国連「世界トイレの日」
カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2013年11月19日 05:27
今日は国連が定める「世界トイレの日」とのこと。
今年夏の国連総会で、毎年11月19日と決まったそうだ。
なぜこの日かと言えば、2001年にシンガポールに於いて「世界トイレ機構(WTO)」なるものが創設され、同時に「世界トイレサミット」が開かれたことに因(ちな)む。
制定の目的は世界中の衛生対策で、主に飲料水の安全確保と、衛生施設の建設促進とのこと。
世界保健機関(WHO)などが昨年公表したデータによると、世界人口70億のうち、25億人がトイレなどの基本的な衛生環境が未整備な状況下で暮らし、11億人がところ構わず大小の用を足しているようだ。
いまや日本は、トイレ美においては世界一だと内外の評価。
たしかに車掌長もそう思う。
特に公共施設にまで、温かな便座や洗浄器の付いた便器が多いことは、世界を驚かせている。
しかしながら、つい30年ほど前、つまり車掌長が小・中学生の頃は、各家庭も和式が健在であり、駅や列車のトイレに至っては、ちょっと遠慮したくなるような場所ばかりであった。
車掌長と同年代以上の方なら、きっと見たり経験があるだろうが、地方で走っていた客車編成の普通列車やディーゼルカーのトイレは、垂れ流しであった。
つまり、用を足したものが、そのままレールの間や枕木に落下する仕様であり、随分と風通しの良いものであった。
そのため、駅での停車中は「使用しないように」との文言もあった。
しかしながら、古い車両や山間部での走行は揺れも激しく、便器前方の壁にあるバーをしっかり握らないとならなかった。
和式列車便所ならではのその格好は、さながらバイクのライディングポーズにも近い印象だ。
国鉄からJRに変わって良くなったことの1つは、このトイレだと言える。
日頃、誰もが気持ちよく用が足せるよう、いつもキレイに使うことを心掛け、世界一と言われるトイレ美の喜びを享受したいと感じた。