岳南鉄道&つけナポリタン

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2013年2月27日 06:21

先日、温泉達人会としては異色的存在となる、高級旅館に泊まる分会に参加し伊豆を訪れた。

その帰りがてら、皆とは伊豆高原で別れ、一人のんびり「鉄分」補給。
熱海で帰路とは逆となる、東海道本線を西へ乗り換え寄り道した。
目的は…
①かねてより興味のあった、富士市のB級グルメ「つけナポリタン」を食してみたかった。
②岳南鉄道の応援乗車

お目当てのB級グルメは、元祖つけナポリタンを称する「喫茶アドニス」で初対面した。
吉原本町駅から雁木状の屋根がガラスで明るい印象の商店街を歩き、10分ほどで到着。

店内は東京ではなかなか見られなくなった「コーヒーショップ」の雰囲気に、昭和心がくすぐられた。
しばらく待って出てきた「つけナポリタン」は、チーズ入りのスープがよく絡むちじれた太い麺。
なるほど、今までにない食感と食べ方に、B級グルメならではの新鮮味を覚えた。

駅への帰り道は、商店街を散策。
一昔前は相当な賑わいだったことを随所に感じた。
しかしながら、今も1軒1軒に魅力的なあじわいがあることも感じ取れた。
そんなことを楽しみながら、江戸時代の吉原宿から営んでいるという「鯛屋旅館」内の資料館を訪れた。

そこで素敵な御方に出会い、短い時間だったが色々と吉原の説明をしていただいた。
この御方はMさん。
つけナポリタン大志館の外交官であり、岳南鉄道のサポーターズクラブも運営されているとのこと。
この日は時間がなくて、ゆっくりお話ができなかったが、ぜひ再訪したいと思った。

岳南鉄道は昨年、JR貨物の合理化のため、主力であった貨物輸送を終えた。
沿線の地場産業である製紙工場の輸送を長い間担い、魅力的な電気機関車が活躍していただけに残念であった。

10キロ足らずの鉄道に10駅があり、1両きりの電車が行ったり来たり…
沿線は「工場萌え」にも魅力的な風景が広がっている。

車掌長と同年代以上の「鉄」の方ならイメージが湧くと思うが、国鉄時代の清水港線に似た旅情がある。
走るロケーションや運転本数は違うが、短い営業距離の中にも鉄道の旅の魅力が凝縮されていることは共通だ。

また、吉原駅を出て右へ大きな弧を描き、富士山へ一直線に向かうあたりは絶景!
ぜひ前方運転台右側の席を陣取り、堪能したいオススメの眺めだ。

こんな電車でのんびり気ままに揺られる時間こそ、今やとても価値のある「贅沢な時間」だとつくづく感じた。

ささやかながら、岳南鉄道を応援し続けたい。
 

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