雲上の極楽湯

カテゴリー:⑥番線:温泉方面 2014年2月12日 04:47

昨日未明、5時に起きて外へ出た。
扉を開けた瞬間、未だ明けぬ空いっぱいに星々が輝いていた。

手に届きそうな、降ってきそうなと思えるほど、空が近く感じるほどの数であった。
物音一つしない静寂と闇の中、寒さもあったがそれ以上に自然の美しさに身震いがした。

標高2000m、気温マイナス19℃。
そこは、長野県の高峰温泉…

今回、ここの最大のお目当てだった露天風呂には、帰る直前に入る機会に恵まれた。
到着日は、お天気は晴れて穏やかに思えたが、湯温と外気温の差が50℃以上あり、安全のために入ることができなかった。

なにせ山上の宿のこと、心臓や血管障害があっては一大事なので、その措置は理解できる。
しかしながら、こんなに良いお天気でも入れないとなると、今回は難しいな…という懸念が頭を過(よぎ)った。

夕食前、国際宇宙ステーションの通過が見られるというので、外へ出てみた。
その晩は月が明るかったが、わりと速いスピードで夜空を横断する星のような明るさの点が、それであると教えていただいた。

地球からおよそ400㎞上空に、人がいると思うと不思議であった。
向こうからこちらは、どんなふうに見えているのだろう…

そのとき、朝5時頃なら月も隠れて星がもっと多く見えると聞き、上述の行動に至った。

朝食前、陽が昇り始めると、周囲の山々がピンク色に染まり始めた。
遠く蓼科や乗鞍、御嶽山までくっきりと見渡せ、普段でもなかなか見られない美しさとは宿の人の弁。

天気は良いが露天風呂には入れず、またの機会にしようと諦めていたが、9時過ぎになって「入れますヨ」との案内!

勇み足で屋外の50m離れた湯へ向かう。
そして、脱衣の仕切りもなにもない、大自然の中、極楽の湯舟に浸かった…

眼下には雲海、周囲は折り重なる山並みやアルプスを遠望…
風もなく、雲一つない快晴のひとときは、まさに極楽の境地であった。

帰りの雪上車の時間があったので長湯はできなかったが、入れただけで大満足であった。

その雪上車では、屋根の上に乗せてもらうことができ、気分は「こども」となり大はしゃぎ。
ゆっくり進む15分ほどの道のりだったが、心が洗われるような「デトックス」感を満喫…

末筆ながら、ご一緒させていただいた皆さん、どうもありがとうございました。

 

 

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