スバル軽自動車・ラインオフ

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2012年2月29日 20:52

今日は鉄道から離れて車の話。
富士重工業(スバル)が軽自動車を生産するラインを止めた。

同社は1958年、名車「スバル360」を世に送り出し、軽自動車の規格で本格乗用車の製造ができることを証明した。
車掌長も子どもの頃のかすかな記憶だが、父はスバル360の後継車「R-2」で、東京から母の実家の宝塚までを何度か家族4人で行き来したのを覚えている。

軽自動車は、日本でガラパゴス的に発達した国際的にもユニークな存在だ。
いまはTPPのやり玉にあがっているらしいが、世界に誇る規格としてもっともっと国内や世界で売ってほしいと思っていたところに、この撤退は非常に残念なニュースだった。

たしかに、どのメーカーも幅広い車種を総花的に作って売る時代ではないし、軽自動車は利益率の低さや付加価値がつけずらい中途半端なポジションなのかもしれない。

だが、スバルには運送の赤帽で大活躍している「サンバー」が実証しているように、RR(リアエンジン・リアドライブ)で走りと耐久性に優れた技術を持っているだけに残念でならない。
丈夫な車を長く使うことほど、ECOなことはないはずなのだが…

車掌長も学生時代にホンダ「アクティ・ストリート」の中古を手にし、あちこちへ旅に出たが、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)の走りは楽しかったし、車内泊の楽しみも自由自在だった。

また、以前からどうしても乗ってみたい軽自動車があり、そのレンタカーが岡山県にあると知り、わざわざ乗りに行ったことがある。
ダイハツの「コペン」である。
予想以上に狭い車内だったが、想像を上回る運転の楽しさを満喫できた。

小さな規格内で、魅力ある空間や装備、走りを追及できるのは日本の得意とする分野であるし、日本の国土にはぴったりのサイズだと思う。

鉄道にとってはライバルだが、そんな車づくりのできるメーカーが1つ消えたのは、日本社会の損失である。
 

コメント(8件)

希望者挙手さんからのコメント(2012年2月29日 22:25投稿)

ダイハツのサンバーと言えば、やっぱり赤帽ですよね。初めて就職した金属加工会社時代には緊急配送でよくお世話になったものです。通常のエンジンではなく、耐久性能が高い赤帽専用の特別エンジンが搭載されていて、まさに軽自動車のスーパーカーでしたね。

スバル360と言えば、トリプルファイターという特撮ヒーローの悪役である「デーモン星人」が乗っていたデーモンカーが黒いスバル360でしたね。
それから私は5歳の時にひき逃げに遭い、犯人が捕まらなかった苦い思い出があるのですが、その自動車がスバル360だったことだけは覚えています。「てんとう虫」は5歳の子供でも覚えられる個性ある自動車だったんですね。
悪いイメージばかりのようで、すみません。私にとっては、スズキのフロンテ、マツダのキャロルと並ぶ名車なんですよ。

コペンもいい車ですね。ホンダのビート、スズキのカプチーノ、マツダのAZ-1なんていうのもあり、20世紀末はスポーツ軽自動車がとても面白い時代でしたね。

しかし何と言っても、車掌長のシティ・ターボも名車でしたね。
乗り物って、男のロマンですね(笑)

車掌長さんからのコメント(2012年3月 1日 05:53投稿)

希望者挙手様

毎度ご乗車ありがとうございます。
希望者挙手さんの時間旅行もとてもユニークですネ!

普段は全く意識にもないような記憶が、ふとしたきっかけでよみがえり、その時のことを想い出すことは楽しいことですし、今の自分と比較し、今後を軌道修正する参考になります。

もちろん、思い出したくないような記憶や時期もありますが、それも含めた全てが己の人生なのだと受け止めています。

スバル360でひき逃げに遭ったのは災難でしたが、大事に至らなければ不幸中の幸いで良かったです。
それにしても、特撮ヒーローのことまでカバーするとは、またもや敬服!

特撮といえば車掌長は「ウルトラQ」が好きでしたヨ。
特に「カネゴン」!
硬貨やお札が主食の怪獣で、確か毎日3000円くらい食べないと
死んでしまいますが、なかなかシュールな話だったと記憶しています。

ところで、シティターボⅠのことを覚えていていただきとても嬉しいです。
希望者挙手さんと紅葉の湯小屋温泉、奥日光をドライブしたのが懐かしいです。
先述の切明温泉もシティターボでしたネ。

シティターボⅠは19年間愛用し、20万キロ目前でお別れをしました。
大切に乗った甲斐あって大きなトラブルもなく、誕生当時最高クラスの過給圧で生まれる加速感とサイズが大好きでした。

希望者挙手さんのおっしゃる「男のロマン」よい響きです…
お金が無くても夢を持ち、背伸びをすれば手が届くことに、様々な工夫やそれを手にするまでの時間の楽しみが生まれます。

