新幹線全駅のパタパタ絶滅

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2013年2月 4日 21:18

タイトルだけを見ると、なんのことか全くわからない諸氏もいるだろう。
ここで使用している「パタパタ」とは、一昔前は東海道新幹線のどこの駅にもあった列車や行先を表示する案内板である。

パタパタッと軽快な音を立て、次の列車名や行先、停車駅等の情報を乗客に提供してくれていた。
正式名称を「反転フラップ式案内表示機」というが、「パタパタ」の愛称の方が馴染み深い。
また、車掌長と同じ世代には人気TV番組だった「ザ・ベストテン」のランキングボードと言えば、どのようなものかイメージしやすいだろうか。

このパタパタ、1991年に東海道新幹線の東京駅にデビューし、以降名古屋、京都、新大阪と次々に導入された。
しかし、2002年にLED方式が初めて出現し、2003年秋に品川駅が開業。
同時に「のぞみ」が大増発され、「ひかり」「こだま」を合わせて複雑な運転パターンができあがった。

やがて、多くの情報を瞬時に表示し、かつ視認性に優れたフルカラーLEDに置き換わり、パタパタは徐々に姿を消していった。

そしてついに、先日の1月23日に最後のパタパタ設置駅であった三河安城で役目を終えた…

車掌長はこのパタパタが大好きだった。
「こだま」しか停まらないような駅で、列車が出た後に、次の列車を案内するパタパタを飽きずに眺めていた。
そんな長閑な静寂を切り裂くように、「のぞみ」が通過線を爆走してゆくのが滑稽だった。

どんなに急いでも、僅か東京から新大阪までの距離。
長い人生、そんなに急いで何処へ行く?などと、「のぞみ」の乗客には味わえない時間を堪能していた。

さて、そんなパタパタに敬愛の念を込め、このたび哲×鉄のトップページに再現!
今後は、乗務日誌の案内表示に生まれ変わり、末永く第二の人生を活躍していただきたい。


(追伸)
今回のパタパタ設置は、乗務日誌の常連であり、哲×鉄の保線区を担当している「たくちゃんさん」のご尽力です。
車掌長の突発なわがままを形にしてくださり、感謝しております。

また、日々、哲×鉄が無事運行でき、適宜リニューアルをして楽しみを広げられるのも、たくちゃんさんのおかげです。
この場を借りて心からお礼申し上げます。

 

 

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