)

トミーさんからのコメント(2012年1月15日 23:18投稿)

乗車させていただきます。トミーです。

引退していく電車・車両には、切なさを感じます・・・。

私が大学生のとき、八王子市に住んでいましたが、最寄駅が八高線の小宮駅でした。
アパート3階のベランダからは、朱色のディーゼル車両が、ゴトゴト大き目の音を上げて走っていく姿が懐かしく思います。
もちろん、乗車しても何か懐かしい、雰囲気とあの揺れ(^^)

そんな八高線も、私が八王子から大泉に引越しをした95年に電化工事をしていました。
もちろん今は電化され、川越線に乗り入れていることは、車掌長さんもご存知のとおりです。

私は、大宮出身で今も大宮在住ですが、その昔、川越線も八高線と同じ車両を使っていましたね。
今は埼京線として随分出世路線となりましたが。。。

ちなみに、私は鉄道博物館で有名になった、ニューシャトルを毎日使っています。
ニューシャトルも私が小学生のときに開業して、かなり車両の老朽化が進んでいましたが、鉄道博物館の開館により、毎年1編成ずつ新旧交代が行われています。
旧車両は自分の青春時代にも乗っているので、少し寂しい気もします・・・。

また、田舎は福島ですが、福島交通良飯坂線(通称:飯坂電車)なんかは、大好きな路線です!
じいちゃん・ばあちゃんと一緒に福島駅前のデパートに一緒に買い物に行ってたことを思い出します。
今も福島には良く行きますが、新幹線を降りて、タクシーではなくあえて飯坂電車に乗ることもあります。

何か、車掌長さんの本文とは趣旨が異なったコメントとなってしまったような気がします・・・。申し訳ありません。

あ、2/4(土)に初めてお座敷列車に乗ります!!
大宮発いわき行きの「お座敷ときわ路号」です。
元原発勤めで被災した、いわきに住むいとこ家族に会ってきます。

生きていると予測もしなかったことが次々に起きますが、家族・親戚・仲間・・・助け合って生きたいです!

車掌長さんからのコメント(2012年1月16日 06:07投稿)

トミー様

毎度「哲×鉄ブログ本線」ご乗車ありがとうございます。

トミーさんの想い出の時間旅行を拝見し、車掌長も追体験のイメージを膨らませ、豊かな気持ちになりました。

福島交通飯坂線、いいですネ!
以前首都圏で活躍した電車が、第2の人生を奮闘している姿とあのガタゴト感が大好きです。

終点の飯坂温泉駅がものすごく立派になっていたのに驚きました。そして、それとは対照的な温泉街の凋落(ちょうらく)にも時の移ろいを感じました。

ちなみに、共同浴場「鯖古湯」はとてもきれいになりました。以前の建物を忠実に再現したようですが、元の雰囲気を醸し出すまでは、相当の年季を要すると感じます。

八王子、大宮ともに交通の要(かなめ)、「鉄道の町」ですネ。今は各地の操車場が次々と縮小されましたが、貨物を含めた車両の入れ替えや動きを飽きずに眺めていた頃を思い出しました。

大宮在住とは「鉄博」の近くで羨ましい限りです!
万世橋にあった頃も通いましたが、上階にある食堂でナポリタンを食べるのが子どもながらの楽しみでした。
151系こだまを模した店内にワクワクしたものです。

懐かしい車両や路線は時代の流れとともに、いつかは想い出の中を走るようになるものです。

今思えば、速いわけでも、冷房もなく、音も揺れも決して快適なわけでもなかったのに、その頃が輝いていたように感じられるのは、「大人」になったからでしょうか…

「大人」とは不思議なことばですね
車掌長は年齢はもう40半ばですが、まだまだ子どもっぽいところが多いです。
よく「大人とは何か」と自問自答してしまいます。

お座敷列車での再会の旅、気をつけて行って来てください。
また、その時のことも良かったらお聞かせください。

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