祝・鉄道開業140周年

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2012年10月14日 19:35

10月14日、今日は「鉄道の日」だ。
今年は明治から大正となって100年の大きな節目だが、鉄道開業140周年の節目でもある。

全国各地で鉄道事業者の沢山のイベントが行われたようだが、中でもJR東日本が親子を対象とした「ブルトレ復活」をさせたことは素晴らしいことだったと思う。
昨日、昼間は東海道本線の東京~早川間(往復)を、夜は横浜から秋田へのブルートレイン「出羽」を1日限り復活させた。
(車掌長の個人的な願望では、上野駅発であってほしかったが…)
何はともあれ、このような企画は鉄道の日に限らずどんどん実施していただきたい。

ところで、鉄道開業100周年だった1972年10月はどんなイベントがあったのか、ふと気になり当時の時刻表を開いてみた。(当該号がどんな表紙であったかは、アーカイブをご参照願いたい)

先ず筆頭として挙げたいのは、その時刻表(通巻560号)の表紙を飾った京都の「梅小路蒸気機関車館」の開設だ。
この施設は、鉄道開業100周年の記念事業として、梅小路機関区の扇形庫を活用。
1世紀にわたって我が国の鉄道輸送を支えた蒸気機関車を、貴重な産業文化財と位置づけ、動態保存を目的とした日本唯一のSL専門施設だ。

他にも、SLを各地で復活運転させたことが巻頭部分の臨時列車ダイヤからわかる。
下記に一例を挙げてみる。

・なつかしのSL「おもいで号」:八戸線(八戸~久慈)、C58形
・SL「白鷺号」:東海道本線(京都~姫路)C62-2号
・SL「デゴイチ伊賀号」:関西本線(湊町~柘植)D51形
・「汽車ポッポ南紀号」:紀勢本線(天王寺~紀伊田辺)D51形
・D51三重連:東北本線(盛岡~八戸)※定期貨物列車での復活運転

ちなみに、1972年10月号の時刻表には楽しい記事が満載だ。
例えば広告欄のはとバスには今では見られない「コンピュータコース」がある。
内容は「東京駅→富士通情報処理システムラボラトリ(食事)→日本不動産取引情報センター→日本電信電話公社展示センター」というものだ。

当時はまだ電卓が高価な品で、「最高級電子ソロバン」との売り文句も並んでいる頃だ。
きっと、当時の最先端の電算技術やシステムを見せ、それが観光としての値打ちがあったのだろう。

ところで、10年後の2022年はどんな150周年となるのであろうか…
いや、一体どんな世の中なのであろうか…

きっと今では想像できないような便利なモノや、価値感があるのだろう。
しかしながら、どんなに効率化や省力化が進んでも、自分自身の「脳のアウトソーシング(外注化)」だけは避けたいところだ。

それは、思考や想像、意思決定も人任せ、機械任せにしてしまうこと…
時刻表を使っていると、旅の行き方も人生の生き方も、「自分で決める」ことの醍醐味を気付かせてくれる。

 

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