ええかんじの「旅」
カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2014年2月22日 22:22
先日、四十数回目の誕生日を迎えた。
昨年、専務車掌の年齢を足せば「フルムーン夫婦グリーンパス」が購入できる歳になった。
通称”フルムーンパス”は旧国鉄時代となる1981年に発売され、現在でもJR全線でグリーン車が乗り放題となるロングセラーのおトクな切符だ。
本来の趣旨とは違ってしまうのだろうが、未就学児の車掌見習を連れて、目一杯乗りまくるのもオツかもしれない…などと、時刻表をめくる机上旅行が始まってしまいそうだ。
ところで、車掌長の誕生日に、乗務日誌ご常連の希望者挙手さんから、粋なプレゼントをいただいた。
それは英漢字で書かれた「旅」の文字。
英漢字とは聞きなれない方もいらっしゃると思うが、車掌長も初めて知ったものだ。
読み方は関西弁で「ええかんじ」というそうで、希望者挙手さんのご説明によれば、書道家の國重友美さんのアートで、英語で書いても漢字で書いても同じ意味になる文字とのこと。
そして、漢字の書き順でアルファベットを探せば、スペルが浮き出てくるようになっているそうだ。
なるほど、いただいた「旅」の文字を拝見すると、その通りになっていた。
これは素晴らしい!と、感動。
ちなみに、この「旅」という文字は國重さんの作品集にもないそうで、希望者挙手さんのオリジナルとなりそうだ。
この場を借りて、素敵なプレゼントに感謝!
ぜひ、乗務日誌ご愛読の皆様にもご覧いただきたいが、この乗務日誌には画像等を載せない車内規定があるので残念だ。
もし、希望者挙手さんの御許可をいただければ、「哲×鉄」の表紙に数日等の期間限定で載せてみたい。
コメント(2件)
希望者挙手さんからのコメント(2014年2月23日 01:55投稿)
こんばんは
すっかり寝台列車の時間になってしまいました。
英漢字を気に入っていただけて嬉しいです。
本当はきちんと毛筆で描いてプレゼントしたかったのですが、
慣れないパソコンのソフトで作りお恥ずかしい出来で申し訳ないです。
英漢字の「旅」は、車掌長がご自由にお使いいただいて構いませんよ。
もっと上手に作れば良かったと反省(笑
これを見た方が笑顔になっていただければ本望です。
いつか毛筆で渾身の作品を描きますから、楽しみにしていてください(笑
車掌長さんからのコメント(2014年2月23日 07:06投稿)
希望者挙手 様
毎度ご乗車ありがとうございます
たしかに、希望者挙手さんのご乗車は寝台列車が多いですネ。
世の中は寝台列車(夜行列車)が毎年廃止され、今春で「あけぼの」もなくなることで、もう対象となる列車自体がほぼ無くなる状況です。
「寝台列車」「夜行列車」という響きや文字、どちらも夢があって大好きです。
旅情や郷愁、哀歓というものもありますが、一昔前までは、よく歌の歌詞にも登場していました。
きっと、その歌を書いた方や歌手ご本人が、地方から上京する際(或いはその逆)に、様々なシチュエーションで地元の駅から旅立った経験があるのだと察します。
大志を抱いたり、様々な事情を背負い乗り込んだ夜行列車で、興奮や不安に心も揺られながら眠れぬ夜を過ごしたのだろうと思います。
歌に登場する列車ということでは季節柄、「なごり雪」や「津軽海峡冬景色」「あずさ2号」が大好きです。
ふといま思いましたが、夜行列車がなくなると、そうした体験自体を味わう機会がなくなりますので、きっと今後の歌に反映されることもなくなってゆくのでしょう…
これは精神的文化の衰退であると感じてしまいます。
単に効率ばかりを求めて一定の需要があるはずの夜行列車を次々と廃止するJRの経営姿勢は、そんな負の遺産も歴史上に残してゆくのでしょう。
しかしながら、少しJRをフォローすれば、JRが自前で夜間運行に必要な人員や線路の保守を担保しながら、夜行高速バスと競争するのは土俵外の無理な話です。
高速バスはNEXCO3社が24時間しっかり管理してくれる道路を、政策的にも安価な通行料金を払って走るだけですから、本来なら膨大なコストがかかるはずの走行ルートの保守費用が不要なわけです。
それも国がバックアップして、次々と地方都市を高速道路で大都市と結び続けるのですから、それは国ぐるみで夜行列車の「負け組」を仕組んだとも言えます。
愚痴話が長くなってしまい申し訳ありませんでしたが、ええかんじ「旅」のご承認、ありがとうございました。
上手く載せられるかわかりませんが、近日中に期間限定で「哲×鉄」トップページの毎月差し替わる表紙部分に公開させていただきますネ。
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