人の数え方

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2014年1月17日 05:32

最近の新聞で心に残ったこと

年明けから始まった連載記事で、日々の暮らしにおける素朴な視点を、著者の柔らかな感性で綴っておられるのが好きで毎週楽しみにしている欄がある。

その中で日本語の美しさ、尊さを感じる文章があったので記しておきたいと思った。

それは「人の数え方」

牛や馬は一頭、魚は一尾、鳥は一羽…など、日本語にはその生き物に対しての数え方がある。
その御方の話だと、それは「食べて残る部分」「死んでも残る部分」であると…

この考えは、とても新鮮な感動と、何とも言えぬ尊さを覚えた。

人間がその生き物の命をいただいて、人間自身の命を繋ぎ紡いでいる。
そして、その生き物に感謝の念を抱き、食べて残る部位に、それぞれの数え方の言葉を冠してきたのだと解釈できる。

その御方の話は続く…
では、人間は?と。

人は、一名、二名…
これは人だけに、与えられた数え方

「人は命を終えて、生者の手で綺麗に片づけられてなお残るものは、名だ」と…

人はなぜ一名、二名と数えるのか、日常、意識もしなかったことだったが、日本語の美しさ、尊さを実感した瞬間であった。
 

 

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