大げさですが「男の美学」「旅の美学」もその延長にあります。

たくちゃんさんからのコメント(2012年3月 1日 06:34投稿)

私も昨日の新聞を、残念な思いで読んだ一人です。

車掌長はご存知の通り、私の愛車は15年モノ。
走行距離は現在18万キロ。
毎年のように十数万単位で修理代がかかるという
「シボレー・カマロ」でございます。

この車との出会いは、私が学生の頃まで遡ります。
当時は比較的景気がよく、YANASEのCMだと思うのですが
カマロの映像が流れていたんです。
アメ車のCMは、当時でも大変珍しく
興味を持って見るとともに、
そのフォルムに完全に魅了されてしまい、
いつか乗ってみたいという気持ちになりました。
それから数年。
まさか、本当にオーナーになる日が来るとは。

後に、この車のデザイナーが、日本人であることを知り、
更なる愛着がわき、
今もなお、乗り続けています。

エコカー全盛の時代、
エネルギーを極力消費しない車が求められているようです。
軽自動車も、その一つなのでしょう。

一つだけ、気になったことを。
エコカーは確かにエネルギー消費を抑える車です。
ただ、それは「走る時」。
巨大なバッテリーや、車体を生産する際に
消費されるエネルギーと、資源について論じられることが
少ないような気がします。

車は買い替えるもの。
それを積極的に奨励するような、減税政策。
そんな国柄にしてしまったのは
どこのどなたなのでしょうね。

いずれにせよ、日本で固有とも言える軽自動車の枠から
先駆者であるはずのスバルが撤退するというのは
悲しいものです。

車掌長さんからのコメント(2012年3月 1日 21:35投稿)

たくちゃん様

毎度ご乗車ありがとうございます。

以前「シボレー・カマロ」に乗せていただき、独特なエンジンサウンドをよく覚えています。
北海道1周もカマロで行ったと聞き、一生の想い出に残る「宝の時間」だなと思いました。

車掌長はアメ車というと、学生時代によく聞いた浜田省吾のレコードジャケットが思い浮かびます。

憧れの車や欲しかったものを手にする悦びも共感します。
そして、だからこそ大切に扱い、少なからぬ時間を共にできる相棒になりますよネ。

たくちゃんさんのおっしゃるとおり、車掌長も積極的に車を買い替えるような減税措置等には疑問を抱きます。
限りある資源で作られる車を、大切に長く愛着を持って乗るような国民性になってもらいたいものです。

以前オーストラリアに住んでいて驚きましたが、現地では20万キロ以上走った中古車の状態を「エクセレント」として高値で売られていました。
まだまだ車として立派に活躍できることを証明しています。

テレビ等の電化製品もしかり。
国策の地デジ化で、多くの家のテレビが大型化し、きれいな画質で見られるようになりましたが、そのメリットを享受したり楽しめる番組が増えたかと言えば疑問です。

あの国家的買い替え騒動で、テレビの需要を先取りし過ぎ、いまや大手メーカーがテレビ事業から撤退する有様です。

質が良く付加価値の高い技術も、すぐに汎用化され、安く叩かれ、陳腐化することを繰り返す消費社会に、虚(むな)しさが込み上げます。

車掌長はデザインには、人々の心に与える潤いや満足があると思っています。
そして、その対価は個人の価値観で買われますから、まずディスカウントはありません。

同じように、旅行も想い出を残す素晴らしい商品です。
パッケージツアーも便利ですが、可能であれば自分で計画してオリジナルな旅行を楽しめるようになると「真の悦び」が実感できます。

それは自分で「迷い」「選び」「決める」醍醐味です。

そして、そんな旅行は生涯忘れないものです。

長くなりましたが、今こそただ単に新しさや便利なモノから、心が満たされるものが商品的価値を持つ時代に転換すべきと考えます。

希望者挙手さんからのコメント(2012年3月 1日 23:16投稿)

「カネゴン」→「たくちゃん」さん→「○○ゴン」と連想してしまいました(笑)皆さんお元気でしょうか?

今ではシボレーカマロと言えば、トランスフォーマーのバンブルビーですが(モーターショーで見てきましたが、なかなかでしたよ。)、私も結婚した1995年に、妻が乗っていたゴルフを買い替えようとシボレーカマロを見て、本気で欲しいと思ったことを思い出しました。たくちゃんさんが羨ましいです。
子供が生まれるので諦めて、結局、三菱エテルナという、プラモにもミニカーにもしてもらえないほどマイナーな車になりました。しかし価格の割に充実した装備で、一昨年に買い替えるまで14年10ケ月乗りました。

ちなみに今乗っているバイク(CB400SF)は11年目です。
まだまだイケますよ!

