続・今年が節目のもの

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2013年2月 2日 05:55

先日、今年が節目のものを幾つかご紹介した。
その後、某新聞で興味深い周年モノを知ったので続編としたい。

ケロリン桶50周年。
これは言わずとも知れ渡る、説明不要の一品であろう。
日本全国の銭湯や温浴施設、ときには温泉宿でも見られるプラスチック製の黄色い桶だ。

ケロリン桶は1963年、富山市の「内外薬品」が鎮痛剤であるケロリンの広告用につくられたとのこと。
子どもの頃の記憶として、黄色の外観と赤文字のケロリンの印象が鮮烈に残っている。
もちろん、ケロリンが商品名ということも知らず、当時似たような名前に「ケロヨン」というキャラクターがあり、類似のものかな…程度であった。

この桶に広告を施したアイデアは、江戸川区の某広告会社だそうだ。
残念ながら先月、経営者自身の高齢化や後継者がいないことを理由に事業を止める決断をしたとのこと。
しかしながら、内外薬品が業務を引き継ぐので、ケロリン桶は今後も世に送り出せるそうだ。

いまや銭湯も絶滅危惧種の様相。
後継者難や利用者減少による経営難も、各種媒体で伝えられて久しい。

お正月に映画「テルマエ・ロマエ」をTSUTAYAでレンタルし、観賞後に思ったが、銭湯は「ペンキ絵」が良い。
家からは見られない富士山や日本らしい風景を、湯船に浸かって眺めた幼い頃の情景が懐かしい…
このペンキ絵を描ける職人も、都内にはもはや2~3名しかいないそうだ。

ところで、自然な疑問が1つ湧いてきた。
男の子は一体何歳まで女湯に入れるのだろうか?
車掌長自身は、母と銭湯等に行ったことがないので、女湯に入ったという自身の記憶が全くない。
ある程度の歳になると、女湯に自然と入ってゆく男児をみては、羨ましいなどと煩悩が過(よぎ)るもの…

そこで、ちょっと調べてみたら、各都道府県で定める条例にその根拠となるものがあった。
公衆浴場の設置場所や衛生管理を定めた条例で、東京都であれば「10歳以上の男女を混浴させないこと」とある。
???…そこまで寛容なのか、とこれまた疑問。
しかしながら、この条例は1948年(昭和23年)のもの。
とは言え、その後この項目に関する改正はないようだから、公然と入って良いことになる。

東京以外はどうか?
概ね東京と同じ県が多いようだが、中には埼玉のように子どもの発育を考慮して近年改正した例がある。
だが、これは12歳以上を10歳以上に引き下げたものだから、やはり東京と同じだ。

ちなみに宿泊を伴う温泉宿の浴場は、厚生労働省が自治体へ通知した管理要領に「おおむね10歳以上の男女を混浴させない」としている。

思えば、江戸時代の銭湯は大人も混浴。
今の時代の文化や習慣と比較するから違和感があるが、当時はそれが当たり前だったのだろう。

ところで、江戸時代と記して別件の疑問が湧いたので一言。
先日某人気アイドルグループの一員が、御法度に興じてしまい頭を丸めたが、時代錯誤だなぁと感じた。
世の中がいくらグローバル化と騒いでも、それは上辺(うわべ)だけのことで、実は個人や社会のメンタリティは前近代的なのかもしれない…

旧態依然な柔道の指導者もしかり…
暴力指導が肯定、支持されるスポーツなど、国際的に見て絶対に容認されない。

昨年、メダリストが銀座の目抜き通りをオープンバスでパレードした華やかさやその場の群衆の歓喜を目にし、東京開催も良いかなと思ったが、その思いは一瞬で冷め切ってしまった。

オリンピック憲章にも反する行為が「氷山の一角」と認めた日本のスポーツ界であれば、それが改善されるまで、開催地立候補は取り下げるべきだと直感した。

その方が、国際的にも評価が高い日本古来の「武士道」の潔さとして、世界にその矜持(きょうじ)を示し、認められるであろう。
 

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