ベルサイユのばら

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2012年1月18日 05:43

お正月、近所のレンタルビデオでDVD「ベルサイユのばら」vol.1~8が揃っていた。一挙に「大人借り」した。
小学校高学年の頃、毎週テレビ放映されていたり、その後も再放送されていたが、「通し」で見たことがなく、なんとなく心に引っ掛かっていた。

男装の麗人「オスカル」とフランス王妃「マリー・アントワネット」を中心に、フランス革命期の史実に基づいた物語であるが、どの登場人物の言葉も華麗で美しく、詩的だったことがとても印象に残った。
何より、オスカルの切なくも潔(いさぎよ)い生き様や、職務に忠実でありながらも部下への愛情があり、終盤の身分の違いを超えた民衆との連帯に感動を覚えた。

なぜ「哲×鉄」ブログでベルサイユかと言えば、車掌長が初めて手にした記念切符が、阪急電鉄が発売した「ベルサイユのばらⅢ記念乗車券」だったからだ。
発行日は昭和51年(1976年)4月10日となっている。

これは、いまは亡き伯母(母の姉)が、車掌長が鉄道好きなことを知って買ってくれたものだ。
その切符は横長で3枚1セットとなっており、宝塚歌劇の大階段でのシーンやオスカル役4名のスター他、華やかなものだった。
小学・中学生の頃の1人旅のゴールは、いつもこの伯母や親戚のいる母の実家、宝塚(兵庫県)だった。

1人であちこちの鉄道に乗って宝塚に着くと、みんなが褒めてくれ、照れくさかったがとても嬉しかった。

そして、ある伯父(母の兄)は、いつも車掌長に「2番が一番いいんだぞ、1番になるな!」と言ってくれた。
この言葉は今でも車掌長の胸の中で生きている。
だが、常に1番を目指せる2番が良いという意味がわかったのは、だいぶ大きくなってからだ。

「ベルサイユのばら」40話を全て見終わって、そんな宝塚での想い出が鮮やかによみがえった。
同時に、優しかった伯母と昔の時刻表を一緒に見ながら、想い出話を沢山してお礼をしたかったなと思う。
叶わぬ願いを悔やみ、お世話になった方への感謝は引き延ばしてはいけないと痛感…

和子おばちゃん、どうもありがとう。
あの時いただいた切符は、いまも大切にとってあります…

 

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