ちなみに私はアメ車と言いますと、鈴木英人の絵を思い出します。大阪に住んでいた15年前に百貨店で原画の展示即売会があり、なけなしの貯金をはたいて学生時代に愛読していたFM STATIONの表紙絵の原画を購入してしまいました。(それを許してくれた妻にビックリですが)
私たち世代の中学校の英語の教科書(New Horizonですね)の表紙絵とすごく迷いましたが、私が使用していた教科書がNew Princeだったせいか、FM STATIONの表紙絵を最終的に選びました。
将来的な価値を考えれば、英語の教科書の表紙絵の方が良かったのでしょうが、やはり私にとってのEIZINはFM STATIONだったのですね。

車掌長さんからのコメント(2012年3月 2日 05:41投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます。
希望者挙手さんの連想、面白くて好きです。
急にとんでもない方向にリンクするのは思考が柔らかいのだと納得します。

鈴木英人の絵、一度見せていただいたことがありますネ。
確かとても高価だったと記憶していますが、金額以上の価値が、希望者挙手さんの胸の内にあると察します。

スケールが違い大変恐縮ですが、車掌長もほしい年代モノの時刻表に出逢ったりすると、欲求心と財布が大乱闘します。
でも最終的には必ず買います。
それが「縁」だからです。

今度ぜひ、良かったらまたその絵を拝見させてくださいネ。
それにしても、永谷園のカードから鈴木英人まで、スゴイです!

余談ですが、鈴木英人の絵を見るとなぜか「ハートカクテル」を思い出します。

登場人物の会話はなく、ナレーターが物語を進行させる手法が楽しかったです。
情感豊かなアニメの静止画がこまめに切り替わり、BGMもお気に入りのものが沢山ありました。

温泉おやじさんからのコメント(2012年3月 2日 10:29投稿)

やはり男にとって車や単車という道具は思い入れがある物ですね。
16才で二輪免許取得後、往年の名車カワサキFX400やスズキで400cc初の空冷4発GSX400IMPULSE、ナナハンキラーと呼ばれたヤマハRZなど乗り継ぎました。四輪免許取得後は、マツダ、ダイハツ、ニッサン、トヨタ、スズキなど国産メーカーの車を乗り継いできましたが、最近は子供達の進学費捻出の為、軽自動車に甘んじております…。
しかし、いざ軽自動車に乗り換えてみると多少長距離移動など辛い場面もありますが、乗り換え前に乗っていた3リッターサイズの4ドアセダンよりも、当たり前ですが小さな温泉地の共同湯巡りなどで小回りや駐車スペースの確保、燃費などメリットも多く、私の今の湯巡りスタイルには最適かと思っています。

今回のスバルの軽四生産からの撤退は残念至極ですが、丈夫でよく走ると言われているサンバーを次の湯巡りの足とすべく、程度の良い物を探そうかと思っています。多少見た目が悪いのが難点ですが…(笑)

いよいよ明日ですね。思っていたより濃密なスケージュールでちょっとビックリしていますが、普段味わえない鉄と温泉の旅を満喫したいと思っています。初参加なので右も左も判らず、みなさんについて行くのが精一杯だとは思いますが、2日間どうぞ宜しくお願い致します。

車掌長さんからのコメント(2012年3月 2日 21:01投稿)

温泉おやじ様

毎度ご乗車ありがとうございます。

おっしゃるとおり「男」とは面白い生きものですネ!
こだわるコトやほしいモノなど、いつまでも子どものような気がします。

この間、寅さんゆかりの柴又の駄菓子屋で、懐かしいTVゲーム「インベーダー」を見つけ、つい飛びついてしまいました。

夢中になってテーブルに埋め込まれたテレビ画面を見て、インベーダーやUFOをやっつけていたら、背後で或る親子連れの声がしました。
「おい、このオジサンすっごく上手いぞ!!!」
車掌長よりも若いお父さんが、小学校低学年と思われる子どもを呼び、しきりに感心していました。

その時、普段は意識にもありませんでしたが「オジさん」と呼ばれる歳なのだと苦笑いしてしまいました。

温泉おやじさんのバイク歴、車歴も興味深いです。
この年代は、免許が取れる年齢になるのがとっても待ち遠しかったですよね!
車掌長もオートバイが好きで乗った時期がありました。

友人がヤマハTZR250に乗っていて、2サイクルの爆発的な加速も魅力的でしたが、実際にこの手にしたのはCB250でした。
自転車屋の片隅で8万円で売っており、これなら手が届くと思い買いました。

セルがなく、右折待ちの交差点の真ん中でよくエンジンが止まりましたが、可愛くて愛着がありました。

いよいよ明日ですネ!
今回の温泉達人会の「鉄&温泉」企画は面白いですヨ。
T委員長渾身の鉄道湯巡りプランです。
豪雪の飯山線沿線の秘湯も目玉です。

それでは明朝お会いできること、心から楽しみにしています。
旨酒しましょう!

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