雪かきをして思ったこと

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2014年2月15日 11:46

先週に続き、今週も雪かきをした。
歩道の雪かきは、まだ人通りの少ないうちに行うのがポイントだ。

踏み固められる前なら、比較的力を要さず作業もはかどる。
30分も行うと、額や背中は汗だらけ…
少しは痩せられるかな…と、前向きに考え黙々とスコップを握る。

ふと、思ったが、時折通りかかる人で声をかけてくれるのは若者だった。
「ありがとうございます」
「お疲れ様です」
「失礼します」

と、自然に声をかけてくれるのは、何とも清々しい思いをした。

逆に、車掌長と同年代や高齢の人は、黙って無関心に通るのみ…
いやいや、最近の若い人の方が、コミュニケーションは自然で上手だなぁと、認識を改めた。

ところで、一息ついてニュースをみると、首都圏の交通は大混乱とのこと。

特に昨夜から、東京を起点とする大動脈の高速道路網が全て通行止めになっていたり、飛行機が欠航になってホテルも取れず空港で一夜を明かしたり…

新幹線は遅れながらも、動いているようであったが、昔であれば夜行列車という別手段の強い味方がいてくれたものだが、効率化や経済性を優先するあまり、その選択肢は断たされてしまって久しい。

平常時は、安くて便利な高速バスや飛行機も、道路や滑走路が通行止めや閉鎖になれば、お手上げだが、鉄道は比較的雪には強いとされる。

しかしながら、鉄道も本来の旅客輸送の確保をないがしろにして、除雪を含めた保線に人や設備のコストをケチり、商業的な副業ビジネスばかりに力を入れると、本末転倒になりかねないのは危惧するところ…

今後、夜行列車は富裕層を相手とした「クルーズトレイン」で再生を図るという。
それも結構なことだが、本来は日常的に誰もが夜中も鉄路で移動できる選択肢のある世の中の方が、時間的に「自由」であり、本当の社会の「豊かさ」であるように思う。

また、災害時の交通手段の複線化、多様化は、きっと、公私の予定の混乱にも少なからず貢献できたり、影響を最小限に抑える可能性が高いと考える。

効率的に集約された交通政策やシステムは、いざ災害があると、脆(もろ)いものだと思う。

人の移動に際し、色々な選択肢のある世の中の継続がいかに困難なことか…
まもなく「あけぼの」が廃止になることも重ね合わせて、寂しさを感じる。
 

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