ありがとう新幹線200系

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2013年3月15日 05:48

毎春実施されるJRのダイヤ改正。
今回は東北新幹線「はやぶさ」の320㎞/h営業運転開始や、秋田新幹線に「スーパーこまち」デビューなど、華々しいトピックスが注目される。

一方、「昭和の顔」がまた一つ消える寂しさもある。
上越新幹線で活躍していた200系の引退だ。

1982年6月の東北新幹線開通(大宮~盛岡)、同年11月の上越新幹線開通(大宮~新潟)から、30年余の功労であった。

初代東海道新幹線0系譲りの「丸目」「丸鼻」「丸顔」は、車掌長世代にとっては「新幹線といえばこの顔」と言い切れる美顔の象徴だ。

余談だが、車の丸顔も最近は見られなくなってきた。
乗り物の丸顔は不思議と心が和む気がする。
つりあがった目のようなライトやシャープなデザインは、スマートかもしれないが、人懐っこさや人間味がないように思う。

車も人と同様、長年大切に愛したり、使い続けられるような愛嬌があっても良いと感じる。

話を戻そう。
200系車両は、0系で培った技術や装置を駆使し、特に雪国対策を施した床下を覆うカバーは、エアロパーツの趣きであった。
相当の降雪でも時間通り運行される新幹線は、雪国、北国の方々にとっては、頼もしい存在だったに違いない。

車掌長が200系で想い出深いのは、車内放送で各駅到着前に流れた「ふるさとチャイム」だ。
これは開業当初から、1991年の東京駅延伸直前まで使用されていた。

各駅にちなんだ民謡やゆかりの曲が用いられ、東海道新幹線にはない「旅情」を満喫できた。
帰省客にとっては、故郷に帰ってきたことを実感できる瞬間でもあったことだろう。

車掌長は高校生の時に、全駅のふるさとチャイムを収めたカセットテープを買った。
もちろん、今でも聴けるように保存している。
たまにこのテープを聴くと、新幹線にも「旅情」や「長閑さ」があった頃を懐かしむことができる。

今日をもって引退する200系車両に、心からその活躍を労うと共に感謝の意を表したい。
 

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