今年が節目のもの

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2013年1月20日 07:35

 

今月はプライベートの行事や出来事が多く、乗務が手薄になっている。
また、某TV放送局の依頼で調べものをするのも楽しく、予定していたアーカイブ各駅の設置工事再開は少し延期とした。

仕事よりも楽しみに時間を追われることは、贅沢なひとときと言える。

さて、そんな目先の忙しい時こそ、時間の尺度を広げた物事に目を向けたいもの。
そこで、ここ100年の中で今年が節目となるものの中から、車掌長の琴線に触れたものを幾つかご紹介したい。
歴史が浅い順に暫定ベスト7を列記してみると…

①日本初の世界遺産登録(4件)20年
②東京ディズニーランド開業30年
③中野サンプラザ開業40年
④テレビアニメ放映開始50年
⑤新見南吉生誕100年
⑥金田一耕助生誕100年
⑦田中正造没後100年

①の対象は、法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、白神山地、屋久島だった。
現在日本での登録数は16件だが、車掌長は15件を訪問し、残すは小笠原諸島となった。

屋久島も今ほど観光客が押し寄せる前に訪れたが、時間配分を誤りお目当ての縄文杉手前で断念し、引き返したことが悔やまれる。
しかしながら、映画「もののけ姫」のモデルにもなったと言われる白谷雲水峡で、「苔むす森」を体感できたことは貴重な想い出だ。
また、平内海中温泉も良かった。

日本の世界遺産は、今後も鎌倉の社寺や富士山など、登録を目指すスポットがあり増え続けることだろう。
増えること自体は結構なことかもしれないが、そもそも世界遺産の意義を忘れてはならない。

それは某新聞記事でユネスコの要職の方が言っていたことだが、「文化の多様性を尊重する」という人類の力強いメッセージであると。

車掌長は「多様性」という考え方が大好きだ。

世の中が何でも「効率一辺倒」で、人間の面白味も工業製品のように画一化しつつあるように思う。
同じ情報媒体に触発され、同じモノを持ち、同じ消費行動をしないと不安に覚える人が多いのは現代病だと思う。

大量生産や大量消費をする社会や、それを支える企業活動ばかりが景気好況の指標と思われがちだが、そろそろ価値の多様性を大切にしないと、本当の意味での国の発展は望めないように感じる。

そして、世界遺産もビジネスに利用される限りは、本来の保全や保護、伝承という趣旨から遠ざかる懸念がある。

今年で初登録から20年の節目を迎えるにあたり、今後の20年をどう向き合っていけば良いのかを考えてみたい。
また、②~⑦の残り6つについても、時期をみて乗務日誌上に記してゆきたい。

(追伸)
皆さんは車掌長セレクトのベスト7の中で、何か琴線に触れたものはありましたでしょうか?
それら以外にもこんな節目があるというものをご存知でしたら、ぜひお知らせ願います。

 

コメント(4件)

希望者挙手さんからのコメント(2013年1月20日 23:37投稿)

こんばんは

我が地元の新京成電鉄が65周年です。
ショッピングセンターに行けば、銀座コージーコーナーも65周年で、ミスタードーナッツのポン・デ・リングは10周年(笑

個人的に感慨深いのは、ウルトラセブンの45周年ですね。
ウルトラマンシリーズの中では最も好きで、大人になった今観て思うのは、まるで現代を予言していたかのように環境問題や社会問題を取り上げたドラマであり、宇宙人を通して生まれて初めてダイバーシティ(多様性)を教えてくれた教材だったような気がします。

子供じみた節目で、失礼しました(笑

車掌長さんからのコメント(2013年1月21日 05:38投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます。

さすが、色々な周年モノもご存知ですネ。
新京成電鉄65周年とのことですが、この路線のカーブの多さはよく知られています。

旧日本陸軍の鉄道連隊が演習用に敷設した鉄道で、様々な形態の線路をつくり出し、カーブの運転訓練等を行っていたようです。

実際、津田沼から松戸は直線距離で16㎞ほどですが、当該路線は26㎞で結んでいます。
これでも、軍が使っていたものを直線に直したりしたそうですから、元は更にカーブが多かったのでしょう。

そんな過去に思いを馳せながら乗車し、歴史を考えるのも面白いかもしれません。

ところで、ウルトラセブンは車掌長も同感です!

それでは、次回お会いする際、仮面ライダー2号さんが営んでいる居酒屋さんに行きましょうか?

その方も、新京成のようにカーブ(紆余曲折)が色々とあったようで、現在「バッタもん」というお店を開いていらっしゃいます。

ぜひ行ってみたいと思っていましたので、ご一緒していただけますか?
同年代には郷愁深い「変身ポーズ」などに興じましょう。

(追伸)
先日も新幹線ビューの素敵なお店の手配、ありがとうございました。
さすがでしたネ。

新たな人生の旅立ちも、心より応援しております。

希望者挙手さんからのコメント(2013年1月22日 00:30投稿)

こんばんは

さすが車掌長です。地元の私でさえ知りませんでした。
そう言われれば、わずか26Kmの沿線には自衛隊の松戸駐屯地、下総航空基地、空挺部隊で有名な習志野演習場がありますね。

バッタもん、ぜひ行きましょう!
私がバイク乗りになったのは、仮面ライダーに憧れていたからです。

実は私、昨年末にバイクを買い替え、間もなく納車されますが、そのバイクはホンダのCB400スーパーボルドールというバイクです。

それはホンダの「PROJECT BIG-1」という構想から生まれたバイクで、その「PROJECT BIG-1」が昨年20周年を迎えて発売した、20周年スペシャル・エディションなのです。(昨年の周年モノです・・・笑)

機会がございましたら、ホンダのホームページを覗いてみてください。このバイク、サイクロン号を彷彿させるデザインとカラーリングなのです。
これを見た瞬間、このバイクに乗るために生まれてきたんだと思えてしまい、迷わず注文してしまいました。(受注生産のため)

何も文句を言わない家内に感謝です・・・笑

車掌長さんからのコメント(2013年1月22日 05:35投稿)

希望者挙手 様

連夜のご乗車ありがとうございます。

では、次回は「バッタもん」へ是非行きましょう!
希望者挙手さんのバイク好きが、仮面ライダーに起因していたとは、偶然とは言え嬉しいです。

仮面ライダー1号は、バイクに乗っている時に変身しましたが、2号は免許がなくバイクに乗れなかったので、あの一世を風靡した「変身ポーズ」が誕生したとのことですヨ。

バイク、早速HPで拝見。
なるほど…と、納得の感がしました。

折しも希望者挙手さんも節目の年ですから、想い出深いパートナーになりますネ。
そのようなタイミングで、大きな買い物をするのは共感します。
(やはり直観的に良いと思ったものは手に入れないと、のちのち後悔が募りますよね!)

車掌長も学生時代に自動二輪(中型)の免許を取得しましたが、当時の教習車がCBX400Fでした。
とても扱いやすく、トルクも太くて安心感があり、良い乗り心地だったと記憶しています。

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