時間の無駄

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2013年3月 5日 04:52

朝礼、会議、業務報告書の作成。
これらは「時間の無駄」と考えられるワースト3とのこと。

シチズンホールディングスは、先般、昨春社会人1年生となった男女を対象に時間に関する意識調査を実施。
先述のワースト3は男性のものだが、女性も3番目がお茶くみに差し替えらえるだけで1、2位は共通不動だ。

車掌長もこの世代に共感。
車掌長は少なからぬ転職経験があるが、会議の多い会社や組織は社員の仕事に対する意識は概ね高くない。

高くないというと語弊があるかもしれない。
言い換えよう、
自発的でない、創造性がない、決断力がない…あたりが妥当だろうか。

朝礼は連絡事項等の確認として、その意義を否定はしない。
しかしながら、管理職の長い訓示めいた話や持ち回りのスピーチ、社歌斉唱、オフィスワークなのに体操となってくると、その意義を肯定するのは難しい。

これらは形式的にやっているものが多く、時間の無駄と言える。

また、業務報告書の作成も車掌長は不要だと考える。
まして、就業時間内に書けないなら論外だ。

それに付随するが、会議の報告書もA4で1枚に収めれば充分であり、その方が内容が端的で良い。
誰が何を言ったかなどを記すのは、後々の「言った、言わない」を明確にする意図があるのかもしれないが、その程度の会議内容ならやめた方が良い。

車掌長が会議が好きだったと言えるのは、小さな旅行会社でのことを思い出す。
社員十数人と小規模だったが、会議は月1回2時間以内と決まっており、会議室等のスペースがないので喫茶店を借りきってコーヒーを自由に飲みながら行った。

気持ちに緊張感や萎縮がないので、思い思いの考えやアイデアを出す雰囲気があった。
管理職や社長も、それを引き出したり、聞いていることの方が多く、最後に結論やとりまとめを行う役に徹していた。

そして、その果実は早ければ翌日から、遅くとも翌週には改善されスピード感があった。
もちろん、会議報告の書面もないし、それを回覧捺印もない。
みんなの頭の中に入っているから不要なのだ。

もし、これを読んでいるいる方で、1週間に2回以上自分が出席する会議があったら、その意義を考えもらいたい。
それだけの時間を費やして、どんな成果があるのかを…

一方、そうした会議をしていることが「自分の仕事」だと認識するならば、それは「大企業病」かもしれない。
目に見えないコスト(人件費)を、節操なく垂れ流しているに過ぎない。

時間は言うまでもなく「有限」だ。
効率を追及する経済社会と言われるが、意外にその辺の認識は薄いように思う。

それは裏を返せば残業が慢性化しているのも一因だろう。
いつまでも社員を拘束できるという意識があるから、逆に生産性が上がらないと考える。

みんなが就業時間内で仕事を終わらせて帰るならば、もっともっと仕事の能率やコストパフォーマンスは上昇すると思うがいかがだろうか?

そして、何よりも仕事とプライベートの時間的な釣り合いが取れることが、次の仕事への意欲を向上させると思う。

「時は金なり」
古い言葉だがその意義はいつの世も不変であり、どの会社や組織にも普遍だ。
 

コメント(2件)

たくちゃんさんからのコメント(2013年3月 6日 04:22投稿)

僕もその記事を読みました。
「時間の無駄」と自分なりに自信を持って言えるのは、
女性の3位「お茶くみ」ですかねぇ…。

僕が最後に在籍していた会社はとても小さな会社でしてね。
創業したばかりということもあり、
「何事も自分たちで決める」雰囲気に溢れておりましてね。
その会社ではね、やってたんですよ。
「朝礼」「会議」「業務報告書」。
まぁ、原案を出したのは僕と同僚なんですが。

朝礼の段取りは
・挨拶・持ち回りのスピーチ(1分以内厳守)・本日の行動予定

会議の決まりごとは
・開催前48時間以前に各自話し合いたいことを要約して提出
・24時間以前に議題を全員に配布
・議題についての質問は、本人同士で事前に確認
・全ての議題に各人の意見を持参
・会議の時間は30分(長くても1時間)

業務報告書の決まりごとは
・「後で自分が見てその日の行動がわかるようなもの」を書くこと
・提出は特に大きな動きがあったときのみ

っていう風にしてました。

アイデアやその場の意見を戦わすっていうのは
「ブレスト(ブレインストーミング)」と呼んでおりましてね。
不定期開催、開催場所自由(事前申請・飲酒厳禁)、参加自由、費用会社持ち、
というルールになっておりました。

ブレストは4時間以上になったこともあったなぁ…
ただ、それは「無駄な時間」ではなかったわけでしてね。
業務後にやっていたことが多かったですが、
残業代なんて、誰も言わなかったですね。

朝礼の「持ち回りスピーチ」っていうのはですね、
「短時間で自分の言いたいことをきちんとまとめて発表する」ための
訓練だと考えておりましたね。
1分以内で、序破急(起承転結)がしっかりした話をすること。
これは訓練しないとなかなかできないことでしたのでね。

会議は、いわずもがな。
議題の説明なぞ、まったくなし。
いきなり「次に○○について。○○さんの意見を。」
で、始まってましたね。
各人が、きちんと事前準備をしてから、会議に臨む。
迷走しそうになったら、「ブレストでやろうや」と。
1つの議題に10分以上かかったときは、そうしてましたな。

そうそう、そういえばお茶くみもありました(笑)。

ルール:
・お茶を飲みたいと思った人がお茶を入れる
・入れる前に事務所中に聞こえるように「お茶いる人~!」
で、人数分お茶を入れると。

あ、「俺、コーヒーがいいなぁ…」の場合、どうなったかというとですね…

「セルフでどうぞぉ~」、となったわけです(笑)。

今はなくなった会社ですが、
なかなかいい会社ではありました。

車掌長さんからのコメント(2013年3月 6日 06:00投稿)

たくちゃん 様

毎度ご乗車ありがとうございます。

「何事も自分たちで決める」、素晴らしい会社ですネ。
たくちゃんさんをはじめ、社員みなさんのモチベーションの高さをお察ししました。

会社の良さの1つの指標は、決してその規模やブランドではなく、自分自身がやり甲斐を感じ、それを共感できる仲間がいたり、社会に役に立っていることを味わえることだと思います。

ただ、最近は就職難に便乗して個人の「やり甲斐」を過度に強要したり利用する会社が少なくなく、不法に長時間労働を強いるブラック企業もあるので注意が必要です。

また、有名な会社や急成長した会社でも、ルールや義務、「べからず」的な制約が多すぎて、入社1~3年未満で退職する若者が多いのも、深刻な問題です。

たくちゃんさんの会社の話をお聞きして感じましたのは、大切なことは、「与えられた仕組」か「自ら築き上げた仕組」かの違いだと思うのです。

また、会社でスピーチを訓練するというのは、国際的に奇異な現象だと感じます。

本来なら学生時代までに身に付けておくべきことを、学校教育で習得できなかったツケが回っているように思うのです。

いくら知識が高くても、自分の意見や考えを人前で話せないことは、それを活かしきれない意味で、その個人にも社会にも損失です。

それはそうと、たくちゃんさん!
先日、所用の合間に偶然「ピンボール」と久々に再会し、かなり打ち込んでしまいましたヨ。

斜面を下りてくる金属球をフリッパーで打ち返し、あちこち当り散らして得点を重ねる昭和なゲーム機です。

以上、余談でした。

2件のコメントがあります → まだまだコメントお待ちしてます!

コメントはこちらからお願いします

名前

電子メール

コメント