節分

カテゴリー:⑤番線:feel the season方面 2012年2月 3日 05:50

今日は節分。
立春、立夏、立秋、立冬の前日を、それぞれ「節分」という。

節分の思い出に「駄菓子屋もんじゃ」がある。
高校時代、足立区に住む友人が西新井大師での豆まきを案内してくれた。
大勢の人が集まり、社殿から力士や有名人が豆をまき、華やかな光景だったと記憶している。

その後、その友人がよく行ったという駄菓子屋に連れて行ってもらった。
某小学校の近くにあるその店は、外見は駄菓子屋とは思えない民家だった。

鉄板のついた小さな机が2つあり、近所の小学生が何かをヘラでこすりながら食べていた。
「もんじゃ」との最初の出会いだった。

子どもたちと相席し、100円でもんじゃとベビースターラーメンを頼んだ。
友人や子どもたちの食べ方を真似しながら味わった。
子どもが小さなヘラでこすって、塊になったもんじゃを分けてくれた。
美味しかった。
「ドリンク」と呼ばれる液体は、いわゆるチューチューアイスを凍らせないものだった。

この店に再訪したく、僅かな記憶を頼りに調べて所在はわかったが、2年ほど前に店を閉じたとのことだった。
車掌長にとっての「もんじゃ」は、月島のような高価なものでなく、この駄菓子屋だったが残念だ。

寒さが厳しい中、無理のない節電が叫ばれている。
節分も違う角度からとらえれば、「節約して分け合う」と言えないだろうか。
小さな卓を囲み、もんじゃを分けてくれた温もりがよみがえる。

相田みつをの言葉がふと思い浮かんだ。
「うばい合えば足りぬ わけ合えばあまる」

個人で何でも所有する時代から、皆で共有できる時代が必要なのだと思う。
モノに限らず、心も想い出も、共にできるつながりが、少しでも増えますように…
 

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