39年前の今日

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2013年2月19日 21:00

私事ながら、今日は誕生日。
誰にも年1回、平等に訪れる歳を1つ積み重ねる記念日。

45歳にもなって「誕生日なんか…」と思いつつ、親しい友人からお祝いメールをいただくと嬉しいもの…
そんな記念日に思い出したことがあったので、一筆残しておきたい。

39年前の今日、6歳の誕生日を迎えた記憶を鮮やかに思い出した。
車掌長は両親が共働きだったので、母の産休明けから保育園に預けられていた。
保育園へは、主に母親が出勤前に連れて行ってくれ、お迎えはいつも一番最後だった。
通園は母と妹と3人でバスや電車を乗り継ぎ、40分ほどかかっていたように思う。

39年前のその日は、母が前日からの夜勤でいなかったため、父が車で出勤前に園へ送ってくれた。
車だと10分足らずで着いてしまうが、その車中での会話を今でもよく覚えている。

「今日は凄いプレゼントがあるぞ」と。
そんな言葉を信じ、その日は父が帰ってくるのが待ち遠しかった。

父は大きな包み紙の箱を持ち帰った。
それは西ドイツ製の「メルクリン」という、世界的に有名な鉄道模型のブランド品だった。

HOゲージと呼ばれるサイズで、繋ぐと円形になるレール12本と、機関車と客車、そして「トランス」と呼ばれる制御機器が入っていた。
今でいう「スターターキット」のような基本セットだった。

お金の価値や比較概念がハッキリわからない歳だったが、幼心ながらに高価なものであることを直感した。
そして、その緻密な作り込みから、本来は子どものおもちゃではないこともわかった。
だが、当時誰も持っていないような、そんな鉄道模型をプレゼントしてもらい、とっても嬉しかったことを覚えている。

それ以降、お金を少しずつ貯めては客車や貨車を1両ずつ買ったり、レールを伸ばしたりしたものだが、やがて時刻表の使い方を教わってからは、興味のウエイトは次第に時刻表へとシフトしていった。
また、父から誕生日のプレゼントをもらったのは、その後なかったが、この唯一のプレゼントが一生の想い出となったことに心から感謝している。

話は変わるが、昨日から久々にアーカイブ本線の駅設置工事(各号の読みどころ)を再開した。
その再始点は車掌長自身の生まれた年月である1968年2月とした。
気ままな工事だから、残り550号ほどの駅を完成させるのには2~3年はかかるだろう…

しかしながら、「千里の道も一歩から」の言葉通り、継続してゆけばいつしかゴールは眼の前に訪れるもの。
そんな日を楽しみながら、各号の読みどころを独自の視点で綴ってゆきたい。

決して立派な内容ではないが、書店に並ぶ本にはないような、時刻表との時間旅行を楽しめる話題を丁寧に拾ってゆこうと思う。

皆様もどうぞ、気楽に気長に「哲×鉄」とお付き合いいただき、共に佳き歳を重ねてゆければ…と切に願った45回目の誕生日…

 

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